バイク用ブレンボキャリパー 下準備

brembo28 先程紹介した4輪車用のブレンボキャリパーに続きこちらのバイク用キャリパー×3もブレーキ屋さんから戻って来ました。ピストンはダストブーツが無いタイプなので一旦分解してブラスト作業後、元の状態に組み直してもらっています。有り難い限りです。

brembo30 ただ今回はいつものブレンボキャリパーとはちょっと違い、文字の部分が凹み状になっているのでこれを塗装する為のマスキングシートを作らなければなりません。ちょっと厄介ではありますが、こういった事も出来ないと小物の塗装だけでやっていくには難しいので何でもやらないと駄目ですかね(と言うかこういう作業は結構好きですので)。

作業方法はいつもの通り「石摺り」で、凹部にコピー用紙を当ててクレヨン(のような物)で擦れば輪郭が転写出来ます。子供の頃によくやりましたよね(最近はやりませんか・・・)。

brembo29同じくブレンボの旧ロゴも転写します。このデータは持っていなかったので丁度良い機会でした(流通はしません。ご理解御了承下さい)。

brembo24転写した紙をスキャナーでPCに読み込み、それをIllustratorなるソフトでトレースしていきます。バージョンが結構古いですが使い慣れているのでOSがwin7になってからもこっちメインで使っていますかね。

という事で用紙がちょっと斜めってますが大体こんな感じでロゴのトレースが完了です。ただし今回はこのままでは使えません。単にロゴを塗装で入れる訳では無く「凹部」を塗るのでそこに合わせた調整が必要なのです。後は実際に「カットアウト→現物確認」を繰り返して調整していきます(これがまた地味な作業でして・・・)。

brembo25ブレンボのロゴマークに関しても今まで持っていたデータとは随分違います。角が尖っていなく丸味があるんですよね。なのでそれに合わせて調整していきます。

brembo26   こんな感じでデータ作成完了です。と思いきや裏側にもサイズ違いの物がもう一個あってこの後さらに作業は続くのですが・・・。

brembo31 実際にキャリパーに貼ってみて具合を確かめます(これは本番ではありません)

brembo32裏側に少し大きめのロゴマークがありました。

本塗りの流れとしては、

・プライマー塗布
・ベースカラーのイエロー塗布
・今紹介しているマスキングシートを使ってマスキング
・ロゴを黒で塗装
・クリアー塗装

といった感じです。これなら当初のように凹文字部分の塗装が浮いて来たりはしませんので安心です。

それではこちらも近日中に本塗り予定です。もう少々お待ち下さいませ!(今日帰って色を作っておきます)。

ブレンボキャリパー 下準備

brembo27こちらもお待たせしております。新品だったブレンボのキャリパーは既存の塗膜は全て剥離されてあとはもう塗るだけの状態にまでなっております。御安心下さい。

何度か紹介していますが、ブレーキキャリパーの塗装の場合はここまでの作業は、以前間借りしていた川崎の工場に居るブレーキ専門の方に御願いしています。世の中の塗装屋さんの殆どは「塗るのは良いけど下地はちょっと・・・」と考えているのではと思いますが(まさに私がそうです。笑)、これなら安心と言う訳なのです。

これとは別件で二輪車用のブレンボキャリパーも承っておりまして、そちらも既に戻って来ていますのでこれらは並行して作業進行させる予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

(ちなみに御指定のゴールドはレシピが残っていましたので再現可能です。御安心下さい)。

S800ステアリング 下地処理

s8003 お待たせしております。ステアリングの中央樹脂部分に亀裂が入ったS800のステアリングも作業再開です。

s8007前回までは亀裂を接着する為にエポキシ接着剤を充填してきました。パックリ開いていた亀裂部分は良い感じに埋まってくれているかと思います。#180で研磨したらよく脱脂をしてプラスチックプライマーを塗布し、ここからはポリパテでラインを整えていきます。

s8004 スポーク部分にはパテが付いても駄目ですし傷をつけても勿論駄目なのでどうしても作業性が落ちてしまいますが(凄いストレスです・・・)、径に合わせて丸くカットしたマスキングシートがあるお陰でまだマシとなっています。これが無かったらと思うとゾッとしました・・・。

エポキシ2回、ポリパテ二回で何とか素地が出来上がりました。

s8005 表側にもサフェーサーを塗るのでこちらもマスキングをします。ちなみに正面のこちら側にもスポークと樹脂の土台部分に隙間があったのでここもエポキシ樹脂を充填してあります。

s8006再度プラスチックプライマーを塗布しサフェーサーの塗布が完了です。ようやくここまで来ました・・・と言う感じですかね。

この後はサフェ研ぎの前にまたマスキング、本塗りの前にもマスキング、計6回分のマスキングシートが必要となりますがそれでもカットは機械がやってくれるので随分と作業は楽に出来ています。

ではどうぞもう少々お待ち下さいませ!