こちらもお待たせしました。塗り忘れてしまったプジョーのハイマウントストップランプと共に本塗り完了しております。
良く脱脂洗浄してエアーブローをしたらいよいよ本塗り開始です。
ご依頼頂いている濃度は「標準濃度」で、比較的しっかりとスモークは効いていますが透明感は確保出来ているのが判ると思います。クリアーなレンズだとどうしても軽い感じが否めませんがスモークが掛かると断然重厚感が出ますよね。
こちらも週明けには完成予定です。もう少々お待ち下さいませ!
こちらもお待たせしております。スクーターのガソリン給油口の蓋となるプラスチック製のパネルです。小さい方は恐らく取っ手ですかね。素材はPP(ポリプロピレン)です。
平面はダブルアクションサンダー#240で研磨し、側面や窪んだ箇所は同じく#240で手研ぎを行います。
PPの場合は切削性が非常に悪いので「梨地を削り落とす」というよりは素地表面の突起部分を多少削る程度での対応となります。これにより素地表面は非常に毛羽立ちますがむしろこれが塗膜の密着性を高めるので良しとしています(所謂アンカー効果です)。
良く脱脂清掃したらプラスチックプライマーを塗り、続けてサフェーサーを塗布します。サフェは6コートくらいしていますね。部品表面は平らに見えて結構波打っていますのでラインの修正に備えて厚く塗っておきます(殆ど削り落とす事になりますが)。
それではまた進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!
こちらもお待たせしました!昨日下塗りまで完了していたのですが心身ともに限界を超えてしまいまして紹介し切れませんでした。胃から逆流してくる物を止めるのが大変でして・・・(苦)。
妙に厚かった塗膜(と言うかゴム膜?)は溶剤着け置きである程度剥がれやすくなってくれたので、スクレーパーで端を捲りつつ引っ張ってなんとかここまで剥がしました。
下からは塗装前に付いていたと思われる傷が無数にあったので新車からの塗膜という訳ではなかったようですね。恐らく再塗装後、組み付けはせずに室内で保管されていたものだと思います。下地は悪く無いんですよね(錆は出ていません)。
という事で、取りきれなかった塗膜をサンドブラストで落とします。皮膜がゴムっぽいので少しの範囲でも結構厄介です。サンドブラストは堅い物には効果的ですが、ゴムのように弾力がある物に対しては効果が低いのです。五右衛門が使う斬鉄剣と同じですね(確かコンニャクが切れなかったと思いますが・・・)。
そして全体的にダブルアクションサンダーで一皮剥き、よく脱脂清掃したら下塗りに入ります。
時々ある質問としては「塗装に不向きな季節はありますか?」と聞かれますが、仕事でやっている以上季節によって品質が左右される事はありません。こんな状態であれば湿気は大敵ですが当然それを想定して仕事をしていますので御安心ください。それよりもこの状態で素手で触ったり放置したり、そもそも使用している圧縮空気(エアー)に湿気が入っていたら完全にアウトです。エアードライヤーが付いていなければ塗料と一緒に水も出てきますから、どんな良いプライマーを使っても意味がありません。最低限の知識と設備と意識があれば季節は問題無いというのが私的見解です(ただし真夏などは人体的なストレスはありますが・・・)。
そしていよいよ下塗りとなります。最初にスプレーのし難い(と言うか入りきらない)奥まった箇所や鉄板の継ぎ目部分にガンをピッタリと付けるような感じでプライマーを塗りつけ、すかさずエアーブローガンで勢いよく吹き付けます。当然周りにプライマーは飛び散る&スプレーした付近は大変な事になっていますので、そこはシンナーとウェスで綺麗にふき取ります。要はスプレーでは塗れない箇所にプライマーが行き渡ればそれで良いのです。
その後全体的に薄くプライマーを塗ったら続けてサフェーサーを4コート程度塗って下塗り完了です。強制乾燥した後、研磨してサフェーサー表面を平滑に仕上げます。
とりえあずここまでくれば錆びる心配などはありませんので一安心です。タイミングが来ましたら次はいよいよ本塗りとなりまして、今回は白と赤パールでの2トーンカラー&一部はグラデーションで承っております。
それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!