シルビアヘッドカバー&サージタンク&インマニ 結晶塗装

silvia3 こちらもすっかり紹介が遅れましたが無事本塗り完了しています。シルビアのヘッドカバーなど部品三点を「結晶塗装の黒」でご依頼頂いている案件ですね。

ヘッドカバーは旧塗膜が残っているのでサンドブラストで除去します。いつもなら最初に溶剤漬け置きにしますが、裏のバッフルプレートの一部にプラスチックが付いていたので溶剤は避けました。まあ上に塗られている塗装も極薄膜なのでブラストだけでも簡単に取れそうと言う理由もありますかね。

silvia4ブラストボックスの蓋を開けたばかりなので粉塵でモクモクしていますね。ただ箱の隙間からも細かい粉塵は出てくるので防塵マスクは必須です。

直圧タイプの強力なサンドブラストを行う場合は作業者自身が防塵スーツを着込み、箱ではなく「部屋」に入って行うのが一般的ですかね。その方が効率が良いので年中ブラスト処理をするような施設にはブラスト専用の作業部屋を設けていたりします。ちなみにうちの場合、直圧ブラストが必要と思われる場合にはそれ専門のショップさんに御願いしてしまいます。

silvia5 インテークマにホールドとサージタンクは元々未塗装の部品なので下地処理はリン酸処理のみで行います。この二点で面倒なのはマスキングする箇所が結構多いことですね。ガスケットが付く箇所やインジェクターが刺さる所を塗ってしまうと組み付ける方が困りますので・・・。

silvia6 そしてプライマーの塗布です。プライマーと言うと「茶色」をイメージしがちですが、私が使っている下地塗料はどれもこんな感じで白っぽいグレーです。

silvia7 インマニもサージタンクも実際に装着されれば見えない面があるのですが、かといってそこが塗っていなかったら結構ショックですよね。なので「ここは見えない部分だから」とか余計な事は考えないようにしています。「そこを塗るのに意味があるのか」と思ってしまうと身が入らなくなる気がして怖いのです。そうなると私の仕事全てが否定されてしまうような気もしますからね。人はパンのみにあらず、という事で・・・。

silvia9   こちらも焼付け硬化後、最後の仕上げに凸文字部分を研磨して光らせます。

最初の段階では#120程度のペーパーで表面を削り落とし、徐々に番手を細かくしていって最終的には#1000程度までになると光ってきます。

それではこちらも後日完成画像紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

LOTUSヘッドカバー 結晶塗装

lotus こちらもお待たせしております。無事本塗り完了しておりますのでご安心ください。

画像は溶剤槽に漬け置きをしておいて旧塗膜を剥離している状態です。元々の塗膜は当店で塗っている物で、白く残っているのは下地に塗られていたプライマーです。溶剤に漬かっていてもちゃんと残っているのが解りますよね。

lotus1 残ったプライマーは綺麗なシンナーで洗い流し、良く乾かしたらリン酸で表面を処理をしていよいよ本塗りです。

lotus2 冒頭で紹介している画像にあるプライマーがまさにこれです。ちなみに今回のヘッドカバーは「ポスト」として使われている物ですから、防錆の事を考えて裏側もプライマーを塗っておきます。これも前回と同じですね。

lotus3    アルミの鋳造製品は大体こんな感じで「巣穴」や「バリ」があったりします。砂型に溶けたアルミを流し込んで作っている訳ですから多少の粗はあって当然です。

これを「比較的簡単な方法で綺麗に見せられないか」という事から結晶塗装は生まれたと聞きます。通常こういった巣穴はパテやサフェーサーで埋めないと最後まで残ってしまいますが、それをせずとも綺麗に見せられるのが結晶塗装という訳です。lotus4で、既に塗膜の焼付け(140℃~170℃)も行い、文字凸部の研磨も完了しています。最後に凸部にクリアーを塗って完成です。明日完成画像紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

次回の結晶塗装はジムニーのヘッドカバーですね。こちらもお待たせしておりますが作業進行しましたら紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

YAMAHA YB-1ライトステー塗装 完成

yb4 お待たせしました!YB-1なるバイクのヘッドライトステーは本日完成となります。

塗ったのがどっちだったか解らなくなってしまいましたが、裏側を見れば解りますのでそちらを紹介します。

yb5 左のパーツはネジ部分?か何かで色がちゃんと塗られていなく、こちらが見本でお預かりした純正塗装の方ですね。今回塗ったのはこの画像だと右側ですから、冒頭で紹介した画像では「左側」が今回塗らせて頂いたものになります。

新車時の方がこういった箇所は塗りが甘い箇所は多々あって、ただしこれは極めて普通の事ですので塗装屋は特にこれが変だという認識はありません。

ちなみに私が昔勤めていた職場でこれと同じような事がありまして、私が塗った新品ドアのヒンジ周りでちゃんと色が染まっていなかった箇所があり、上司がそれを見て「おい、ちゃんと色が塗られていないじゃ無いか!」と怒られた事があります(上司はアメリカ人だったので実際には英語でfukingとか色々言ってました)。 で、反対側の同じ箇所を見ると実際の新車ではこの辺は全く色が染まってません(塗られてません)。見えない所までわざわざちゃんと色を塗っている訳では無いんですよね。まあ塗装屋なら当たり前に知っている事なので、「新車の時よりちゃんと塗られていると思うんですが・・・」と言うと、その時に言われたことは「お前が塗っているのは新車じゃ無く修理の塗装だ。だからちゃんと塗っとけ!」と言うことでした。その時は結構理不尽に感じた所もあったのですが、後で考えるとまさにその通りだと思います。まるで子供の言い訳みたいですよね・・・。今思えばあの時にちゃんと指摘されておいて本当に良かったと思います(ただかなり言い方はキツイですから今の時代であれだパワーハラスメント間違い無いです)。

yb6それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

ロードスターテールランプ 塗り分け部分確認

road8こちらもすっかりお待たせしております。ロードスターのテールランプですね。次の次のターンになるかと思いますが先に塗り分け部分について確認させて頂ければと思います。

ご依頼内容としては、

・作業例にあるSUBARU BRZのスモークにして頂きたく

・ウインカーとバックランプ部のみクリアを残す

・全体に薄めのスモーク+クリスタルクリア

となります。上記の「ウィンカーとバックランプ部のみクリアを残す」の形は内部反射板の枠に揃えるように考えていますが、念のためイメージイラスト作成しましたのでご確認を御願い致します。

road7塗装とは違うので見た目の質感がひどいのは気にしないでください。「クリアー抜き」のイメージとしてはこんな感じです。

スモークに関しては中央だけでは無く周りのレッドキャンディー部分にも掛かっています。

それではどうぞご確認の程宜しく御願い致します!