apriliaスクーターカウル 梨地下地処理

aprilia2 こちらもお待たせしました!アプリリアのカウルは一部「梨地」の部品があるのでそちらだけ先に作業着手しております。

バイクに限らず自動車関係の外装パネルに多く使われているプラスチックパーツですが、未塗装品の場合はツルツルした状態では相当不恰好なので、その場合は今回のように表面にシボ模様を付けた「梨地」の状態になっています。これをその他の外装部品同様「ツルツル」にされたい方は多いと思いますが如何せんこれが本当に手間が掛かるのです(併せて費用もです・・・)。

素材としては耐候性・耐衝撃性に強いPP(ポリプロピレン)が殆どで、その特性故に梨地を削って表面を平滑にするのは非常に難儀です。

なので梨地全てを削り落とすのではなく、#120のペーパーをダブルアクションサンダー掛けで表面を荒らし、この後のサフェーサーの密着性を良くする下地にする程度に留めます。本当に削り落とそうとすると表面が摩擦熱で溶けるだけなので現実的ではありませんので。

aprilia3 エアーツールが入らない箇所は#240の手研ぎで、そして最後はスコッチブライト(繊維状の物に研磨粒子が塗布された物)とウォッシュコンパウンド(リキッドタイプの下地剤)を使って足付け処理を行います。この時点で泥や油も落としておきます。何と言っても「ハジキシラズ」ですからね(何故か笑)。

aprilia4 よく水気を取ったらプラスチックプライマーを塗布し、続けてサフェーサーを塗ります。

素地の表面はかなり毛羽立って荒れていますから薄膜では力足り無いので結構沢山塗ります。5コートくらいですかね。使っているのは2液ウレタンサフェーサーで、素材が柔らかいのいで軟化剤を入れてフレキシブル仕様にしてあります。

aprilia5こんな感じでかなり毛羽立った状態ですが後日サフェーサーを研磨する時に一緒にこれも削れるので問題ありません。ここまで毛羽立たせてしまうと結構大変なのですが、これ故に強固な密着性が確保出来るので(アンカー効果の強い感じです)私的には好んでいます。

その他のカウルは作業前にロゴの位置と大きさを決めて改めて御紹介しますね。その際はご確認宜しくお願い致します!(メールしますので)。