ステアリングボス 下地処理

boss テールランプ関係が塗り終わってW124のヘッドカバーはサンドブラスト屋さんに送ったので比較的作業に余裕が出来て来ました。いつもならお預かりしてから作業着手まで2週間~一ヶ月くらい掛かったりするのですが最近は全体的なスピードが上がっているようです。巷ではこれを「暇」と言うのかも知れませんが(爆)。まあ以前から作業場の壁をマットホワイトに塗りたかったので良い機会だと思います(思う事にします)。

という事で先日到着しておりましたハンドルボスの旧塗膜を剥離します。全体的に細かいブリスターが出ていたので塗膜の下には腐食が出ているかと思いきや「プライマーが塗っていない」為に起きた密着不良だったようです(大きな問題には変わりありません)。ただプライマーが入っていないと言う事は腐食も防げませんので作業は予定していた通りに行います。

深い傷はサンドブラストでは取れないのでそれは#120のダブルアクションサンダーで削り落とします。傷を全部探し出すよりも全体的にサンダーを掛けた方が発見が早いのでそうしています。ブリスターで目立ちませんでしたが傷は意外とありましたね。

boss1 ダブルアクションサンダーを掛けたままだとエッジが少し滑らかになってしまっているので、最後は当て板にペーパーを貼って手掛けでシャープに仕上げておきます。素材はやはりアルミで、手研ぎ#240でもかなり削れますから柔らかい番手のようです。ちなみにこんなに光らせたままでは足が付きません(密着しません)のでこの状態でプライマーを塗っては駄目です(ただしリン酸処理をして皮膜を作れば大丈夫かと)。

boss2最後は予定通りサンドブラストを掛けておきます。本日はこの後シンナーで洗浄したまでで、来週にはリン酸処理をした後にプライマーを塗って本塗りを行う予定です。こちらの色は「艶有りブラック」ですので、既にお待ちの「アテンザスイッチパネル」と「BMW MINIハンドルカバー」も艶有りブラックなのでこれら全部一緒に塗る予定です。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

エアーホーン 下準備

air17 先日塗っておいた下塗りが完全硬化したので本塗りの準備を行います。まずは各パーツの足付け処理ですね。細かい箇所は手では不可能からヘラを併用します。

air18エアーホーンの本体も一旦外して全体を足付け~脱脂清掃したら再度台に固定します。今回は下塗りの時よりも慎重且つしっかりと固定します(勿論下塗りの時も何も問題はありませんでしたが)。

air19本体と細かいパーツでそれぞれ色が違うので間違え無いようにしておきます。本塗り当日にこんな事をやっているとミスが生じてしまうので大抵は前日までに終わらせておき、当日もう一度チェックをしながら塗るようにします。それでも時々やってしまうのですが・・・(油断が駄目なんでしょうね)。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

NISSAN FUGAバックランプ 本塗り

fuga2 こちらもお待たせしました。フーガのテールランプはこれ一個だけですが今回一番シビアな内容かも知れません。出来る事は本塗り前にやっておいておきます。

fuga3御依頼内容は「丸いクリアー部分を回りと同じ様な赤に」との事で、まずはクリアーレンズ以外の箇所をマスキングします。 マスキングシートは予め作成しておいたので本塗り当日はこれを貼るだけです。といっても円が随分と歪んだ形になっているのでそのまま貼ってもピタリとはいきませんから数箇所をカットして現物のラインに合わせながら貼っていきます。

fuga4 そして本塗り準備完了です。画像だと赤が食み出て見えますがこれはクリアーレンズから赤いレンズの「断面」が見えるだけですので御安心下さい。完全にとは言えませんが髪の毛一本くらいのズレにまでは合わせています。

fuga5 透過性の塗装(キャンディーカラー)は膜厚で色が変わりますので途中で様子を見ながらコートを重ねていっています。最終的には「ボカシ」も行うつもりでしたが比較的良い感じに色があったので今回は円部分のみでレッドは終わらせ周りはクリアーのみで行いました。勿論テールランプ全体にレッドを塗ってしまうと隣合うテールの色味と変わってしまうのでそれは厳禁です。

fuga6 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。レッドに塗った箇所に段差はありますが元々ここにはレンズの切れ目があるので違和感は感じないと思います。

fuga7周りのマスキングがイエローのままなのがちょっと違和感を感じますよね(笑)。いつもなら赤くなるか黒くなっている筈ですので。

仕上がりに関しては、メーカーの人間に見て貰ってもまさか塗ったとは分からないと思うくらいには出来ていると思います。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!

SUBARU BRZテールランプ 本塗り

brz36 こちらもお待たせしました!BRZの純正テールランプも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。外は寒いですがベランダは日当たりが良いので日中は比較的過ごし易く、何より明るいので作業がやり易く撮影も楽なのが助かります。

brz37 そして本塗り当日です。こちらは二階作業場の流し場で、完成時の撮影でもこの場所で行っています。

BRZのマスキングシートは予めデータが出来ていますので前日までにカットして準備しておけば本塗り当日に貼るだけで済むので時間はかなり短縮出来ます。ただし貼るのに水を使っているのである程度の乾燥時間を置く必要があるので朝に来たらまずこの作業からとなります。

brz38 そして本塗り準備完了です。マスキングはしていますがこの時点でもやはり脱脂作業は行います。マスキングに向かってウェスを動かすと繊維カスが付いてしまうので拭く方向を考えて行うのが基本ですかね。ちなみに使うウエスは脱脂専用の物で勿論毎回新品を使います。

brz39 そしてレッドキャンディー塗布完了です。クリアー抜き部分のマスキングを剥がしたらそこにもう一度プラスチックプライマーを塗布し続けてスモーク塗装(おまけスモーク)を行います。

brz40 「おまけスモーク」はスモークと言う程の黒さでは無いですがこれをやるとやらないとではやはり仕上がりは違います。レッド部分に深みが出て欧州車?っぽくなるんですよね(でも最近のBMWは朱色具合が凄い事になっていますが・・・)。

brz41今回塗っているクリアーは全て「クリスタルクリアー」となっています。耐候性や耐擦り傷性に優れたクリアーで、結構昔から続いているクリアーですが私的に気に入っています。途中「ハイプロクリアー」やら「クリスタルプロ」が出ましたがこれには到底及ば無いと思います(とSTANDOXのデモマンも言ってましたので)。

ちなみにそれより昔にあった「ラピットクリアー」なるクリアーはさらに凄いクリアーでした。ただ良いクリアーと言う事はそれだけ作業性が悪いという事もあって、磨くのが非常に大変で今思うとあれのせいで体を壊したんじゃないかと思うくらいですので・・・。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!