BMWエンブレム 下地処理

bmw128 こちらもお待たせしております!年代物のBMWの純正エンブレムも作業着手していますのでご安心下さい。

ちなみに予定としては黒い部分はそのまま活かす予定でしたが、直射日光に当ててよく見てみると無数の白い点々がある事が発覚しました。これをこのまま残すのはマズイですので、結局黒い部分も塗装が必要かと思われます。まあ難しいのは「BMW」のロゴ部分のマスキングくらいですので何とかなると思います。

bmw131問題が起きている箇所は中央の白と青の部分で、現状殆ど剥落しているのですが多少塗膜?が残っているのでまずはそれを除去します。黒い部分は現状しっかり密着しているので、やり方としてはその境界線にカッターで切り込みを入れて密着していない中央部分のみをアルミ素地を傷付けないように注意して剥がします。普通はこんなやり方は有り得ませんが残っている塗膜は殆ど無いのでこれで何とかなるかと思った次第です。

bmw129いきなりフリーハンドでカットするのは難しいですが、こうやってマスキングシートを貼ればそれをガイドとしてカッターをスムースに進める事が出来ます。といっても手が滑ったらそこでアウトですけどね(終了です・・・)。

bmw132黒い箇所以外は密着していないので、カットさえ入ればこんな感じで簡単に剥がれてくれます。

bmw130という事でこんな感じに殆どの塗膜を剥がす事が出来ました。青く残っている箇所はかなりしっかりしているのでこれ以上無理をしても意味がありませんから、後は溝部分(アルミの素地として残す箇所)を傷付けないようにマスキングをして残った塗膜はペーパーで除去する事にします。ここまで出来れば大丈夫ですね。

ちなみにエンブレムの左側に塗膜の破片を残していますが、これは後で「色」を作成する為のサンプルとして使います。通常は先に色を作ってから剥離の作業になるのですが、今回は正直これは上手くいくかどうかも微妙でしたし、剥がした塗膜もそのままの形で活かせるのはある程度わかっていたので色の作成は後でにして先に剥離作業を行う事にしました。

尚意外だったのは塗膜の裏と表の色がそんなに違わない事でして、てっきり白なんかは色褪せて黄ばんでいるのかと思いきや最初からこの色だったようです。現行の白に比べると当時は少し黒味と黄色味が強いのかも知れません。何にしても色の作成はこのサンプルを参考に作るとしますね。

この後は残った塗膜を削り、アルミ素地が残る箇所(円周と縦横の十字ライン)をクリーニングして一旦クリアーでコーティング、ただそれでは平滑にはしきれないかも知れませんのでもう一度クリアーを塗って平滑にしあげ、その後「青」「白」「黒」(BMW文字の抜き)を塗装し、最後にクリアーを塗って完成となる予定です。まだまだ時間は掛かりそうですね。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

バイク用ブレンボキャリパー塗装 完成

brembo46 こちらもお待たせしました!バイク用のブレンボキャリパー3点、本日完成となります。

色はSUZUKIの純正色「DAYTONA YELLOW」(デイトナイエロー)」(カラーコード: YMF)なる色で、凹んだ箇所の文字とロゴは黒で塗装しました。

brembo47 この程度なら筆で塗料を流し込んで拭き取ると言う方法も可能ですが(所謂「墨入れ」です)、今回は一応塗装屋らしく正攻法で行いました。随分と手間は掛かってしまいましたが・・・(苦笑)。でも耐久性云々考えるとこれが一番確実かと思います。塗装屋さんなら判りますよね。

brembo48 ブレーキパッド等の付属品は一応元に戻しておきました。ステンレスメッシュホースのみ外した状態で梱包しておきますね。

brembo49凹んだ箇所への墨入れは、よくやるやり方としては一旦クリアーまで完成させ、このクリアーを侵さない低溶解な塗料を流し込みます。例えばラッカー系やフタル酸(ワンショットなどのペンキ系)、あとは水性などですかね。食み出た分はウェスで拭き取れば良いのでそんなに面倒ではありません。ただし後々剥がれなければですが・・・。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。明日以降で発送可能です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

F50ブレンボキャリパー塗装 完成

brembo50 こちらもお待たせしました!F50ブレンボキャリパーはゴールドカラーの塗装で完成となります。

brembo52ロゴのbremboエンブレムは赤の塗装で、サイズは元の通り80mmで再現しています。ゴールドはいつもブレンボキャリパーに採用しているゴールドですね。以前作った時の配合データ(オリジナル)が残っていたのでそのまま作る事が出来ました。

brembo51頂いた メールの内容からして恐らくはR34スカイラインGTRに装着される予定かと思われます。キャリパー自体新品で、今回の塗装費以外には部品代も掛かっていますからトータルとしては結構な出費になっているかと思います。テールランプの塗装もそうですが、こういった事は中々常人には理解し難いも知れませんけどね(笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。明日以降で発送可能です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

S800ステアリング割れ補修塗装 完成

s8006 大変お待たせしました!トヨタS800の純正ステアリング補修塗装、遂に完成となります。長らくお待たせ致しました。

今回塗装を御依頼頂いたのはステアリングの中央部で、元々ここに割れが生じていたのを補修し、黒く塗っています。最初の画像を紹介しますね。

s800 製品自体は50年くらい前の物らしく、代替品も残っていないという事で今回の御依頼に至りました。

割れ自体の修理は色々良い材料があるので難しくは無いのですが、割れた箇所に突き刺さっているステンレススポークをそのまま残してと言うのがネックでしたかね。いっそここも塗ってしまえればどれだけ作業が楽だったことか・・・(まあオリジナルを損なうので当然駄目なのは判ってます)。

s8007そしてこんな感じで完成です。ちょっと黒が綺麗過ぎる気がしないでも無いですがその辺は御容赦頂ければと思います。

s8008「直したのが全く判らない」と言う程ではありませんが、少なくとも亀裂があった事は判らなくなっているかと思います。塗装後かなり熱を掛けていますが特に割れの後も出ていません。エポキシの充填が良い感じに出来たのではと思います。

s8009こちらを御依頼頂く前には「ステアリングボス」→「ウィンカーレバーホーンリング」を御依頼頂いていまして今回で3回目となります。同色であれば(全て同色の黒でした)一度に御依頼頂いた方が複数割引が適用されるのでお得ではありますが、レストアの場合はどこまでやるかの判断は難しいですよね。また気になったところがありましたらどうぞお気軽に御相談下さい。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も御贔屓頂き有難う御座いました!

クラウンマジェスタテールランプ 本塗り

majesta1 こちらもお待たせしました!クラウンマジェスタの純正テールランポも無事本塗り完了しています。ご安心下さい。

今回御依頼頂いたテールランプは恐らく中古品として購入された物で、長年愛用されて来たテールランプにありがちなワックス(実際にはそれに混入されたコンパウンド)がいたるところに溜まっています。むしろ大事にされていたのでしょうね(やり方は別としてかも知れませんが・・・)。

ただこれを残したまま塗ると面倒な事になりますので、足付け作業の前にコシの強いナイロンブラシとシリコンオフを使って綺麗に掃除をしておきます。またメッキ枠はコンパウンドで先に磨いておきます。

majesta2 清掃が終わったらマスキングをして足付け処理、再度シリコンオフで清掃したら一旦保管部屋に仕舞っておきます。

majesta3 そして本塗りのタイミングが来たら塗装ブースにセットして準備完了です。この時点でも再度脱脂処理を行うのは既に6回目くらいで、むしろこのお陰でテールランプ系でハジキに悩む事は極稀です。まあ普通の塗装と違ってハジキ一つでも致命的になったりしますので当然ではありますか。

majesta7こちらは見本となる写真を添付して頂きまして、御指定としては「写真のテールランプよりも気持ち濃く」との事ですのでこれに併せて濃度を調整していきます。

このテールランプは内部が透けて見えるような構造では無く底の浅いタイプなのでちょっと塗り過ぎると真っ黒になりますからこの辺りに注意します。

majesta8そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

majesta5 このテールランプは土台の部品がそのままメッキ枠になっていて基本的には分解が出来ませんから場所によってはこんな感じでかなり見切りが厳しくなっています。ここの隙間は皆無です。

なのでマスキングの順番としては最後にここを貼る様にして、クリアーを塗り終わった直後に簡単に剥がせるようにしておきます。クリアーが流動しているうちにマスキングを剥がせば見切りの箇所は比較的綺麗に仕上げられるのです(ただしそれなりにリスクも伴いますが)。

majesta9クリアーを塗り過ぎれば当然「垂れ」は生じ、また今回の場合は枠があるのでそこにクリアーが溜まったりしたらちょっと取り返しの付かない事になったりします。かといって肌を作らずに塗ってしまうとフチなど磨き難い箇所もありますので、今回のテールランプはこの辺がちょっと難しいというか面倒なところがあるかも知れませんね。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!