ビアンキフレームカラー 色作成

bianchi1本塗りはまだちょっと先になる予定ですが、他に色を作成する仕事(こちらは業者さんからのインテリア用品多数)があったのでこちらも一緒に作業する事にしました。店を広げたら片付けるのも大変ですからね。

bianchi2フレームのチェレステカラーは一緒にお預かりしたボトルゲージ(画面上にあるパイプ状の部品)の色を参考に作成しています。紺色はロゴの色ですね。

チェレステカラーについてはネットでも色々と出ているようですが、ウェキペディアに判り易い説明があったのでちょっと紹介させて頂きますね。

【以下ウィキペディアサイトより抜粋】

 ビアンキの自転車は伝統的にチェレステ(イタリア語:Celeste、碧空、天空)という緑色に近い青色で塗装される。このチェレステはイタリアのマルゲリータ王妃の目の色をモチーフにしたという伝説があり、実際に創業者であるエドアルドが、1895年にマルゲリータ王妃に歴史上初の女性用自転車を彼女のために制作し献上した際に、その乗り方を指導している。また、その年のミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合するとも言われており、チェレステカラーは毎年微妙に違った色になっているとされている。緑色に近い青色という通り、青みが強くなる年もあれば緑色の強い年もある。現在はホームページを作る際などのためにカラーコードがPantone 333(C 38 / M 0 / Y 27 / K 0)と指定されている。

との事です。ちなみにパントンのカラーコード333はスタンドックス(塗料)の配合データでも存在します(調べてみました)。ただこれについては印刷と塗装で大きく違いますから余り当てになりません。いざ作ってみると全く違う色が出来たりしますので・・・。

ちなみに上記記事中にある「その年のミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合する」ですがさすがにこれは冗談でしょう(笑)。色については毎年流行りと言うものがあるのでそれに合わせて微妙に調整したりしているのでは無いでしょうか。そんな不確かな遣り方で色が決められるとしたら、その職人さんは困ると思うのですが・・・。

自動車(4輪)の塗装については「傷が付いたら直す」と言う事が前提となっているので、その補修システムについては非常に良く出来ていて、また産業としてもきちんと成り立っています。故に新色が出たら各塗料メーカーはそれが世に出る前にその色の配合データをユーザー(塗装屋)にオープンにしますから、色ブレは当然ありますが「同じ色」(同じ様な色)は簡単に作れるようになっているのです。しかも同じ色でも年式や製造国によってかなりの数が用意されていたりもします。

バイク(二輪自動車)の場合は例えばBMW社は比較的四輪自動車と同じ様に整備されていて、その他のメーカーも多少なりこの配合データは存在します。ただし自転車は・・・

と思って実は今スタンドックスのカラーデータを調べてみました。

有名どころとしてbianchiやtrekを探してみましたがやはりこれらは対称になっておらず、ただ奇跡的にcannondaleは少し出て来ました。ただしこれがあのキャノンデールと同じかどうかは判らないのですが(同じ名前の4輪自動車メーカーがあるかも知れませんし)。その他porscheやpeugiotは自動車メーカーでもあるのでもしかしたら混合して存在するのかも知れません。

まあ自転車の塗装の場合は「修理」と言うよりは「買い替え」または「色替え」といった事になりがちですからメーカーも補修塗装についてはそんなに力を入れていないのかも知れませんね(またはわざとかも知れませんが・・・)。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!