SUBARU BRZテールランプ レッドキャンディー塗装承ってます

brz19先日到着しておりまいたスバルBRZのテールランプです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

今回のご依頼はいつもとはちょっと違って、レッドキャンディーのみでスモークは塗りません。ご依頼内容を紹介しますと、

・レッドキャンディー塗装

・ウィンカー部クリアー抜き(これはいつも通りの場所で)

・クリスタルクリアー

となります。いつもは最後に「おまけスモーク」を塗りますが今回は純粋にキャンディーレッドのみですね。「より純正らしく」といった所でしょうか。

以前の作業例の画像があるので紹介しますね。vits こちらはトヨタヴィッツのテールランプで、今回のBRZのテールランプと同じく内部の丸い部分は元々赤で、周りのカバーがクリアー(こちらはちょっとピンク掛かってました)だった物をウィンカー部分を残してレッドキャンディーに塗りました。スモークは掛けていません。完成イメージとしてはこんな感じですかね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

オデッセイテールンプ 下塗り

odyssey3 こちらもお待たせしております。オデッセィのテールランプですね。ご依頼はスモーク塗装なのですが、ちょっと気になった事があったのでとりあえずは下塗りとする事にしました。

どう見ても純正のレンズに見えるのですが、このテールランプはどうやら加工が施されているようです。余りにも綺麗に出来ているので全く気が付かなかったのですが・・・。

が、恐らくその後の水漏れ防止の為にレンズの継ぎ目一周にシリコンシーラーが塗られています。塗装するのはその溝までの範囲となりますが、このシリコンシーラーは塗装の大敵なので少し残らず除去しなければなりません。まあシリコン以外で透明なシーラーと言うのはちょっと探すのが難しいと思うので仕方ないですかね(酢酸系でしょうか)。odyssey4 と言う訳で念入りにシリコン材は除去しましたが、スモーク塗装本番でハジキが出ると大変な事になりますので(塗り直しは効きませんので・・・)一旦クリアーだけを塗る事にしました。これであればハジキが生じても普通の塗装と同じく筆指しすれば磨きでカバー出来ますので。下地作業自体は本塗り同様です。

odyssey5 隣では先ほど紹介したヴェルファイアのテールランプを塗っています。そちらのレッドキャンディーが完了したら途中から参加してクリアーだけを塗る事にします。この時点で脱脂作業は10回以上はしていると思います(それくらいシリコンはマズイのです)。

odyssey6プラスチックプライマーを塗ったらクリアーだけを塗って下塗り完了です。幸いにしてハジキは出なく、これでこの次にスモーク塗装をしたとしても問題が起きないのは確実ですので(マスキングも剥がしませんので)安心して出来ます。普通の塗装ならここまではしませんが(ベースコートのドライ吹きで抑えられますからね)、スモークとなると一旦ハジいてしまうと最後までそれが残ってしまうので慎重なぐらいにやって丁度良いくらいなのです。

と言う事で、本塗りは次回に塗装予定のインプレッサのテールランプと一緒に行う予定です。もう少々お待ち下さいませ!

 

ヴェルファイアテールランプ 本塗り

vellfire4 こちらもお待たせしました!ヴェルファイアのテールランプ一式は無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。ちょっといきなりになってしまいすいません(まだ全然紹介も出来ないのがありましてこちらもすいません・・・)。

画像はマスキング~足付け処理の作業風景です。レンズが白く濁っている物が足付け処理された物で、これはレンズ表面に細かい傷が付いている為にこう見えています。ツルツルしたまま塗ってしまうと密着性が悪く数年経って剥がれてしまったりしますが、ちゃんとした下地処理さえしておけば勝手に剥がれたりはしません。と言うか剥がす方が難しいかと・・・。

vellfire5 そして「クリアー抜き」の部分をマスキングします。この型のテールランプは何度か施工例がありますが、今回はフチの赤いラインをいつもより太めにしようと思います。

ちなみにマスキングテープを張りっぱなしにするとその糊が塗装に悪影響を及ぼすので基本的には塗装する当日に行います。これはテープの糊も溶剤系の為でしょうかね。テープが貼ってあった箇所がハジキのようになってしまうのです。

vellfire6 そして本塗りのセッティングです。最初はこういった置き方ですが塗り始めたら違う方向に変えたりしています。塗りムラが起こらないようにですね。

vellfire7 透過性のレッド(レッドキャンディー)が完了したらクリアー抜きの箇所のマスキングを剥がします。剥がした下からはプラスチック素地が出て来るのでこの時点でもう一度プラスチックプライマーを塗布します。

vellfire8

vellfireそして全体的に薄くスモークを掛けたらクリアーを塗って本塗り完了です。枠の太さも良い感じに出来ていると思います。

それでは完成次第また改めて紹介させて頂きますね。来週半ばくらいには完成出来ると思います。もう少々お待ち下さいませ!

ボルト穴の補修

testa2 時々見かけるプラスチック部品に埋め込まれた(打ち込まれた)ボルト穴ですが、強く締めすぎると空回りしてしまったりしてちゃんと固定出来ない、或いは取れなくなってしまうといった事があります。

今回の物は業者さんからのご依頼の物ですので詳細は紹介しませんが、テスタロッサか何かのステアリングコラムです。古い物らしく部品はもう手に入らないのかも知れませんね(そもそも表側にはシリアルナンバーのプレートが埋め込まれていたりしますし)。

testa3幸いにして、ボルトを差し込んでペンチで強く引っ張ったら空回りしていたボルト穴の金具が取れてくれました。金具にローレット(滑り止めのギザギザ)が付いていてもこれじゃ空回りしてしまいますよね。

と言う事で、穴の中を脱脂洗浄し、金具にはよく足付け処理をしてエポキシ接着剤を充填後金具を元に戻します。

念のためさらにこのプラスチックの柱の周りにはグラスファイバー+エポキシ樹脂で固め、今後も割れが開かないようにしておきます。

テールランプなどでは逆にネジが出ているタイプの物が多いですが、やはりあれも同じように強く締めると空回りしてしまうケースがあります。上手く抜けない場合はライターなどで熱すると外れる筈なので、中途半端に修理するよりも一度抜いてしまって一からやり直す方が確実ですかね。

ちなみにアロンアルファは強いように見えて塗装屋的な見解ではこういった修理には不向きです。面と面に対しては有効な気がしますが割れた物の修理で使おうとは思わないですかね。熱が掛かると外れてしまいますし(なので仕事で使う事は殆どありません)。