メガネフレーム分解&レンズ加工

メガネフレーム分解

メガネフレームの分解はプラスネジだけなので特に問題ありません。ただ緩み防止剤がきつい場合にはネジの頭をナメってしまう危険があるので一発目から気合を入れて回すように心掛けます。この大きさでナメったらもう外す手段が無いのでは・・・と思いますので。

そして今回は(と言うか今回も)レンズの取り付けも承っていますので、先にこれの加工(と言うか調整)を行っておきます。

購入時のレンズは外れないようにかなりピッタリのサイズにされていて、そのままの状態でフレームに色を塗ると塗膜の厚み分でレンズは入らなくなります。と言うか正確には「レンズを無理やり入れると塗膜を削ってしまう」といった感じですかね。なのでメガネ屋さんはフレーム塗るのは凄く嫌がるのだと思います。まあそれは誰だって嫌ですよね。私が眼鏡屋さんでも断ると思いますので。

という事で塗装を断念される方も結構いらっしゃいましたので、実は水面下で(笑)レンズの取り付けも承っていたりします。専門外の作業なので費用はいただきませんが、保障は出来ませんので万が一フレームが折れたりレンズが割れたりしても責任は負えません。ただ一応今まで問題は起きていないと思いますので御安心頂いて大丈夫かとは思います。

作業方法としては基本的にはメガネ屋さんと一緒で、塗膜の厚み分を考えてフレームに合わせながらレンズのフチを削っていきます。ただしメガネ屋さんのようにグラインダーではなく手作業ですけどね(苦笑)。

ちなみにレンズのフチはフレームから外れないように「山」の形になっています。なのでここを平らにしてしまうとフレームから簡単に取れてしまうようになってしまうので、これに気をつけながらレンズを一回り小さくするように削っていきます。最初はエッジを立てるようにちゃんと当て板を使ってシャープに削っていき、その後は水研ぎで多少丸みを帯びるように面を取っておいて、レンズが滑るようにフレームに収まるように仕上げてあげます。

という事で、「削る」→「嵌める」を30回くらい繰り返して良い感じになりました。予想よりは少ない回数で出来たと思います。

また作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

デミオのフォグリング 本塗り前

デミオのフォグリング

諸々のパーツは昨年中に本塗りが完了していたのですが、この部品を追加でご依頼頂いていたので続けて塗装します。

現状はシルバーに塗られているようですが実は樹脂(プラスチック)そのものの色だったりします。素材はPP(ポリプロピレン)で昔では樹脂自体をこういった色にするのは考えられない事でしたが最近よく見られますよね。ただ質感的にはやはりプラスチック剥き出しな感が否めないようで、今回その他の部品が綺麗に仕上がったのでだったらこれもと言うことで追加でご依頼頂きました。

こちらは去年アップした画像ですが参考までにもう一度紹介させて頂きます。上記のリングがこの部品の穴の開いた箇所に装着されます。

この部品はもともと表面がザラザラとした梨地で、やはりサフェーサーで下地を平滑に仕上げてこのように艶々に仕上がるようにしました。中々大変ですがそれに見合った質感は得られるのが良いですよね。

そして本塗り完了です。色は同じくマツダの「ベロシティレッドマイカ」(カラーコード:27A)で、ソリッドカラーに見えますがパールが結構入ってます。ボディカラーは上で紹介したグレーメタリックですから紅一点、ワンポイントのアクセントになりそうです。

これでご依頼頂いた物は全て本塗り完了です。後日組み付けた完成画像アップしますね。もう少々お待ちくださいませ!