ロードスターの部品が組みあがったようです

road4 先日お納めしたロードスターの「フロントグリル」「ナンバーブラケット」「フォググリル」が無事車に装着されたようで、オーナー様より画像頂きました。お手数を頂き有難う御座います!

部品が到着した時に頂いたメールでは↓

>今回の塗装作業ありがとうございました。部品は昨日無事到着し、その仕上がりにも大変満足しております。特に磨いて頂いたフォグベゼルはボディの塗装面より平滑度が高く、これ単品で飾っておきたい位です。

>マツダ車のデザインは個性的で、他車より優れていると個人的に思っております。しかし外装に未塗装樹脂部やアルミ調部品が多く、折角のデザインが台無しです。今回塗装して頂いた事により、フロント周りはほぼ私の理想のロードスターに近づくと思います。

>実は今回のタイミングでフォグランプベゼルのメッキ加工も手配しており、そちらも完成しておりますので、組み合わせて取り付けるのが非常に楽しみです。一刻も早く完成写真をお送りしたいのですが、取付はもう少し暖かくなってからにする予定です。

・・・と言う事だったのですが

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その後頂いたメールでは↓

「春を待ち切れず、無理して取付てしまいました。取付後の感想としましては、細部の質感が向上した事により全体として”隙”が無くなった印象を受けます。

一つ一つのパーツにどれだけ手が掛けられているのかが、高級感を出す上で重要だと思いました。今後はフロント周りを破損しないよう、大切に乗り続けようと思います。

以上、この度は大変お世話になりました。又機会がありましたら、その際はよろしくお願い致します。」

と言う事で随分予定が早まったようです。待ちきれなかったんでしょうね(笑)。

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ちなみにこれとは別件で同じくマツダの「デミオ」のフロントグリルなどをご依頼頂いたオーナー様からもメールを頂いていましたので紹介させて頂きますね↓

「無事に商品受け取りました。丁寧な梱包ありがとうございました。 そのまま直ぐにディーラに持ち運びました。営業マンの方も、こんなきれいに塗られた部品を、しかも新車納車と一緒にされるかたは初めてと驚いていました。

広島マツダさんなんですが、写真をFacebook&ブログに掲載したいとこと。2月2日が納車予定ですので、車に取り付けたら写真を送らせていただきます」

との事です。ディーラーのフロントマンの方は社交辞令もあると思いますが、確かにキャンディー塗装は普通の車には採用されていませんからちょっと驚いたのかも知れませんね。

参考画像→「マツダデミオ パーツ一式完成です

しかし最近はディーラーさんもFBとかやられるんですか・・・時代なんですかね。

という事で、この度のご依頼誠に有難う御座いました!どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

GIVIのリヤボックス蓋 完成

givi4こちらもお待たせしました!GIVIのちょっと大きなリヤケースの蓋も本日完成となります。画像は組み付け時の画像で、レンズの内側には反射板となるアルミのシートが入っているのが解ると思います。キャンディー塗装で下地にシルバーを敷く(塗る)のと同じ原理で、入って来た光を反射させて跳ね返してその上にある透過性の塗装を綺麗に見せる効果があります。

givi2このリヤボックスは結構大きいサイズで(ヘルメットが二個入る程です)、いつも撮影する場所だと狭いので塗装ブースの中で撮ってます。

givi3色は車体と同色(近似色)なのでこれ単体で見るよりも実際に装着された姿の方が断然格好良いでしょうね。

それでは後ほど完成の連絡差し上げます。伺っていたのは電話でしたよね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW S1000RR フェーエルタンク 完成

bmw3 大変お待たせしました!BMWのフェーエルタンクは本日完成となります。一応仮梱包はしておきましたのでそのまま取りに来られて大丈夫です。ちなみに入っていたガソリンは引き取りに来られる直前に戻しておきますね。気付かずにジャジャ漏れになっていたら困りますので・・・。

bmw4左にあるのが色の見本としてお預かりした部品です。この角度から見るとタンクの方が黒っぽく見えますが実際は見分けが付かないくらいですのでご安心ください。ちなみに今回は左の部品の色は参考にはせず既存のカラー配合データを利用していますのでこの見本部品も必要は無かったのですが一応確認出来ると安心は出来ますかね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

マツダアテンザパーツ 梨地処理

新たなご依頼品は既にかなりの数が入って来ているのですがちょっと紹介しきれません。順次アップしていきますのでどうかもう少々お待ち下さいませ。完成納品後の画像も色々頂いているのですがこちらもちょっとマズイですね・・・。何とかしなければです。

atenzaそしてこちらはマツダアテンザのフロントグリルと内装部品のウィンドスイッチパネル4点です。どちらも表面がザラザラとした「梨地」で、これをマツダ純正色の「ジェットブラック」を艶々の仕様でご依頼頂いていますのでまずは平滑な下地を作る必要があります。梨地をそのまま艶有り仕上げにすると余計に汚くみっともない仕上がりになったりしますからね。しかしフロントグリル全てが梨地って言うのも珍しい気がしますが・・・。

atenza1 スイッチパネルは表面を#180で研磨した後、プラスチックプライマー→2液ウレタンサフェーサーをタップリ塗っておきます。梨地の状態では解かり難かったですがこの部品、かなり凸凹です。梨地にする理由の一つは成型品の歪みを目立たなくするメリットもあるんでしょうね。今の金型技術ならもっとちゃんと出来そうなものですが・・・。

atenza2で、フロントグリルはサフェーサーでは無く1コートソリッド(ダイレクトソリッド)を塗っています。1コートソリッドとは性質的には2液ウレタンクリアーと同じ物で、その中に「色」となる顔料が直接入った塗料です。見た目としてはクリアーコートした仕上がりと同じで、ただ顔料が露出している分褪色し易いなどのデメリットはあります。ただし手軽ではありますね。

ちなみに何故フロントグリルだけサフェーサーでは無くこの1コートソリッドを塗っているかと言うと、この複雑で巨大なパーツにサフェーサーを塗って全面を研ぐのは非常に大変だからです。まともにそれをやるとなるとサフェ研ぎだけで6時間くらい掛かりますから、トータルの費用はあり得えない金額になってしまいます。このグリルの塗装だけで6万円以上掛かったら大変ですので。

ただこの場合はサフェーサー程の膜厚は付けられず、また切削性も悪いのでサフェーサーで作るようなシャープな下地のラインは難しく、また膜厚もサフェ程には付けられないので極細かい梨地の場合にしか使えません。目の粗い梨地に行っても焼け石に水のような作業になってしまいます。 先ほどのパワーウィンドスイッチパネルのような凸凹した平面パネルでこれを行うと、梨地は消せても細かいウネりは残ってしまい最終的にかなり残念な仕上がりになってしまうのです。ピアノのようなシャープなラインにするにはやはりちゃんとした面が出てないと駄目なんですよね。

塗装の面白いところは状況や被塗物の状態により色々なアクセス方法がある事で、一辺倒なやり方が駄目と言う訳では無いですが、融通が利かずに時間ばかりを掛けてしまっては逆に迷惑を掛けてしまう事になってしまいます。仕上がりは最高でも常識外れな膨大な費用が掛かってしまえば、誰もそんな事頼んでいないのにって事になってしまいますので。芸術品を作っているならそれも構わないですが、やっている事が「仕事」である以上はどこか丁度良い着地点を見つける必要があると思いますので。フェラーリの保険修理みたいにフェンダー一枚の塗装で20万円も貰えればそれはもう良い仕事が出来そうですが(笑。でもそんな感じです)。

プリウスのコンソールパネル蓋 本塗り

prius こちらもお待たせしました。無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

サフェーサーの一部が黄色くなっているのはこれは「ガイドコート」によるもので、いつもは黒をスプレーしていますがこの時は丁度黄色を塗っていたのでそれをそのまま使いました。ガイドコートは見やすければ何色でも良いので特に問題はありませんから御安心下さい。そもそも中央部は組み付ければ見えない箇所ですからサフェーサーも塗る必要は無いのですが、マスキングをするより塗ってしまった方がスッキリするので一緒に塗ってしまっています。

prius1

ベースコートに黒を塗ってクリアーを塗ったら無事本塗り完了です。艶ありブラックは当店の一番人気で、確かにこんな質感の部品は純正では使われていませんからちょっとあり得無いような高級感が演出出来るかと思います。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!