BMWインマニ ロゴペイント

bmw71 予定では少し後回しにさせて頂こうと思いましたが、夕方から夜の部に突入する時間帯が空いたので着手する事にしました。これとは別件でロゴデータの作成やらメール返信などもっとネチネチとした作業をやるにはまだ日が高過ぎるんですよね。という事でそちらは深夜の部(苦)に回す事にしました(故に今日も今日中には帰れないでしょう・・・)。

bmw72先日はここまで完了しておりました。一緒に塗ったNSXのヘッドカバーは既にオーナー様のお手元に届いたようで、そちらも無事喜んで頂けたようで何よりです。

bmw73まずは凸部の面研です。ロゴの部分は余り輪郭が余りはっきりしていないのですが、凸がそんなに高くは無いので研磨はそこそこで済ませておきます。

bmw74 もう少し削れれば「M」がはっきりしたと思いますがこれくらいで辞めておかないと取り返しが付かなくなりますからね。

ちなみにここで大きな問題が発覚しました。円の中心の「+」、何だかズレてます(苦)。

この部分は「白」と「水色」での塗り分けで、横線の細かいフィンがある箇所が水色になるのですが、このフィンの形に合わせて塗ると曲がった具合がかなり目立ちますからちょっとどうした物かと思いまして・・・。

bmw75 と言う訳でフィンの凸部は気にせずに水色を塗る事にしました。ちなみに最初に「白」を塗ってそこからマスキングをして水色を塗っていきます。上は良いんですよね、問題は下です。

bmw76 で、「白」「水色」「黒」を全部塗り終わって凸部を面研してみるとちょっとと言うか余り良い感じではありませんでした。ライン自体は真っ直ぐになっていても横縞のフィンが影響していかにも「食み出ました」みたいに見えてしまうのです。

結果、それの対応として横縞の凸フィンを後から水色で塗る事にしました。アルミ素地が露出しているので当然プライマーからの塗り直しです。マスキングは曲線があるので、丁度それに合ったマスキングシートが無いかと探し回った状態が上の画像です。丁度28ミリの丸にカットしたシートがあったのでそれの外側(本来は捨てる方)を使って上手くマスキングが出来ました。

bmw77そして完成です。これなら垂直ラインも曲がっては見えないですよね。何とか一番落ち着いて見れる形に出来たと思います。

とりあえず作業をしたブース内でそのまま撮影しただけなので後日ちゃんと紹介しますね。アルミ素地部分にはクリアーも筆塗りしたのでそれが硬化して発送が出来るのは来週始めになります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

マウス 素地調整

mouseこちらもお待たせしております。キーボードの枠と一緒にご依頼頂いているマウスカバーですね。

自家塗装で塗られていたシルバーはシンナーでふき取って、あわよくばその下にあるラバーコートも一緒に取れてくれれば・・・なんて思っていましたが、これが予想以上にしっかりしていたので結局ペーパーで削る落とす事にしました。ラバーコートを溶かす以前にシンナーが母材のプラスチックを侵してしまうんですよ(危)。

mouse1ラバーコートは切削性が悪いので最初は粗めの#120である程度剥がし、その後#180→#240→#320と整えます。「プラスチック素材に#120なんて大丈夫なの?」と思われそうですがその後に均せば問題はありません。テールランプなども社外品でバリがひどい場合には同様の処理をしますので。

mouse2こんな感じで無事除去が完了しました。さらに#400→#600→#800→#1000→#1200→#1500→#2000→#3000→ポリッシュ作業を行えば透明なプラスチックの状態にも戻せますが、今回はシルバーに塗りますので意味が無いですし、その場合は均し作業が大変なので最初から#120なんて番手は使いません。せいぜい#240からのスタートですかね。

ちなみにこの状態だと耐溶剤性に弱い状態なので直接上塗りは出来ませんから(塗れない事は無いですがシルバーメタリックのアルミ粒子がちゃんと並ばず変な模様になります)、一旦それに耐えらえる下地を造る事にします。

もう少々お待ちくださいませ!

ギター 本塗り

guitar16先日塗っておいたサフェーサーが完全硬化したのでそれを研ぎつけいよいよ本塗りとなります。

ただギター表面には無数の小傷があるのでそこは先にラッカーパテで埋めて起きます。これは所謂「拾いパテ」と呼ばれる方法で、本来の修理方法とは違いますが簡易的に出来るので「おまけ」で行うような作業では重宝します。ちゃんと直すならば総剥離に近い作業になってしまいますからそうなると流石にブリッジも外さなければなりませんしね。多少の跡は残るとしてもやらないよりは全然宜しいかと存じますので。

guitar17そしてマスキングをして本塗り準備完了です。塗装範囲は角のプレスラインまでで、このアールを使ってベースコートの黒、そしてそれを少し覆うようにクリアーを塗ります。ただしクリアーはバツ切りになって段差が付かないよう、それに対応したマスキングを行っておきます。ヒラヒラしたような貼り方ですかね。それをベースコート用・クリアー用として二重に貼っておきます。

guitar18そして本塗り完了です。ベースコートは中央から周りに向って放射状にぬるような感じでフチの近辺には出来るだけ飛ばないようにします。クリアーも最初はそれと同様の塗り方で、最後にシンナーで希釈した「ボカシ用クリアー」の時だけ周りから中央に向けた方向でスプレーをします。確実にベースコートの黒を覆いつつクリアーの段差が極力付かないようにするのです。ちょっと説明するのが難しいですが要は仕上がった時に「ここで切ったの?!」と判らないようにする為に色々と工夫をしているという事です。この「プレスラインボカシ」は自動車の塗装ではよく使われる方法で特に難易度の高い作業ではありません。

クリアーは本来であれば60℃以上に熱を入れる必要がありますが、ギターの特性上それは避けたいと思いますので代わりに促進剤を入れておいたのと、後はもう少し低い温度で長い時間を掛けて徐々に硬化させていきたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!