HONDA NSXヘッドカバー結晶塗装 完成

nsx13 大変お待たせしました! NSXのマグネシムヘッドカバー2個(1台分)は結晶塗装の赤で完成となります。

nsx14 今回は純正通りにプラグホール周りやボルト穴付近はマスキングをして塗らないようにしてあります。ただしこのままだと腐食も発生してしまいますので油を塗ったりボルト締めするところはシーリング剤を塗っておいたりして対応しておくのが宜しいかと存じます。窒素などを充填した部屋などで保管すれば完璧なのでしょうがそうもいきませんしね(酸素を遮断出来れば酸化はしないという事です)。

nsx15 青っぽく見えるのは窓から入る太陽光のせいで、実物はもう少し赤が濃くなります。「血」のような感じですかね。

nsx16良い感じの結晶目に仕上がったと思います。

こちらと同時に塗っているBMWのインマニはこの後ロゴマークの塗装となりますが、ちょっと他の作業が詰まっておりますのでそちらは来週になりそうです。お待たせして申し訳御座いませんが何卒もう少々お待ちくださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

LOOKカーボンフレーム&フォーク ロゴ作成

look20こちらも何とか作業着手しました。シクロクロス用?のLOOKフレームとフォークです。

御依頼内容としては「赤い部分を水色に」と言う事で、その他に関しては現状のままに、あとオーナー様のショップのオリジナルロゴとURLを同じく水色で入れます。

難しいのはやはり「マスキング」で、現状塗膜が平滑ならば良かったのですがロゴやラインは全てデカールなのでこれの段差が激しいのです。ロゴをそのまま水色で塗り潰してしまったら「元の位置にピタリとロゴを入れ直す」なんて神業は私には到底出来ませんから、私が選んだ方法は「既存のロゴより少し小さなマスキングシートを作成する」と言う事で既存のロゴを残すことにしました。「LOOK」のロゴなら文字数は少ないですし比較的形状が単純なので一番現実的な方法かと思います(この後大きく後悔をする事になるのですが)。

look19当初は「比較的単純な形なので既存のロゴデータをそのままサイズを合わせれば良い感じになるのでは?」と思っていたのですが、これが実に見事に外れてしまいました。持っていたデータは似ているようで非なる物で今回のロゴは平行四辺形っぽい感じで微妙に妙に歪んでいるのです(いや実際どちらが正確なのかは判りませんが)。

結局石摺りをしてスキャナーで読み込んだ物の輪郭をいつも通りトレースしたのですが、ただそれがそのまま使える程甘くは無く、ここからがさらにドツボとなります。とても今日中には帰れそうもありません。どうも目がショボショボとして来ました(苦)。

look21 ある程度形を整えたデータを実際にカッティングプロッターで出力し、石鹸水を塗って既存の位置に合わせて貼っていきます。少しでも赤い部分に食み出すと全てがやり直しなので既存のロゴより若干小さいシール(マスキングシート)を作成しますがこれが実に絶妙で、何ていうかこれはもう何かの罰ゲームですよ。いよいよ焦点が合わなくなって来ました・・・(眠)。

look22ただ幸いだったのが「O」が二つあってこれの形が同じだった事で、作成したデータは二個減って6種類で済みました。ちなみにフレームとフォークのLOOKロゴは同じように見えますがこれも全然違います(苦)。どうなっているんですかね・・・。

と言う事で何とか形にはなりましたが、これでもまだ甘い箇所もあるので、こちらは後日体力(と言うか視力と精神力)が戻った時にさらに詰めていきたいと思います。段差さえなければ一旦水色に塗ってロゴを塗りなおせば済む話なのですが、やはり想像以上に時間は掛かってしまいますね。相当油断していたと言うか完全に甘く見ていました・・・。

apriliaスクーターカウル 下準備

aprilia3先日梨地のパーツをサフェーサーで仕上げておいたので、続けてその他の塗装済み部品の下準備を行います。清掃~足付け処理ですね。

やってみて判ったのですが、既存の塗膜には結構ゴミが多く、そのまま足付け処理のみだとゴミが付いた箇所の突起が残ってしまうので、最初にコシのあるペーパーで塗膜面を削るようにし、その後全体をソフトに足付けします。ちなみに今回はどちらも空研ぎ用の副資材を使ってみました。業界ではメジャーとなったトレカットとアシレックスですね。既存の耐水ペーパーに比べるとコストは高くなりますが水を使わない空研ぎでも目詰まりが少なく作業性が良いので効率は良いのです。

aprilia4ちなみに今回の作業は二階のベランダで行っています。この時期は4時くらいでもう暗くなり始めて来ますが、この場所はまだ比較的明るさが残っているので作業が出来るのです。と言っても終わり頃には相当暗くなって来ましたから電気も点けましたけどね。それでも室内で作業するよりは健康的で省エネに貢献出来ますので。

ちなみにここでは水は使っていませんが、裏側の洗浄に一階で水とブラシと洗剤を使って丸洗いしています。流石に水無しで洗浄と言う訳にはいきませんからね。

それではタイミングが来ましたら次はいよいよ本塗りですね。ロゴ用のマスキングシートなども用意しておきたいと思います。