VWトゥアレグブレンボキャリパー ほぼ完成 

brembo19 こちらもお待たせしました!発送は週明けになるのですが先に撮影だけ済ませておきましたので紹介させて頂きますね。恐らく車体はどこかの整備工場でリフトアップされている状態でしょうから出来るだけタイトに発送出来た方が宜しいかと思いまして。

brembo20 色はスズキのチャンピオンイエローで、恐らくスイフトスポーツに採用されている色です。この色だけはどうしても水性塗料では作れなかったと言う噂を聞いた事がありますが本当かどうかは定かではありません。と言うかちょっと前にホワイトの原料である酸化チタンが枯渇するとかどうとかと言ってましたがその後どうなったのでしょう。白が無ければさすがにマズイ気がしますが・・・。

brembo21 ロゴの色はガンメタで、透かしと正面との見え方の差が大きい物を選択しました。上から透かしてみると黒味が強く(暗く)、正面は粒子の大きいメタリックが光って明るく見えます。ベースが鮮やか過ぎるイエローなのでそれに埋もれないような色を選びました。

brembo22隠蔽性の弱い色なので配合データ上では3コート塗装になっています。下色無しでいきなりこれを塗ってしまうと何回塗っても染まらない(完全隠蔽しない)かも知れません。鮮やかな色=有機顔料は隠ぺい力が弱いので下色にはオーカーのような無機顔料を使うのがセオリーです。無機顔料=鉱物で作られている物が主で染まり(隠蔽力)が良いのが特徴です。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!

サーモスマグ 下準備

sakura1サーモスのケータイマグには桜の模様を両脇に配したとネームを塗装で、また底部にはオーナー様の好きな格言を入れるよう承っています。こちらは塗装では難しいのでデカールでの対応となります。これは以前のタンブラーの時にも同様の事をやっていますので特に問題は無いですね。自宅にあるドライプリンターを使ってシルバーで印刷します。

sakura2で、文字のサイズを測ろうとして底のプラシールを剥がしてみると・・・、何かちょっと違います。

以前の時はプラシールを剥がすとフラットになっていた筈ですが、今回はさらに一段窪みが出来ています。しかもブツ切りのマスキング跡が・・・。後者はどうでも良いですが、この段差はちょっと厳しいですね。やられた感が強いです(苦)。

と言う事ですが、だったらと言う事で今回はプラシールに直接塗装してデカールも入れてしまえば良いかと思った次第です。以前別の案件で塗装した「バット」の柄の部分みたいな感じですかね。画像あるので紹介します。

bat7 この時は色が違う仕様なので単体で塗りましたが、一緒の色であれば本体に貼ったまま塗装すれば良いので特に追加費用は必要ありません。

bat11イメージとしてはこんな感じですかね(全然違いますか・・・)。

またはこの時のように外した状態で、丸いプラシールをロゴのピンクと揃えるなんて事も良いかも知れません。

本塗りはまだ先ですのでまたちょっと御検討頂ければと思います。どうぞ宜しく御願い致します!

レガシィ内装パーツ 下地処理

legacy70 こちらもお待たせしました!作業着手しておりますので御安心下さい。

小物入れの蓋はそのままでは塗るのが難しいのでこちらは分解します。蓋に付いていた小さなメッキモールも折れずに無事取れました。両面テープでも接着材でも無く填め込みでしたのでヘラを差し込んでゆっくり浮かすと比較的簡単に取れます。金型の精度が凄く良いんでしょうね。ガンプラも接着材無しで作れるのはこういう事です。

legacy71 内装パーツ表面にはヘアーライン状になっているのでそれを#180ダブルアクションサンダーで削り落とします。素材はABSなので比較的サクサク削れてくれますが、逆に削り過ぎて角のラインを無くしてしまったりするのでそういった箇所は後から手研ぎで行います。

legacy72 ウィンドウスイッチパネルは表面がザラザラとした梨地だったのでこちらも削り落とします。

へラーラインや梨地なのは表面だけなので、スイッチが付く掘り込んだ部分はペーパーでは無く足付け専用の副資材(布状の研磨材)で処理しておきます。パネル周りの断面部分なども忘れずに足付けしておくと、後で付けたり外したりする時にペリっとなり難くなります。地味な作業ですがこの辺のネチネチとした作業で差が出てくるんですよね。

legacy73 そしてよく脱脂清掃をしたら下塗りを行います。ABSは比較的塗料の密着性が良い樹脂ですが、塗装の前にはやはり必ずプラスチックプライマーを塗布しておきます。

legacy74 そしてサフェーサー塗布完了です。多少シンナーで希釈して薄目に5コート塗っておきました。濃いまま3回でも良いのですが肌を荒らしてしまうとスイッチ箇所など入り組んだ箇所が研ぎ難くて大変なのです。マスキングもそうですが、貼る時に剥がす時の事を考えながら作業するのは基本なのでです。と言いつつ私の性格としては実はこれとは真逆でして、普段は余り後の事を考えて行動したりはしていないと思います。

最初に私が塗装を習った上司がそういった事を実に細かく指摘する方で、今思えばそのお陰で仕事に関しては多少まともにやるようになったのだと思います。「マスキングは美しくなければならない」なんて言われたりもしまして、当時は本気で嫌がらせかと思いました(まあ半分はそうだったかも知れませんが。笑)。今思えばそれくらい言われていて本当に良かったと思います。事件にならなくて良かったですよ(私以外では何人も辞めていきましたので。笑)。

legacy75ちなみに今回はスバルXVのコンソールパネルも一緒に行っています。こちらはこのパーツのみヘアーライン状になっていたので同じ作業を行っておきました。

来週にはサフェーサーを研ぎ、上手くいけば本塗りまで行う予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

CBR1000アッパーカウル裏艶消し黒 本塗り

cbr6 CBR1000RRのサイドカウルと一緒に御依頼頂いたアッパーカウルです。サイドカウルの方は表側を塗りましたがこちらはカウル裏側のみですので、激安コース仕様の艶消し黒で塗装を行います(クリアーは塗りません)。

cbr7 やった事がある方なら判ると思いますが、こういった裏側の塗装は塗るよりも「マスキング」が大変です。「これくらいなら大丈夫だろう」なんて思うとザラザラになってしまっていたりするので結局しっかり全体を貼らなければなりません。フチも綺麗に仕上がるようにですね。

cbr8そして本塗り完了です。クリアーは塗りませんので塗装自体は殆ど時間は掛かりません。費用もお任せコースの半額程度ですからこういったケースではお勧めです(ただしマスキング費が塗装費と同じくらい掛かっていますが・・・)。

サイドカウルと共にもう直ぐ完成です。もう少々お待ち下さいませ!