スターバックスタンブラー 下準備

starbucks こちらもお待たせしております。作業着手しておりますので御安心下さい。

ご依頼品はスターバックスのタンブラー「コンコルド」で、見た目はステンレス素地に見えますが実はクリアーが塗ってあります。素地調整ではダブルアクションサンダーを当ててしまうのでどっちでも良いんですけどね。

starbucks1 ペーパーの番手は#120です。比較的荒そうに思えますが対象が金属なのでこのまま終わりで問題ありませんし、そもそも金属ならこの程度の番手でしかもダブルアクションなら深い傷は入りません。それよりもマズイのは切れなくなったペーパーでいつまでもやっていると艶が出てしまい、本来の「塗装の密着性」を向上させる為の足付け処理では無くなってしまう事ですかね。職業訓練学校での実習中、一緒に学んでいた同級の人がサフェーサーを艶々にして「それじゃ意味が無いだろ!」って先生に怒られていました。

starbucks2で、こちらもプライマーを塗って下地の準備が出来ました。

後日表面を軽く研いだら本塗りです。もう少々お待ち下さいね。

ジムニーのヘッドカバー 下準備

jimny

こちらもお待たせしております。ジムニーのかわいい三気筒エンジンヘッドカバーです。

部品は新品で当初はもっと輝いていた筈ですが、素地調整としてリン酸処理をしているのでアルミの表面はこんな感じに黒ずんで曇ったような状態になります。酸でエッチングをしつつ表面にリン酸皮膜が出来ているからですね。塗装をするとしたら良い状態と言う事です。

ネジ穴にはイモネジを入れてマスキングをしていますが、途中で数が足りなくなってしまったので足りない分はマスキングテープを丸めて詰め込んでいます。

jimny1

 

いつも通りプライマーを塗布したら続けて本塗りです。ご依頼頂いているのは結晶塗装の赤で、既に本塗りも終えて焼き付けも完了しています。・・・が、画像がありません(謝)。

通常の塗装と違って焼付けといった工程があるのでどうしても写真を撮るタイミングが難しいんですよね。

完成しましたら改めて画像紹介しますのでもう少々お待ち下さいませ!

サーモスケータイマグ 本塗り

pizza4 サーモス社のケータイマグは既に昨夜塗り終わっていたのですが、体力が力尽きて紹介が出来ませんでした・・・。多色の使用はやはり疲れるようですね。

pizza5 ベースカラーは3コートホワイトパールなのですが、今回はちょっと気になる点があったので塗る順番を少し工夫して、まず最初は文字やフチの色となる「モスグリーン」からになります。

pizza6 で、そこを最初にマスキングしてしまいます。少々リスキーなのですが、それよりもフチのラインで太さが変わったり歪んだりするのが一番嫌だったのでこれを優先する事にしました。、色の隠蔽性などを考えると本当は違うんですよ。

pizza7 で、ロゴの内側はマスキングして外側のホワイトパールを塗り上げてしまいます。3コートパールの場合は「ベースカラー」+「パールカラー」として通常の色よりも膜厚が付きますから、これがロゴのマスキング部分に影響されないように凄く気を遣いました。塗り方としては、ロゴの中心点を基点としてそこからスプレーガンの角度を付けていくような方法です。マスキングテープの厚みを利用して際に塗料が溜まらないような塗り方ですね。凄く塗り難いですがここに見切りラインを美しく仕上げる全てがあると考えてます。

pizza8 外側のパールが塗り終わり、完全に指触乾燥する状態になったら今度はロゴの塗装になります。

まずフチのグリーンより内側に「オフホワイト」を塗り(ここの画像は割愛してます)、続けて「Kogy’s」のロゴを赤で入れます。

pizza9 そして全てのマスキングを剥がすとこんな感じです。懸念していたフチの見切りラインも無事シャープに仕上がりました。「PIZZA」の文字も少し太めにしておいたので輪郭は綺麗に仕上がっています。

pizza10そしてクリアーを塗って無事本塗り完了です。

ベースカラーのホワイトパールとロゴのオフホワイトは同じ白系で、ちょっと埋もれてしまっている感もありますが、今回のホワイトパールはこのタンブラーの送り先である方の愛車メルセデスのボディカラーで、ロゴはそのオーナー様が経営するピザショップですから、そういった意味合いがあれば今回の選択で間違いなかったと思います。私だったら感激し過ぎますよ(笑)。

サーモスケータイマグ 下準備

pizza4 先日足付け処理をしておいたサーモスケータイマグにロゴ入れの準備をします。まずはロゴの大きさと位置の確認ですね。この辺はモニター上では無く実際にプリントして被塗物に合わせて行います。

pizza5 ロゴの大きさが決まったらマスキングシートを作成します。今回はai形式のデータを持ち込んで頂けたのでそれをそのまま利用します。ただしこのサイズで塗装となるとちょっと厳しい箇所があるので多少アレンジしています。

pizza3ドットで構成された画像形式のデータでは無く、「点」と「線」で作られたベクトルデータだとちょっとした変更も比較的簡単に出来ます。と言っても殆ど独学なので結構大変でしたけどね。

pizza9元のデータからカットした物が一番下の物で、「PIZZA」の文字が細いのが分かると思います。これを塗装でやるとちょっと細過ぎるので、この文字の部分だけ一回り太くなるように調整しています。一番上にあるものはちょっと太過ぎたのでそれより若干細くして真ん中のシートが今回使用する物になります。

pizza6 先日調べておいた色見本帳にある色に合わせて色を作成します。画像は「オフホワイト」で、見本帳だとD列の白色になります。

pizza7 「ペッパーレッド」に関しては、元々あったフェラーリの赤(ロッソコルサ)が似ていたのでこれを使う事にします。少々適当っぽい感じがしますが、費用の掛からない調色となると意外とこんな所ではあります。お金を頂戴して行う場合の調色はちゃんとテストピースにスプレーして色の確認をしますが、でその逆(無料の調色)はそんなに時間を掛けていられない所でもあります。5分以内の調色でしたら無料ですので「厳密な調色ではなく似たような感じで構わない」という事でしたらこれで十分かと思います。

pizza8そしてこちらは「モスグリーン」です。今回のタンブラーは、ベースにホワイトパール、ロゴは3色と、面積は小さいですが結構ハードな内容です。