メガネフレーム(アランミクリ)本塗り

alan30 大変お待たせしました!アランミクリのメガネフレーム、無事本塗り完了しております。

上の画像はジョイント部分(蝶番)をマスキングしたところで、先日先に塗っておいたフロントの一部赤いところが出ているのは塗りながら色の確認が出来るようにする為です。赤はキャンディーカラーなので塗り回数(塗膜厚)で色が変わりますからこうしておかないといざ塗り終わって見てマスキングを剥がしたら色が違っていた!なんて事に成りかねませんので。車の塗装だと3コートホワイトパールのブロック塗りなんかでよくやる技(?)ですよね。

alan31 そして本塗り開始です。色々シュミレーションして白を一番最初に塗る事にしました。

alan32 続けてブルーメタリックを塗ります。ちなみに白はVW系の「クールホワイト」、ブルーも同じくVW系で「シャドーブルーメタリック」です。最初に作成したイメージイラストに合わせて色の範囲を決めていきます。尚ブルーは後で少しやり直しています。

alan37ちょっと判り難いですが赤を塗る部位にシルバーを塗ってあります。この上に塗る赤を光りが通ってこのシルバーに反射してキャンディーカラー特有の色合いになります。

alan33 そしてキャンディーレッドを塗布し、先ほど準備しておいた覗き窓的な部分を出して色を確認します。最後一回足りないくらいだったのでマスキングを元に戻し1コート塗り加えてそのままクリアー塗装を行います。

alan34 クリアーを塗り、際のマスキングを剥がして本塗り完了です。

グラデーション自体は特に技術的に難しい訳では無いのですが、元々が「修理の塗装」から入ってきた塗装屋なので、一番気にするところが「左右対称」と「塗料飛散」と考えてしまいます。そもそも何時間も掛けて同じ色を調色してさらにそれを違和感無くボカす、なんて事をしていましたから(自動車塗装屋さんは判りますよね)、違う色を綺麗に混ぜるなんて事になると異様に神経を使ってしまいます。色の粒が一粒でもグラデーション外に飛んでしまうと「もうお終いだ・・・」みたいに思いますし(なので飛ばしていません)、そんな事を気にしながら左右の対象を揃えるのは随分と神経を使いました・・・。

alan36という事ですが、何とかグラデーションも蝶番のマスキングも、先に塗ったフロント部分のキャンディーレッドとの色差も殆ど無く良い感じに仕上がったと思います。ただもう一回これをやってと言われても出来ないかも知れませんが・・・(苦笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々御待ちくださいませ!

メガネフレーム(アランミクリ) 下準備

alan29先日フロント部分を塗り終えていたアランミクリのメガネフレームです。蝶番が特殊で分解が出来ないのでテンプル(後ろ側)と分けて塗っています。蝶番の内側の小さな窓から引っ張りバネのフックが見えますが怖過ぎて外せません(二度と戻って来ないのではと・・・)。

二回目の本塗りとしてテンプルを塗る場合はフロントで固定しなければなりませんが、塗装したばかりの塗膜はデリケートなので柔らかい紙で優しく包んでテープで固定します。

作業的に難しいのは、先に塗ったフロントのキャンディーレッドにテンプル側の色を合わせなければならないことです。キャンディー塗装は塗装回数(膜厚と含有量)によって色味が変わるので、それを確認しながら同じ様な色合いになるよう調整しなければなりません。なので塗りながら色を確認出来るような工夫が必要で、しかもこれを3色のグラデーションをしながら行わなければならないのが大変です。こういった事があるので当初はキャンディレッドを2コート仕様にしようと思ったのですが、ついいつもの癖で難しい方に、難しい方にと・・・(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!