ランサーヘッドカバー 本塗り

lancer1丁度プレオのヘッドカバーを塗るタイミングが来たのでちょっと予定より早かったですがこちらのランサーのヘッドカバーも一緒に塗る事にしました。色は違いますが一緒に焼付けが出来るので効率重視の為です。ちなみにBMWのヘッドカバーは一度洗浄液から出して洗い流してみましたがまだオイルの塊が残っているのでもう暫く浸け置きしておく事とします(後ほど紹介しますね)。

lancer2こんかいこちらのヘッドカバーは旧塗膜は剥離しないでの塗装となります。このランサーのヘッドカバーと(同型のマグネシウムも)ホンダ系一部のヘッドカバーは新品時の塗膜がしっかりしているので旧塗膜を残して塗れる場合もあります。

プライマーはどうせなので全体に塗っておきます。塗って悪い事は無いので御安心下さい。注意するのは厚塗りし過ぎない事ですかね。

lancer3そして本塗り終了後、140℃~170℃程度の熱を掛けて焼付け硬化させます。結晶塗装のチヂレ目はこの段階で出て来ますので塗っている時にはどうなるかは予想するしか無いんですよね。故に「塗り直し」と言う事も実は多いのです。事実今回はプレオのヘッドカバーが一度失敗して塗った塗膜全てをシンナーで洗い流しています。

そもそもどこからが失敗でどこからが成功なのかを、塗っている自分自身が決めるのは非常に難しく、場合によっては「それで塗りなおすの?」と言うレベルの物もあると思います。以前のプロフィット(自動車塗装)ではそれが相当多かったのですが、かといって仕上がりが悪かった訳ではなく自分が求めていたレベルがみるみる内に高くなってしまったせいだと思います。どこまでやって良いのか判らなくなってしまいまして・・・。

対してプロフィットを一旦閉めてからその後に勤めに行った会社では塗り直しは殆どありませんでした。これは私の技術が上がったと言う事では無く、その会社では私が考えるレベルまでの仕上がりは必要無かった、と言う事ですかね。勿論これは悪い事ではなく、その会社にはそこまでに品質は必要なかったと言う事で、社員としてはそれに従うのが筋であると思いますので。自分のやりたいようにしたいなら自分の会社でやるべきですからね。

と言う事で、後は凸文字を研磨して光らせたらクリアーを塗って完成となります。もう少々お待ち下さいませ!

プレオヘッドカバー 本塗り

preo こちらも大変お待たせしました!プレオのヘッドカバーは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

お預かりした時は何かしらの表面処理が施されていて真っ黒な状態でしたが、こちらでリン酸処理をしたら黒い皮膜はある程度流れ落ちました。何か金属的な不動態皮膜だったのでしょうね。

preo1

 

ちょっとプライマーを塗布した状態を撮り忘れてしまいましていきなり本塗り完了ですが、実際には塗装後に焼き付けも施していますのでかなり時間は掛かっています。

色についてはかなり派手ですが、オーナー様からのご希望としては「スバル車なだけにstiのピンクのような色で」と承っております。

ベタ塗りの状態だと少々毒々しいですが(笑)、この後フィンの部分を面研して光らせますからそうなればかなり落ち着く筈ですのでご安心下さい。そもそもエンジンルームの一部品ですからこれくら派手でも全然問題無いですしね(イエローの方が余程派手ですので・・・)。

フェラーリキーカバー塗装 完成

ferrari5 先日本塗りを終えていたフェラーリのキーカバーが完全硬化したので早速組み付けます。一部が赤いのはボタンが付けば見えなくなるので大丈夫です。塗膜が厚くなってボタンのゴムが嵌め込み出来なくなる方が問題ですので。

ferrari6 そして組み付けて無事完成となります。フェラーリのプレートの向きは元通りにしています。単体であれば恐らく上下逆の方が体裁が良さそうですが車に刺さっている時はこの向きで見ますからこっちが正解なんでしょうね。

ferrari7今回の塗色はフェラーリでも限定色なので(ビアンコフジ)流石にこの色の鍵は売っていないでしょうね。

と思ってネットでちょっと調べてみたら実はフェラーリはスペアキーの入手すら難しいようです。申請して審査を受けてようやくイタリア本国から送ってくるとか費用が10万円を超えるとか・・・。まあ判らないでも無いですけどね(量産品という程の数は出ないと思いますので)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ベイトリール 本塗り

megabass9 MEGABASSのベイトリールです。こちらも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

画像はプライマー表面を軽く研磨してマスキングをし終えた状態です。今回は局部的な塗装でしかも「ブツ切り」でのマスキングで通常こういった塗り方はしないのですが、今回はオーナー様自ら塗装範囲をご選択して頂いたので対応させて頂いております。見切りの部分は「山」と「谷」のプレスラインで、オーナー様も塗装をされるとの事ですからよくご存知なのが理解出来ます。

megabass10 そしてベースコートを塗布し終えた状態です。塗装した周りのマスキングは一旦剥がし、塗装の段差が変になっていないか確認します。

ちなみにリールの奥にある水色の布片は「タッククロス」の切れ端で、これで塗り終わったベースコート表面や際の部分を軽く擦って均しておきます。

megabass11 そして新たにクリアー用にマスキングをし直します。ちょっと判り難いですが、このマスキングでは際の部分がヒラヒラと浮き上がるようになっています。

ここでピッタリとしたマスキングをしてしまうとクリアーの段差が強く出てしまうので、6mm幅のマスキングテープの端を折り曲げてクリアーの見切りをボカすようにして塗るのです。車の塗装屋さんではよく使われるテクニックですかね(6mmテープでこれを行うのは余り無いと思いますが・・・)。

megabass12そしてクリアーを塗布したら直ぐにマスキングテープを剥がして確認します。良い感じでクリアーはボケていて、強い段差も出ていない仕上がりになりました。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!