マツダアテンザメーターパネル内側塗装

atenza101 先日塗り終わっていましたアテンザのメーターパネルです。塗膜は完全硬化していますので最後の仕上げにメーター内側の部分を「半艶の黒」で塗装します。ちなみにきちんと硬化していないまま塗るとチヂレが生じて最初からやり直しです。

atenza102 今回は2コート仕様では無く「1コートソリッド」での半艶とします。何もないところにバツ切りで新たに塗膜を重ねるので、塗膜の際を出来るだけスムースに仕上げたい、と言うことですね。隠蔽性の良い濃色であればこれは有効です(勿論貼り方と塗り方によりますが・・・)。

ちなみに通常の1コートソリッドであれば「艶有り黒」に「艶消し剤」を既定量入れて「反艶の黒」を作成しますが、今回は元々艶消し剤が練りこまれてパッケージ化された「艶消し黒」に艶有りの黒を入れて作成する事にします。勿論どれにも50%の硬化剤を入れます。

パッケージ化された「艶消し黒」はちょっと珍しいかも知れませんが(STANDOXユーザーでも普通は知りませんよね・・・)、縁あって入手した物があるので今回はこちらを使います。ちなみに出所は内緒です(勿論製品としてはちゃんとした物ですのでご安心下さい)。

atenza103 ブツ切りマスキングの際は2mm幅の「ラインテープ」を二重に貼っています。二回目に重ねるテープは最初に貼ってあったテープを若干食み出るような貼り方にして「ひさし」のような感じにするのです。こうすると際が少しボケたような仕上がりになって段差が軽減されます。ただ「食み出る」といっても0.1ミリくらいなのでパッと見は判らないですけどね。

atenza104元々塗られている色は黒に近いメタリック(パール)で、これはほぼ黒と変わりありませんからその上に塗る黒も1コートあれば十分です。実際には最初に様子を見ながら全体に満遍なく塗りこみ、そのまま続けてウェットに塗り込みます。塗り残しが無いのを確認したら直ぐに際のラインテープを剥がして塗膜が馴染むようにします。まあ先ほど紹介した「ひさし」の効果がちゃんと出ていればそんなに急いで剥がす必要は無いのですが、何に関しても「保険」を掛けておけば安心ですからね。

後はこちらが完全硬化したら最初についていたモールやら人口皮革やらを取り付けて完成となります。来週始め~遅くても半ばくらいには完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

リカンベント用カウルパネル 補強作業

cover6 こちらも大変お待たせしております。リカンベント(なるちょっと特殊な自転車)のカウルパネルですね。現在はクリアーなのですがこれをキャンディーレッドの塗装で承っています。

ただこちらが予想以上に柔らかい素材だった為、このまま塗っても「持ったら塗装が割れてしまう」と言う恐れがありますので塗る前に補強をしておこう、と言うことになっています。どうも最近塗る以外の作業が増えているような気がしますが気のせいでしょうか・・・。

cover1特に強い力で固定している訳では無く、この素材はこれくらい柔らかいのです。 塗装自体をお断りする事も考えたのですが、やり方次第では何とかなりそうなので色々試してみる事にしました(商売としては駄目ですよね・・・苦笑)。

cover3と言うことで取り寄せたのがこちらのPET製のアングル素材です。10mm幅の物は柔らか過ぎて使い物にならなかったので今回は20mm幅の物を使います。

cover7 補強のアングルは余り長過ぎるとカーブの部分に差し掛かってしまうので、直線の部分のみとして60cmの長さでカットして固定します。両方とも接着面は足付け処理をし、接着材は強力なエポキシ系の3Mオフホワイトを使っています。お手軽な両面テープも検討したのですがやはり駄目ですよね。

cover8 片側ずつ接着を行い無事両方付きました。効果としては抜群で、また全体の形を固定した訳ではありませんからこれなら車体に取り付ける際にも今まで通り固定具の形状にちゃんとフィットするように出来ています。どうぞご安心下さいませ。

cover9前方の丸味を帯びた箇所はまだちょっと柔らかいかと思いますが、あとは塗膜自体を柔らかい仕様(軟化仕様)にしますからそれで対応出来るかと思います。

・・・・と思って安心していたのも束の間、実はこの後に回りの黒いモールを外してみたら、前方の丸味を帯びた箇所が予想以上にフニャフニャになってしまいました・・・。さすがにこのままでは塗れそうも無いので結局そこにも補強を施す事にしました。ただ既に作業は完了していて後は様子を見るだけでして、恐らくはこれで塗っても大丈夫なレベルに出来ていると思います。

作業方法としては両サイドと同じ様なアングル素材は使えませんので(3次元曲面です・・・)、こちらはファイバークロスを貼ってエポキシ樹脂(接着材)で固定する事にしました。見た目はさすがに「補強しました」といった感が出てしまいましたが、裏側は最後に全体を艶消しの黒で塗るので、アングルも含めそんなに目立たないと思います。

ちなみに見た目を優先するとしたら2液ウレタン性のボディーシューツをタップリ塗ってコシを出す、と言うことも考えたのですが(多分これも有効です)、重量的にかなり重くなってしまうのでこちらはボツとしました。防振効果も得られるのでバイクや車だったらこれで良いんですけどね。自転車ではマズイでしょう・・・。

そちらの作業については後日撮影したら改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

フォレスターテールランプスモーク塗装承ってます

forester19色々紹介が遅れてすいません。順次ご案内していきますのでもう少々お待ち下さいませ。

こちらは先日到着しておりましたフォレスターのテールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容としては「薄目」のスモーク塗装で、特にクリアー抜き(クリアーのままで残す箇所)は無くベタ塗りで承っております。またクリアーを高品位なタイプの「クリスタルクリアー」に変更で承っております。以前こちらと同じ内容で行った時の画像がありますのでそちらを紹介させて頂きますね。

forester18今回はまさにこんな感じになる予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!