BMWバイクテールランプスモーク塗装 本塗り

bmw178 こちらもお待たせしました!BMWのバイク、HP4XとK1600GTの純正テールランプも無事スモーク塗装完了しております。

bmw179 こちらがHP4なるマシンのテールランプです。バイク一台で軽自動車が何台か買える金額ですが、それが二台って・・・(と言うか前回も違う車種が二台でした・・・)。

bmw184濃度はどちらも「極薄目と薄目の中間」で御依頼頂いていまして、前回も同様の御依頼でしたから一応その時の画像も参考に濃度を調整していきます。

bmw181 濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。

ちなみにクリアーを直接スモークにする事も可能で、実はその方がムラやダマにはなり難く、作業時間は相当短縮出来たりします。ただしそうなると濃度の微調整が難しいのでここで紹介しているような事案は難しく、またクリアー抜きなどは出来ませんから(出来ない事は無いですが汚い仕上がりになるかと・・・)通常の塗装同様2コート塗装が基本となっています。

bmw182そしてこちらのテールランプです。形が平面では無いのでそれを気にしないで塗ってしまうと濃淡がバラバラになってしまいから、こういった場合はスプレーガンのパターンノズルは最細にして、後は基本どおり「面に対して垂直」をいった塗り方をします。こういった多角形な被塗物を均一なスモークの濃さにするコツとしては、一度に濃さを付けようとせずスモーク含有量を少なめにした「極々薄いスモーク」を丁寧に何層にも塗り重ねるようにすればそんなに難しくはありません。ただワンミスが命取りになるくらいです(苦)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

オーディオフロントパネル 本塗り

amp21 こちらも大変お待たせしました!自作オーディオアンプのフロントパネルもクリアーを塗って本塗り完了です。今回のテールランプの塗装に途中から合流して一緒にクリアーを塗りました。

amp22 元々はステンレスの無垢板で、それに黒を塗って各文字部分にデカールを貼り、タイミングが来るまで一時保管しておきました。と言うかこれ単体でクリアーまで塗装すると採算を合わせるのが難しいので(既に危)、出来る限り他の案件と一緒に作業するようにしてコストを下げています。それでも世間一般的に考えると結構高いお金になっていますが、モックアップのような試作品を、しかも実用レベルで作るとなるとそれなりに大変な事なのが判って頂けるかと・・・。

amp23 小さい文字に関しては最初の頃は市販のインレタ(=インスタントレタリング)を使っていましたが、フォントの種類やサイズが決まっている事と、需要が無くなってしまった為かこの世から姿を消してしまいました。時々ネットオークションで在庫品が出ると買い漁っていましたが、今はマイクロドライプリンターのお陰で手軽に作れるようになりました。自体やサイズはオーナー様が用意してくれたデザインに近い仕上がりに出来ているかと思います。

amp24ただデカールの場合は「台紙」の厚みがあるので、よく見ると文字の部分は一段高くなっています(このページの一番上の画像が判り易いかと)。シール程の厚みは無いですが、塗装屋の見解としてはやはり塗装で行った方がフラットな仕上がりに出来ますのでその点ではちょっと不満です。まあここを気にされるようでしたら完全硬化したクリアーを研磨してもう一度クリアーを塗れば低減出来ますし、そもそもそこまでを気にするかどうか・・・といった所ですかね。

それではこちらも完成までもう少々お待ち下さいませ!

メルセデスW176テールランプ 本塗り

benz76 前もってカットしておいたマスキングシートをクリアーレンズ部分に貼ったら本塗り開始です。この時点で2mmのラインテープを使ってのマスキングとなると二個で一時間くらいは掛かってしまいますがこれなら5分程度で作業可能です。何より被塗面に直接素手で触れる必要が無いのが良いですね(触れません)。

benz77 赤いレンズの部分に4コート程スモークを塗ったらマスキングシートを剥がします。スモーク塗装の特徴としては、塗り重ねる毎に濃さが加速していく事で、例えば2コートの場合と4コートの場合では単純に倍の濃さでは無くプラスアルファ加算されているのです。これは恐らく反射して見えるだけでは無く透過して見える分もあるからだと思います。スモーク塗装で且つ今回のようなダブルスモークはこの辺が難しいです。

benz78 クリアーレンズ部分にプラスチックプライマーを塗ったら続けてスモークをコートしていき、御指定頂いているスモークの濃度になったらクリアーを塗って本塗り完了です。赤いレンズの部分のスモークが「標準濃度よりやや濃い目」で、クリアーレンズが「薄目」の濃度になっています。イメージとしては以前施工したメルセデスのテールランプレクサスのテールランプを参考にと承っています。比較的濃いスモークですね。

benz79ちなみにスモークが濃ければ「ムラ」「ダマ」は見えませんが、ランプが灯火して中から照らされればやはりそれも見えるようになります。時々ブレーキランプが点く度に暗雲立ち込めているようなムラムラのブレーキランプを見かけますが、こちらはそうはなりませんのでご安心下さい。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。こちらも来週早々辺りになるかと思います。もう少々お待ちくださいませ!

シルビアテールランプスモーク塗装 本塗り

silvia14 大変お待たせしました!シルビアの純正テールランプ、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さい。

silvia15 今回のテールランプは「枠」に見えるところは実は黒系で塗装された物のようでそこに溝のような境界線は無く、レンズと枠は一体式のような構造になっています。オレンジと赤との境界が多分黒の下にあるのではと思いますが表からは確認が出来ないくらいピッタリとなっています。ですので今回はこの黒い枠も一緒にスモーク塗装を行うという事で対応致します。注意すべき点としては足付け処理の際に枠の黒を削り過ぎて下地を露出させない事ですね。削り過ぎてしまうと下から赤またはオレンジが出て来てしまうと思いますので・・・。

silvia16御依頼頂いているスモークの濃度は「極薄目と薄目の中間」で、丁度良い濃さになったと思ったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

silvia17比較的年数が経っていたせいもあって元の状態は結構くすんだ状態でしたが、表面を一皮剥いてクリアーが塗られる事で劣化した感じは殆ど感じ無いと思います(と言うかピカピカにしか見えませんので・・・)。薄く掛かったスモークで上品さも出たと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。予定としては来週早々辺りになるかと思います。もう少々お待ち下さいませ!

メルセデスW176テールランプ 下準備

benz73 既に本塗りは終えているのですがちょっと紹介が間に合わなかったので一応順番に紹介していきます。こちらはメルセデスベンツAクラスの純正テールランプですね。上の画像ではマスキング~足付け処理を行っているところです。裏側の清掃もこの時点で行っておきます。

benz74 今回は赤いレンズの部分を「標準濃度よりやや濃く」、そしてクリアーレンズ部分を「薄め」の濃さで承っています。二種類の濃度を組み合わせた「ダブルスモーク」ですね。

二種類の濃さを塗り分ける方法としては、最初はクリアーレンズ部分をマスキングして濃い方の赤いレンズを何度か塗り、ある程度の濃さになったらマスキングを剥がし続けて全体にスモークを掛けていきます。例えば赤い部分が最終的に「6コート」だとすると、3コートが終わった時点でマスキングを剥がしさらに3コート塗れば「赤=6コート:クリアー=3コート」となるのです。メリットとしてはコスト的に優れた点で、デメリットしては濃度の調整が難しい事です。スモーク塗装自体慣れていないとちょっと難しいと思います。取り返しの付かない事になり兼ねませんので・・・(ちなみにこれ一個で10万円くらいするのではないでしょうか)。

尚、マスキングについては2mm幅のラインテープを外周に貼っていくやり方でも良かったのですが、今回は本塗り当日の時間を短縮させたかったので事前にマスキングシートを作成おくことにしました。方法としては、クリアーレンズに50mm幅のマスキングテープを貼り、その上から溝に沿ってボールペンでラインを描いていきます。

benz75ボールペンで線を転写したらそれに沿ってカットします。これなら貼るのにさほど時間は掛かりませんから本塗り当日は余裕を持って挑めるのです。以前某自動車評論家さんの車を塗らせて頂く機会があって、それの説明として雑誌に載っていた言葉が「準備に9割、塗装に1割」(多分)と記載されていましたが、実際は98%くらいが下準備で本塗り自体は2%くらいだと思います。本塗り時はプレッシャーが高いので(特に夏は暑く・・・)、出来る限り体力と時間を確保しておきたいんですよね。

ただスモーク塗装を含むキャンディーカラー系の塗装は待ち時間(フラッシュオフタイム)が長いので作業自体は一日掛かりになってしまうのです。普通の色だったらこの程度のサイズであれば本塗りは1時間無いし2時間もあれば終わります(と言うかそれ以上掛かったら問題です)。

それでは順次他のテールランプも紹介していきますね。もう少々お待ち下さいませ。