KAWASAKI Z1ヘッドライトカバー 素地調整

z1元々塗ってあった塗装がどうも怪しかったのでシンナーで拭いてみると既存の塗膜が溶けました。完全硬化した塗膜はシンナーが付いたくらいでいきなり溶け出したりはしませんからこれは1液性のラッカー系塗料、多分缶スプレーでの自家塗装かと思われます。これの上にそのまま塗装は出来ませんので(チヂレます・・・)、一旦この塗装を剥がす事にします。剥がすと言うよりかは洗い流す、といった感じですかね。

z11 で、溶剤槽に浸けながらジャブジャブ洗ったら下からはしっかりした塗装が出て来ました。ただ不思議なのはこの塗膜の下に侵食跡があり、それらは錆びは出ておらず素地(鉄)の状態としては悪くはありません。恐らく一度レストアー済みで、この黒はプライマーを兼ねた塗膜なのではないでしょうか。パーツ自体40年前の物との事ですから何があっても不思議じゃありませんからね。

z12で、一応ダブルアクションサンダーにてある程度の塗膜を剥がしてみました。既存の塗膜はしっかりしていたのでここまで剥がす必要は無かったのですが念のため金属素地の状態を見たかったのと、私的にもちょっと興味があったという事もありまして・・・(病)。

ちなみに状態が悪かったら全体をサンドブラスト掛ける予定でしたがそれは不要となりました。素地の状態は非常に良好です。

head12 と言う事で素地の酸化が進む前にプライマーを塗布します。勿論塗布前は十分に脱脂清掃を行っておきます。

head13続けてサフェーサーを塗布します。打痕やちょっとした窪みなどは結構あったのでサフェーサーは厚めに充填しておき後のサフェ研ぎである程度平滑に仕上げます。ちなみにご依頼頂いている塗色は「半艶黒」となっております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!