SENNHEISERマイク 本塗り

sen4 SHUREのマイクと並行してゼンハイザーのマイクも本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ!

こちらも先日ベースカラーのキャンディーレッド+クリアー塗装まで完了していて、続けて「SENNHEISER」のロゴを塗装で入れます。

sen5 細かい文字は省くので(あちらは塗装では対応不可です)、ゼンハイザーのロゴのみを少しサイズアップして位置を中央に寄せます。

sen6 こんな感じでロゴ入れ塗装完了です。実は「R」の穴の部分はオリジナルだともっと小さくて、ただそこまでのサイズとなるとカット仕切れなかったのでその部分だけ大きくしています。言わないと誰も気付きませんけどね(一応苦労の報告を・・・笑)。

sen7 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。劇的ビフォアーアフターじゃありませんが、元の無機質的な黒い状態と比べると全然イメージが違いますよね。次はピンクとかオレンジとかのパステルカラーが来ると嬉しいのですが・・・(勝手な希望です)。

sen8画像編集はしていなくてもここまでの色の表現が出ていますから(撮ったままという事です)、実物も期待していただければと思います(技術的な事では無く材料についてです)。

こちらで紹介しているマイクの案件についてはどれも個人の方からの御依頼となっていますが、一時期音響設備関係の業者さんからマイクの塗装は何本か御依頼を頂いていました。主に芸能人の方への誕生日プレゼントやイベント記念用といった感じです。メーカーでも塗装のオーダーは受けてくれるらしいですが、細かい指定等については対応が難しいらしいのでその辺でよく利用してくれたのだと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

SHUREマイク 本塗り

thure 大変お待たせしました!還暦のプレゼント用に企画されていまいたSHUREのマイクは本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。いやはや大変でした・・・(笑)。

thure1 色などは前もって作成していたのですが、いつ本塗り出来るか判らなかったので過度の期待を持たせてはと思い紹介は控えていました。こちらは円の外周になるグレーですね。

thure2 そしてこちらはサッポロ黒ラベルのパッケージの星を催したゴールドです。偉そうに言っていますが結局原色一色だけで何もしていません(苦笑)。使ったのは画像にも写るMIX806です。DUPONTだとAM86でしたっけ?(もうそろそろ記憶が・・・)。

thure3 ベースとなるキャンディーレッドが塗ってあるので(クリアーも塗ってあります)ロゴの塗装は順番がちょっと面倒でしたがとりあえずこんな感じに出来ています。ゴールドは発色を良くしたかったので下に白を塗って透かす感じのキャンディーっぽくしています。

thure4 そして先日作成しておいたデカール群です。この方法で無いとUVプリンターなどを使うのかも知れませんが、ズレ無く位置を決めるとしたら被塗物をセットする方が大変なので結局この方法の方が良い気がします。100個とかなら話は別ですがそれなら最初から当店には来ないですしね(量産向けの店ではありませんので・・・)。

thure5 そしてこんな感じでデカール貼り付け完了です。これだけでも結構大変でして、出来た時は感無量でした。そしてここから一夜置く事になります(笑)。デカールの貼り付けには一応それ専用の接着材を使っていまして(画像にあったマークセッターです)、ただもし乾燥が甘いと浮き上がってきたりしてしまいますから(と言うより「チヂレ」です)、さすがにここまで来て最初からは厳しいので念には念を入れています。

thure6 そしてクリアー塗布完了です。遂にこの日が・・・。

thure7この文字サイズになると塗装では難しいですが(当店では出来る術がありません)、それにしても下色が黒の上に「赤」や「白」を乗せてちゃんと色が残っているのは色を何層にも重ねてあるからで、特に赤は下に白が入っていますから黒の上でも問題なく赤のままで居られるのです。白の文字も綺麗に発色していて、これも一層だけだったら透けてしまってここまで綺麗にはっきりとは仕上がりません。MDプリンター様様です。

今回のデザインとデータの作成は御依頼者様自ら作成して頂き、ソフトの操作(恐らくIllistrator)もそんなに慣れていた訳では無いと思いますが、その苦労をしただけに完成品を見たら結構感動してしまうと思います。既に私は感無量ですので(笑)。これを受け取ってくれるサッポロ黒ラベルが大好きな恩師の方もきっと喜んでくれると思います(と言うコンセプトなのです。良いですよねこういうの)。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

スバルフロントグリル 素地調整

subaru7 遂に作業着手しました。車種は不明ですがスバルのフロントグリルです。一度自家塗装を試みたようですが上手くいかなかったようで当店にて作業を引き継ぐ事となりました。塗装以外にも色々手を加えられているようなのでちょっと大変そうではありますが・・・。

subaru8 恐らくはここの「3本」のフィンがあったのだと思います。ネットは汎用のアルミネットで、それをタッピングビスで留められていました。ちょっと痛々しいのでこの辺も修正する事に致します。

subaru9googleの画像検索で「スバル フロントグリル」のキーワードで探してみましたが、横方向に3本のフィンが走っているようなグリルは見付かりませんでした。うーん、一体何の車両に着くのでしょう・・・。

subaru11 よく判らないのがこのエンブレム周りで、元々ポリパテが塗られていましたがメッキの上に被さってしまった物は後で剥がれてしまうので削り落としておきました。下から出て来たのは透明のアクリルで、その中にはスバルのエンブレム、プレアデス星団が見えますが、さらにその内側に穴が空いているって・・・。ただ裏から見てみると加工の跡があるので、恐らく既存のエンブレムに穴を開け、そこに新たなエンブレムの枠を埋め込んだ物と思われます。うーん、凄い事をやっているみたいですね・・・。

subaru14この段階で形だけ整えても余り意味がありませんので、ポリパテの前にエポキシ系で各所を固めていきます。使うのはいつもの3Mパネルボンドで、用途としては接着材ですがパテの代わりにもなるので非常に重宝しています。缶コーヒー一本分の量で¥3,000くらいだったと思いますがこの性能なら凄く安いですよ(それよりも専用ガンが数万円するので最初は手が出難いですが・・・)。

subaru12 下地の段階ではとにかく色々な工具やペーパーを使うので大抵現場は散乱してしまいます。塗装の作業は「ゆっくり丁寧に」と思いきや、仕事である以上時間(費用)は限られていますのでスピーディー且つ効率的に作業をする必要がありますから、その辺は色々な工具と便利な材料でカヴァーして貰います。小物の塗装だけだと難しかったと思いますが、自動車の板金塗装はとにかく動くお金が大きかったので(結局それが嫌になったのですが・・・)、お陰で工具や材料にもお金を使えましたからそれが今に繋がっているのです。じゃないとさすがに小物の塗装でSTANDOXなんて到底無理ですよ(笑)。

subaru13かなり男前にカットされていたので左右対照に綺麗に整えるというのは難しかったですが(足り無い部分が・・・)、内側の枠は艶消し黒になるのでネットが付けばもっと目立たなくなると思います。本当はメッキを剥がしてABS樹脂を溶着→フラット化なんてしたかたったのですが、そこまでやっていくと大台を超えてしまいますので(桁が変わってしまいます・・・)、あとはポリパテでもう少し整形してこの辺で留めておくようにします。ちなみにメッキの枠部分はスバル純正色の「ニューポートブルー」(カラーコード:64Z)で承っています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

プリウスカウルトップパネル&ワイパーアーム 下準備

prius19 こちらもお待たせしております。作業着手しておりますので御安心下さいませ。とりあえずはカウルトップに付いている付属品を外しました。

prius20 溶着で付いていたゴムモールは半田コテで溶かして外した訳では無くカッターで切り取りました。今回の場合だとこの方がスマートですかね。

prius21 今日のメインはリヤワイパーの方で、こちらは梨地が粗いですからサフェーサーで平滑な下地を造らなければなりません。ダブルアクションサンダー#180で表面を削って#240~#320の手研ぎで表面を研磨します。

prius22 稼動部のクリアランスはかなりきついので、そこには塗料が付かないようにマスキングしておきます。動きが悪くなったら本末転倒ですしね。

prius23プラスチックプライマーを塗布し、続けてウレタンサフェーサーを塗布します。

プラスチックの素材はガラスファイバーを混入したPET樹脂がメインで、一部にはPBTなるプラスチックなども使われています。ワイパーアームとなると金属という事が一般的でしたが、これからはこういったところもプラスチックに代替されていくのかも知れませんね。今の所は劇的に軽くなったという印象は無いのですが、今後は改良を重ねてもっと軽くて丈夫なワイパーアームになるのかも知れません。今は凄い肉厚ですからね(しっかり作り過ぎているという印象でした)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。来週中にはカウルトップカバーの下塗も行う予定です。もう少々お待ち下さいませ!