MINIのメーターパネル 塗装承ってます

mini 最近ではちょっと珍しい車種になりましたかね。こちらはROVER MINIのメーターパネルの部品で、元々は画像のような艶消し黒ですがこちらを「艶消しの赤」でご依頼頂きました。

「これを赤?!」と思われそうですが、実はこちらのオーナー様はPRO_Fitが小物塗装になった初期の頃からのお客様で、この赤についても実は定番の色だったりします。

mini2今までご依頼頂いたのはブレーキキャリパーやら内装パーツだったりで、上の画像は同じMINIオーナーなら良くご存知の内装部品です。グリーンはMINI純正色のアーモンドグリーンで(カラーコードは確かHAKだったかと)、そしてそれと組み合わせているレッド(と言うか朱色)はこのオーナー様のイメージカラーのような物で、最初に紹介した画像に写っている缶スプレーがその赤の色見本となります。3年前のご依頼でしょうか。

mini1 今回のご依頼での難関としてはこのメーターパネルにある文字部分で、単に塗装で行うだけであれば特に問題は無いのですが、今回は「ベースの赤を艶消しに、文字の白は艶有りに」と言う事です。一見すると簡単そうに思えますが、塗装屋さんなら判ると思いますがちょっとこれは難しいですよね。白を塗ってそのままクリアーを塗ってマスキングを剥がせば文字の形は相当汚く仕上がってしまいます。スプレー塗装で行うロゴ入れはそう言う物なのです(恐らく乾燥が早過ぎてしまうのではと思います)。

という事で綺麗に仕上げる方法としては、まずはいつもの通りにロゴ入れは普通に行い一旦全部を艶消しクリアーで仕上げます。で、今度は文字の部分だけを同じようにマスキングでトレースして「艶有りクリアー」を塗ります。文字部分のベースカラー(白)とクリアーを別々に塗る事でシャープで美しい文字を再現しよう、という事ですかね。文章だと全く上手く伝えられませんので(力足りなく申し訳御座いません・・・)、こちらは改めて作業内容判るように画像で紹介していきたいと思います。技術的には難しい事では無いのですがちょっといつもより手間を掛けてあげる、といった感じになるかと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

BOMAカーボンフレーム&フォーク 下準備

boma13  お預かりしてからあっという間に数ヶ月が掛かってしまいましたが、ようやく先も見えて来たBOMAのカーボンフレーム&フォークです。

画像はライン入れの為の準備と練習です。単なる丸パイプなら問題無いのですがこのカーボンフレームはかなりイビツな形をしているのでラインを真っ直ぐにする事ですら難儀だったりします(実際真っ直ぐが一番難しいんですけどね)。

boma15そして色の作成です。上の画像はベースカラーとなるネイビーです。画像で見ると結構青いですが実際にはもっと濁っています。原色の配合としてはブルーをホワイトとブラックの三色で構成されています。

boma14フレーム下部に走る二本のストライプラインはグレーとレッドとなります。これはトップチューブに入る滑走路のイラストにも使われる色ですね。

pop-navy5各ロゴはそれぞれ実際のサイズに調整し、カッティングプロッターでマスキングシートを作成します。seiran(飛行機の名称)が二機あるのはマスキングで使う部分が二箇所あるからです。実際には一機ですので御安心下さい。

pop-navy6そしてこちらが実際のマスキングシートです。まだ剥がしていないものもありますが、そちらは塗装時に色々順番があるのでこの時点ではまだ剥がしてはいけないのです。

今回のフレームはクリアーよりもこのベースコートで相当時間が掛かると思いますからまさに一日仕事になると思います。恐らく今週には塗れると思いますのでどうぞもう少々お待ち下さいませ!