アテンザ内装パーツ一式 下準備

atenza84サフェーサーを塗る部品が溜まって来たのでこれらを纏めて塗れるように下地処理を行います。画像はアテンザのメーター周りのパネルで、こちらは「シボ模様」が激しく、これをツルツルにする為の下地処理が結構大変でした。

atenza85 素材は切削性の悪いPP(ポリプロピレン)なので#120でも歯が立たず、さらに粗い番手の#80に変更してダブルアクションダンサーで削ります。

atenza86 こちらはウィンドウスイッチパネルで、これらも素材はPPですがこちらはシボ模様では無く「梨地」なのでメーターフードほど大変ではありません(という程楽でもないのですがあちらがかなり大変だったのでちょっと麻痺しています)。

atenza87メーターフードは #80→#120→#180をダブルアクションサンダーで、その後#240を手研ぎで行います。同じところばかり当てていると摩擦熱で絡んでしまうので、極力熱が発生しないようにエアーを落としてペーパーを掛けていきます。

最後は足付け専用の副資材(画像にある青い布状の研磨剤)でフチまでしっかり研ぎつけ、最後に脱脂清掃をしたら素地調整が完了です。このメーターパネルの施工は今回が初めてですがこれは中々骨が折れました・・・。

atenza88u 内装部品は裏側にスポンジや布などが貼ってあったりもするのでそういった箇所は予めマスキングをしておきます。爪などの箇所についてはサフェーサーの時点ではマスキングをしていますが、本塗り時は見た目も考えて一緒に塗ってしまいます。布については接触面の傷付き防止の為に貼ってありますから最後まで塗装が付かないように、サフェ研ぎ後は清掃した後に貼り直しての本塗りとなります。

atenza89セッティングが終わったらよくエアーブローをし、全体に満遍なくプラスチックプライマーを塗布したら2液ウレタンサフェーサーを塗布します。ウィンドウスイッチパネルは成型時の歪み(凹み)が結構強いのでそれの研ぎ修正を想定してサフェーサーはしっかり塗り込んでおきます。今回はウェットで7コート塗っておきました。

何とかサフェ入れまでは完了しまして、ただ先に自転車ホイール等を塗る予定なのでこちらの本塗りはまだもう少し先になるかと思います。ちなみに今回画像に写っていないモニターパネルは下地処理が足付け処理のみですから、こちらは後日サフェ研ぎの時に一緒に行う予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMWボンネットエンブレム 下地処理

bmw149 先日塗っておいたクリアーが完全硬化したので表面を研ぎます。このサイズになるとかなり小さい当て板が必要ですが、こういった場合は磨きの時に使う小さな砥石があるのでそれに#800のペーパーを当てて水研ぎします。模様は研いだ跡で、研ぎのやり方は無造作に行う訳では無くこんな感じでネチネチとやります。自分が今どこを研いでいるのかちゃんと感じながらやらないとラインが出ないどころか下地が出てしまいますので・・・。

bmw150周りに貼っておいたマスキングテープを剥がしてよく清掃したら研ぎ作業完了です。といってもこの段階ではまだフラットでは無く溝の部分は凹んだままです。次の段階で黒い部分を塗装したらまたクリアーを塗って研ぎますからさらに段差は埋まり、その後も繰り返して徐々に溝の凹みをフラットに仕上げます。「一度に埋めてしまえば楽なんじゃ?」も判りますがその場合はウレタン系では無くポリエステルかエポキシを使う必要があり(多分)、ただどちらも紫外線による黄ばみ(と直接アルミ素地に塗ったクリアーの密着性)が懸念されるので、だったらという事で最後まで耐候性の良いウレタンのみでいこうかと思った次第です。ただしこれを一度に厚塗りするのはナンセンスですので(元々「美観用」であって厚塗り用ではありませんから)、「塗装→完全硬化→研ぎ」を数回に分けて塗ろう、という事です。どの道色数も3色ありますからそれぞれ分けて塗った方が綺麗に仕上げられると思いますし(ストレスの度合いが違います)。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。ジワジワ進んでいきます。

BMWパニアケース蓋 本塗り

bmw147紹介が遅れましたがBMWのパニアケースは先週無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

画像はサフェーサーの研ぎ作業が完了した状態で、全体的に#800で足付け処理が行われています。裏側は全面養生(マスキング)済みです。

bmw148車体色だと思って作った色は実は2トーンカラーの違う方の色で、そちらは下色として使い、改めて元々塗られていた色に近いものを色見本帳より選んで採用しています。一応想定もしていたので特に問題はありません。ご安心下さい。

既に強制乾燥も終えていますので水曜日または木曜日までには完成出来る予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!