MTBクロモリフレーム サフェ研ぎ

mtb3 先日塗ったサフェーサーが完全硬化したので全体を研ぎつけます。サフェーサーは勿論2液ウレタンで、その下にはプライマーが塗ってあります。

黒い点々はサフェ研ぎの前に塗った「ガイドコート」で、これにより研ぎ残しが無いようにします。2液性のサフェーサーは十分な膜厚を充填出来るといった役割がありますが、反面それにより肌を荒らしてしまうので本塗りの前にはそれを平坦にしなければならないのです。また切削性が良いといっても#800程度では中々削れないので、最初は#320から始めて#400→#600そして最後に#800で均します。

mtb4 トップチューブには凹んだ箇所があるのでパテで修整します。「パテって金属に直接塗る物じゃないの?」と思われがちですが(板金塗装屋でさえそう思う筈ですが)実はそうではありません。ただこの方法だと非常に面倒な事になるので(コストが掛かるので)「パテ→プライマー(またはサフェーサー)」の順番で行うケースが殆どだと思います。当然私もケースバイケースでどちらの方法も使いますが、どちらが正解かと言うとこの方法で間違いはありません。ちなみにウォッシュプライマーの上にポリパテを塗ったら駄目ですよ。確実に剥がれますので・・・。

ちなみにパテの横で素地が露出している箇所でグレー色の下地がプライマーです。その中央の黒く見えるのがクロモリ素地です。この後再度プライマー→サフェーサーを塗布して完全硬化させた後にまた研磨します。

mtb5ロール状の転がっている物は空研ぎ用のペーパーで#240、#320、#400といった番手になっています。青いのは布状の#320の足付け用研磨材で、今回の場合は「均し用」として使っています。その他#600、#800といった空研ぎ用の番手があり、今回のように最後まで水を使わずに完結出来るような事も可能です。だからといって水研ぎペーパーは必要無いという訳では無く、通常はスピード・コスト・リスクを考えてこれらを選択します。自転車フレームの場合は角が立った部位が多いので下地の金属が露出し易いですから水は出来るだけ使いたくは無い、といったリスク回避な所で空研ぎを選択しています。ちょっとコストは上がってしまいますけどね。

それではまた作業進行しましたら紹介さえて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!