インプレッサSTIフェーエルキャップ デカール+本塗り

imp57インプレッサ用のSITフェーエルキャップはデカールの準備も整いましたのでいよいよ本塗り開始です。

フェーエルキャップの周りには細かいギアーのようなギザギザがあって、ここにサフェーサーが掛かると凹凸が中途半端に埋まってしまいちょっとだらしないディテールになってしまうので敢えて避けています。

よく脱脂清掃をしたらプラスチックプライマーを塗布していよいよ本塗り開始です。

imp58 ベースコートが十分に乾いたらデカールを貼り付けます。二階で作業をしようと思いましたが色が色でちょっとでも汚れが付くと取り返しが付かないので全て一階で完結するようにしました。ちなみにこの後被塗面には最後まで素手で触る事はありません。

imp59 用意しておいたデカールです。隣にあるのは業界では有名なマークセッターですね(塗装の業界と言うよりはプラモデルの世界です)。単に貼るだけなら必要無いのですが、この上にクリアーを塗るとなるとこれが必要になってくるのです。と言うか自身これを使わないで貼って剥がれてしまった経験があるのでしつこいくらい塗るようにしています。

imp60 デカールは透明に見えてもやはり若干の「濁り」があり、また厚みもありますから綺麗に貼るコツとしては文字ギリギリにカットする事です。

水に浸しておくと数分後に台紙が剥がれてくるので、プリントされた薄膜のみピンセットで摘んで掬います。

imp61 被塗面に先ほどのマークセッターを塗っておき、その上にデカールを置いたらさらに上からサイドマークセッターを被せ、綿棒を使って位置を合わせ水を抜いていきます。

imp62 趣味ならば楽しめるところなのですがこれが仕事となると90%は苦しみだけでして、残りの10%は何か変な高揚感で満たされています(笑)。実際に声には出しませんが「ヤバイよこれ、ヤバイよ」と心の中で唸っていたりしています(病)。

この後はヘアードライヤーで強制乾燥させても良いのですが、これが終わったのはもう深夜だったのでブースは回せず(近所迷惑なので夜は自粛しています)、今回はこのまま自然乾燥で一日置く事にしました。まあその方が確実ですね。

imp63 そして本日クリアーを塗って本塗り完了です。クリアーはドライコート無しでいきなりウェットに塗ってもデカールは全く問題無く張り付いてくれていました。デカールは乾きが甘いと浮いてしまうのです(勿論経験済みです・・・)。

imp64 文字の色は青紫ですが、比較的細身のフォントと、そして周りのイエローの影響で黒にしか見えないかも知れません(笑)。いや、デカール自体はちゃんと青いのですが(先ほどの水に浮いた画像を御参照ください)、恐らくそういった作用(?)が働いて色相が判り難くなるのだと思います。まあ何にしても良い感じですのでご安心下さい。

imp65周りのギザギザもそのディティールは綺麗に残ってくれたので違和感は無いと思います。

ちなみに今回はデカールの厚みを懸念して「クリアーの二度塗り」(これが硬化した後に研磨してもう一度クリアーを塗る事)を想定していましたが、デカールの段差は殆ど気にならないレベルですのでこれでOKかと思います。私的にはむしろ周りのギザギザが埋まってしまう方が宜しくないかと思いますので、であればこのまま終了の方が完成度は高いと思います。

ただまだ塗りたてでこの後どうなるか判りませんから(明日デカールが浮いているなんて事も・・・終)、結果が解り次第改めて報告したいと思います。もう少々お待ち下さいませ・・・!

プリウスカウルトップパネル&ワイパーアーム 塗装承ってます

prius34先日到着しておりますプリウスのカウルトップパネルです。ボンネットとフロントガラスの間、ワイパーアームの根元のパネルですね。この度もご贔屓頂きありがとう御座います!

色は艶ありブラックで、クリアーは「クリスタルクリアー」への変更で承っています。それにしてもこんなのまで来るようになりましたか(笑)。

prius35 さすがにこのパーツを全部塗ると言う訳では無く、装着して見える箇所のみで塗装を承っています。またこちらは素地がザラザラとした梨地なのでそのまま塗っても汚い仕上がりになりますから、本来であれば「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理が必要ですが今回はこのような複雑な形状な事と、比較的梨地の目が細かいのでサフェーサーでは無く簡易的な方法の「二度塗り」で対応するようにします。アテンザのフロントグリルで行っている方法ですね。

prius36リヤワイパーについてはちょっと特殊で、通常ならばスチール製のアームに樹脂カバーが付いているのが主流ですがこちらは全てプラスチックで出来ています。構造が判らないので早速分解してみまして、塗装するのは部品4点となります。こちらはカウルトップパネルに比べて梨地が粗いので二度塗りでは対応が出来ませんから(仕上がりが汚いです)、いつも通りサフェーサーで下地を作ります。ちなみに樹脂素材は自動車外装部品としては珍しいPETです。

ちなみにこちらのオーナー様は以前同車のテールランプの塗装をご依頼頂いた方で、今回は満を期してのご依頼だったのでは、と思う次第です。普通カウルトップを新品で買って用意している人なんて居ませんよ(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。この度もありがとう御座います!

アランミクリメガネフレーム塗装承ってます

alain こちらも先日到着しておりましたアランミクリのフレームです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

レンズは付いたままですが、それを止めているナイロンワイヤーはこちらでカットしますのでこのままで問題ありません。ただし取り付けは出来ませんのでそちらはメガネ屋さんにて御願い致します。むしろフチまであるセルフレームよりはこのワイヤー固定式の方がレンズ装着は容易な筈なのでメガネ屋さんでも嫌がられる事は無いと思います(塗装されたフレームへのレンズ装着は普通にやるとかなりの確立で塗装が剥がれますのでお気をつけ下さい)。

alain1御依頼内容は「半艶黒」で、フロントとサイド(テンプル)も全て塗る予定です。

蝶番と鼻当てについてはこちらで分解も対応しておりますが、こういった分解作業については破損や不具合などのトラブルには対応が出来ませんのでその点はご理解下さいませ(オーナー様には御了承頂いております)。ちなみにメガネフレームの構造によっては塗装自体対応出来ない物もありますので御注意下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

オーディオパネル塗装承ってます

amp4先日無事到着しましたオーディオフロントパネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

amp6素材はステンレス製で、ベースカラーは黒、そして各文字をゴールドで承っています。完全オリジナル品のように見受けられ、素材の厚みは10ミリくらいとかなりしっかりしています。

amp5恐らくはパワーアンプのフロントパネルで、左側が音量、右側は入力機器の選択になるようです。こういった文字入れの場合それぞれの位置がズレるとかなり格好悪くなる為今回はオーナー様にテンプレートを作成して頂きました。お手数を頂き誠に有難う御座いました。

amp3テンプレートはこのように透明のフィルムに印刷されていて、そのままステンレスプレートに重ねれば各ロゴや文字の位置が明確に判るようになっています。逆を言えば私はこれが無ければ文字の配置が出来ませんので、こういった御依頼では御依頼者様にも色々と準備して頂かなければならない所があります。さすがにここまで細かくなるとちょっとしたメモ書きや文章では到底位置の特定など出来ませんので・・・。御検討されている方はどうかその点を御注意下さいませ(アンプごと送ったりはしないで下さい・・・)。

ちなみに各文字はかなりサイズが小さいので、やはり今回もここは塗装では無く「デカール」で対応致します。上にあるロゴに関しては塗装(マスキングシートの作成)でも対応出来るサイズですが、折角なので全体的に色を合わせたいですから全てゴールドのデカールを作成してクリアーの下に貼り付けます。デカールの作業方法については現在お預かりしておりますインプレッサーのフェーエルキャップ塗装でも紹介しますので宜しければそちらを御参照ください。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!