DUCATIカーボンカウル 下塗り(一回目)

ducati 先日届いたばかりのドゥカティのカーボンカウルですが、本日別件で本塗りを行う案件があったのでこちらも一緒に下塗りとしてのクリアーを塗る事にしました。下地処理は通常通り#600→#800の水研ぎを行い、その後ウォッシュコンパウンドとスコッチを使ってワックス(離型剤)をしっかり取り除きます。

ducati1 ちなみにウォッシュコンパウンドとは洗剤に研磨粒子が入った液体の下地処理剤で、イメージとしては家庭用キッチン洗浄用のカネヨ(クレンザー)みたいな感じです。巣穴に残った離型剤はしつこいので、これを行っては水で洗い流しと何度も行っています。

ducati2 一回目のクリアーを塗布した状態です。パっと見は綺麗でもカーボン製品の場合はこんな感じに巣穴が大量にあるので、一度くらいのクリアー塗装ではこうなるのが普通です。

ちなみに製品の状態でクリアー塗装されているのはもう少しマシですが、一度に埋めようとして濃いネタ(塗料)を厚塗りすると今度は肌が波打ったようなデロデロとした仕上がりになります。結局の所ある程度でも綺麗に仕上げるには「塗っては研いで」を繰り返していくしかないのです。

ducat3 ちなみに通常クリアーは2コート塗りますが今回のような場合は3コート塗ります。コート数が増えると肌がデロデロとなりますが下塗りの場合は後で削りますから問題ありません。

ただしあの穴は3コート塗っても埋まる事は無いので、1コート目、2コート目が終わった状態でクリアーを筆挿ししておきます。といってもここでは本当の筆を使う訳では無く、画像にあるような筆挿し専用の道具を使ってクリアーを挿します。製品名は何と言ったか忘れてしまいましたが、自動車用で使っている物よりもさらに極細のプラモデル用を使っています。

ducati5カーボン目の凸凹と中途半端に埋まった巣穴、そして筆挿しをした箇所が重なってとても見れた仕上がりでは無いですが、この段階ではまだ下塗りなので問題ありません。この後クリアーが完全硬化したら全体的に#600→#800で研磨して平滑にします。ただやはりと言うか一回だけの下塗りで本塗りに行くのは少々危険な感じがしますので、恐らくはもう一度下塗りを行ってからの本塗りになるかと思います。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!