KAWASAKI Z1ヘッドライトカバー 本塗り

z17サフェーサーの研ぎ自体は結構前に終えていたのですが撮影しておいたので一応紹介しますね。最初は#320→#400で空研ぎをし、その後#600→#800は水研ぎをします。

z11 そして本塗り準備完了です。サフェーサーを研いだ時に下地が露出している箇所があるのでスポット的にプライマーを塗ってからベースコート(黒)を塗布します。ディーラーなど多人数が居る場所での作業だと多分こういう事は気にしないのですが(実際こんな事していませんでした)、自分でやるようになると責任の重さが違うのでこの辺はしっかりやるようになったと思います。基本的には大雑把な性格なのでこの業界に入った時は凄く大変だったのですが、幸いにして直属の上司(所謂「親方)がびっくりするくらい色々ネチネチ言う指摘してくださる方だったので、お陰で一応はまともに仕事は出来るようになれたと思います。今でも本当に感謝しています。ちなみに(間違いなく)その方のせいで朝来て昼に辞めた新人の方も居ました。町工場の話では無くディーラーのセンター工場でですよ(恐)。

z12 そして本塗り完了です。こちらもご依頼は「半艶黒」で承っていますのでクリアーは半艶用の物となっています。画像ではまだ塗ったばかりですがここから徐々に艶が消えていきます。ちなみにこの間に熱を入れると艶の変化がストップしてしまうので自然乾燥が基本です(とマニュアルに書いてありました。最初の頃は知りませんでしたし普通知られていません)。

z13そしてこちらが30分くらい経った状態です。良い感じの半艶になったと思います。車体自体40年くらい前の物で、多分純正当時の塗装が半艶黒なのだと思います(違ったらすいません)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。来週水曜日辺りを予定しております。もう少々お待ちくださいませ!

GUCCIメガネフレーム 本塗り

gucci1 大変お待たせしました!グッチのメガネフレーム(テンプルのみ)、無事本塗り完了しております。

既存の状態は黒ベースに白を塗装された物で、下地処理は#800程度で足付け処理をしたらそのまま本塗り可能です。ちなみに「G」の部分も付いたまま全部を「半艶黒」で塗りつぶします。

gucci2ベースコートはいつも通りの黒で、その上に半艶クリアーを塗って本塗り完了です。既に塗り終わってから30分くらい経っているので艶も消えて落ち着いた状態です。

これなら普通のメガネになりましたので恥ずかしく無くまた掛けられそうですね。控えめになった「G」がお洒落な感じだと思います。

それでは完成次第改めて紹介しますね。来週半ばには完成出来る予定です。もう少々お待ちくださいませ!

ブレンボキャリパー塗装 完成

brembo53 こちらはいつもご贔屓頂いている業者さんからのご依頼品で、既に完成して納品は済んでおりますが一応撮影しておきましたので紹介させて頂きますね。上の画像は塗り終わってマスキングを剥がしたところです。

ちなみに今回は珍しいキャンディーカラーでご依頼承りました。なんとマツダ純正色であるんですよ(大変ですね・・・)。「ソウルレッド」なるカラーで、アテンザの設定にあるらしいです(ただし今回は少しアレンジを加えています)。

brembo55上の画像は届いた時の状態で、ブレンボの純正塗装はいつもこんな感じにクリアーが層間剥離を起こしてしまいます。原因は色々なパターンがあるので一概に言えませんが、とにかく下の赤とクリアーとで密着していないのでこうなっています。

時々「キャリパー専用の塗料じゃないから」みたいな事が言われていたりしますが、少なくともこれは違います。と言うか塗料メーカー的にはブレーキキャリパー専用塗料なんて存在しない筈でして、その下のメーカー?が勝手にそれ用と銘打って売っているだけだったりしますので。材料云々の前に下地処理をちゃんとした方が・・・と思います。

ちなみにブレーキキャリパーの下地処理については以前間借りしていた川崎の自動車板金工場に、当時の私と同じく間借りしてやっているブレーキ関係専門の方に今でもお願いしていますので、現品を確認した後そちらに送って下地関係一式を行って貰っています。作業内容としては、「洗浄→マスキング→サンドブラスト処理(剥離)→洗浄→マスキング」までをして終わったら再度返送して貰います。これら全ての作業を私一人では大変過ぎますし、餅は餅屋ですからその方が確実でもありますからね。

brembo54そしてこちらが発送前に撮影した画像です。普通の赤メタリックでこの深みは出なく、キャンディーカラー特有の物です。納品した業者様からのご感想としては、「実車に装着してみるとかなりシブい色です。ロゴ配置もバッチリで、お客様も大喜びでした!」との事です。

しかしこれは単品だから良いですが、これを車体でボカシで行うとなると塗装屋さんは相当苦労をするのでは・・・と思う次第です。今までの流れ的に日産なら判らないのでも無いのですがまさかマツダでやりましたか・・・。自社の工場以外では直させないぞ!的な町工場への嫌がらせで無ければ良いんですけどね。私はこれにウンザリして自動車塗装屋を辞めましたので・・・。

尚、画像のようにブレンボのロゴは今回の丸文字も対応出来ますので宜しければどうぞ(しっかり営業もしておかないと、ですからね。笑)。