トロフィー土台 素地調整

trophy こちらも作業着手しておりますので御安心下さい。先程紹介したホーンリングと並行して作業をしていますが、この二つは形も作業内容も共通するようなところがあってちょっと不思議な感じがします。

trophy1こちらも素材は不明で、ジュラコン(POM=ポリアセタール)だとするともしかして塗装が難しかったかも知れませんが、現状塗装が施されていて密着性は良いのでその心配も無いかと思われます。ナイロン?でしょうか。

傷の部分は#120で削り、それを#180~#240で均し、全体を#320で足付け処理しています。露出した箇所にはプラスチック用のプライマーを塗布し、サフェーサーは全体を覆うように塗布します。こちらも続きは来週になります。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホーンリング 素地調整

boss6 こちらもお待たせしております。作業着手しておりますので御安心下さいませ。

こちらはハンドルのホーンボタンを填める土台の部分で、今回はプラスチック素材とアルミ素材の2つと、ウィンカーレバーを御依頼頂いています。上の画像はプラスチック製の方で、元々割れていた物を瞬間接着材で付けていたのですがそのままでは塗れませんので、一旦外してからエポキシ系で再接着します。作業途中の画像はすいません、撮り忘れていました・・・。

瞬間接着材は熱に弱く、塗装の現場では60℃~80℃程度の熱を掛ける事が多いのでこれではとても役に立ちません。知識の無い頃にこれのせいで何度も煮え湯を飲まされて来ましたので今では仕事で使う事は殆どありません。ちなみに「2液性」は面倒なイメージがありますが実は硬化までの時間は非常に短く強度があるのでDIYでも存分に活用する事をお勧めします。後片付けが面倒なところでもありますが、ヘラの変わりに割り箸、定盤の変わりにダンボール片を使えばそのまま捨てれば良いので気軽に使えると思います。

今回の工程としては、工業用ドライヤーで熱して一旦外し(簡単に取れました)、断面を金属製のワイヤーブラシで研磨して清掃~足付け処理、接合部の表面と裏面は角を面取りしてエポキシ樹脂が充填される分を用意しておきます。破片を合わせた時に切れ目にV字の谷が出来るような感じですね。上の画像は接着材が硬化した状態です。

boss7 表面に溢れた部分はペーパーで研磨して、巣穴等がある箇所にはポリパテで処理します。裏側も表面同様に溢れ盛られた状態ですがそっちは強度の確保として削り取らずそのままにしてあります。ステアリングに当たる面は面研して平らにしています。

上の画像の左側がアルミ製の物で、黒いのは塗装では無くアルマイトの着色です。サンドブラストでは無くサンダーでの研磨で、プライマーのみを想定していましたが部分的に窪んだ箇所があったのでこちらもサフェーサーまで塗る事にしました。尚、中央の穴にはホーンが挿さるのでどちらも塗装はしないように承ってます。

boss8ウィンカーレバーは「継ぎ目」をペーパーで均してスムーズにしておきました。このまま上塗り(艶有り黒)を塗る予定でしたがどうせなのでこちらも一応サフェーサーを塗っておくつもりです(本日は時間切れでサフェ塗りは来週になります)。

ちなみにこれが装着される車体は相当古い物と思われ(存じておりません)、プラスチックの素材も最近の物とは違うのが良く判ります。ホーンリングは熱可塑性では無さそうで(熱可塑性=熱で溶ける物)、イメージとしては車内にある灰皿の素材に似ています。妙に堅いくせに切削性が良い感じですかね。

ウィンカーレバーは合わせ目がありましたから熱可塑性の樹脂だと思われ、研いだ粉の匂いがメガネフレームに似ていましたのでもしかしてセルロイドかな?と思いましたが多分アセテートだと思います。ちなみにこれに似たような匂いとしては、古いスチール製の窓のガラスに貼ってある飛散防止の透明フィルムを剥がした時のアレです。って判りませんか(笑)。

それでは進行しましたらまた紹介させて頂きますね。本塗りはまだ先になるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

TOYOTA86 テールランプ等レンズ塗装承ってます

toyota86 すっかり紹介が遅れましたが無事揃っております。TOYOTA86のランプ類一式ですね。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

それぞれのご依頼内容を確認させて頂きますね。まずはテールランプでこちらはいつもの仕様となっています。

【テールランプ】
・レッドキャンディー
・ウィンカー部クリアー抜き
・全体的に薄くスモーク(おまけスモーク)
・クリスタルクリアー

toyota861【バックランプ】
・三角部のみレッドキャンディー
・全体的に薄くスモーク(おまけスモーク)
・クリスタルクリアー

【フロントターンランプ】
・オレンジキャンディー
・おまけスモーク
・クリスタルクリアー

となっております。

ちなみに今までは「FT-86」で紹介していましたが、どうやらそれはコンセプトカーの呼び方で、本来は今回表記している「トヨタ86」が正しいようです。また今回はフロントターンランプがヘッドライトと分離されているのも86の特徴らしく、どうやらBRZではこのパーツはないようです。ただ部品にはしっかりとSUBARUの刻印がありまして・・・この辺がちょっと???と思っていたらオーナー様が色々と教えてくれましたので紹介させて頂きますね。

「スバルはトヨタの資本が入っており業務提携関係にあるのですが実は、86とBRZはその一環で作られた兄弟車なので、電子制御の技術はトヨタ、それ以外の部品はスバル、組み立てはスバルの群馬工場…ということで、部品にスバルの刻印があるのは、そんな理由です。

ただしデザインや設計、組み立ての品質管理などはトヨタなので全体的にはトヨタでマネジメントのスバル車と言うのが正確なところですね。

ちなみに車自体も会社の関係と同じくスバルのボクサーエンジンがトヨタのコンピューターで制御されていたりします!」

との事です。なるほど、てっきり愛知で作っているのかと思いましたよ・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。

改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!