ブレンボキャリパー塗装承ってます

brembo78 先日はわざわざ御足労頂き有り難う御座いました。またこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!

こちらは定番のブレンボキャリパーで、御依頼内容としては現状と同じくベースカラーを黒、bremboロゴを白で承っています。

brembo79 現状はいつものようにクリアー層だけがペリペリと剥がれた状態です。多分黒を塗った時点で一旦熱を入れて焼いてしまい、ロゴを入れた後そのまま(足付け処理無しで)クリアーを塗っているからではないでしょうか。ちなみにカーボン製の自転車フレームでも同じ様な事がやられているようでして、旧塗膜を剥がしてみるとよく判るのですが、恐らく下塗りのクリアーを塗った後にデカールを貼り付け、やはりそのまま(艶々の状態で)クリアーを塗ってしまっているようです。恐らくは最初に塗ったクリアーから次のクリアーまで極短時間(通常は24時間以内)で塗られているか、或いは密着剤が使われているのでペリペリと剥がれて来たりはしないのですが明らかに密着性は悪いんですよね。

brembo80リヤは(一応)綺麗に見えますがやはりプツプツと剥がれる予備軍が発生しています。もう時間の問題ですね。なのでいつものように既存の塗膜は一旦全部剥がしてからの塗り直しとなります。尚、ブレーキキャリパーの下地作業はいつもブレーキ専門の方にお願いしていますので、一旦そちらに送って「洗浄~サンドブラスト処理~脱脂洗浄~マスキング」までが行われて戻って来ましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!

DUCATIカーボンカウル 下塗り後

ducati22先日下塗りとしてのクリアーを塗っておいたドゥカティのカーボンカウルです。巣穴がある所には塗装後にクリアーを筆刺して埋めておきましたが、比較的まともに見えた場所も上の画像のように新たに穴が出現して来たりします。全体的にこんな感じですのでこのまま本塗りは流石に難しく、もう一度下塗りとしてのクリアーを行う予定です。ただこの辺は想定の範囲内で、現状を見る限りではあと一回で大丈夫だと思いますので特に心配は不要です。

もう少し寝かしたら表面を削ってまた次回に備えたいと思います。引き続きごゆっくりお待ち頂ければと思います。

ロードスターヘッドカバー カット面研磨

road105こちらも大変お待たせしております。先日水色パールの結晶塗装本塗りまで終わっているロードスターのヘッドカバーです。本日面研~クリアー塗布まで完了しましたので御安心下さいませ。ちなみに上の画像は作業前の状態です。

road106こちらも以前紹介した画像で、塗装前にある程度削っておきました。この段階は「粗砥」なので終仕上げは#80シングルサンダーです。

road121その後本塗りが完了し、今度は仕上げの研磨となります。画像は#120ダブルアクションサンダー仕上げの状態です。ここから番手を細かくして艶を出していきます。

road122 こんな感じで最後は#800手研ぎでの仕上がりになります。鏡面では無くヘアーラインといった感じですがステンレスのそれとはちょっと違いますから「鏡面状仕上げ」として紹介しています。

road123実は筆塗りで行う予定でしたが、ここまでの面積となるとスプレーした方がという事で急遽変更しました。どの道使うクリアーはいつもの2液ウレタンなのでその辺の手間は変わりませんし、だったらスプレーガンで塗った方が断然早くて楽で綺麗だろう、という感じです。

後はクリアーが完全硬化したら完成となります。今週中には出来上がる予定ですのでもう少々お待ち下さいませ!

HARO自転車フレーム 下準備

haroこちらもお待たせしております。HAROのフレームとスイングアームはサンドブラスト屋さんの受付OKが出ましたので本日発送しました。その前の準備としては、ボトムブラケット部のねじ山などが削れないように各部をマスキングし、あと錆ていたブラインドナットも外しておく事にしました。ちなみに上の画像はお預かり時の状態です(マスキング後、撮影しないまま梱包してしまいまして・・・謝)。

haro2こちらが錆びていたブラインドナットで、ナット自体の錆は勿論ですが、その周りのアルミフレームにも腐食が発生しています。穴を開けた時にシーラーやプライマーを塗ってくれていれば良かったのですがそんな事をしてくれるケースは余り無いようで、大抵この辺がよく腐食しています。フレームがアルミでナットがスチールですから電位差で錆が出易いんですよね(気になる方は「イオン化傾向」で調べてみてください。鉄よりも先にアルミが腐ります)。

haro3と言うことでドリルで揉んで外しました。上のナットが外れにくかったので表面を軽くベルトサンダーで削りましたが、露出したアルミ素地が腐食してブツブツと侵食されているのが判ると思います。この変の塗装の下はみんなこんな感じになっている筈です。

haro4新たに取り付けるブラインドナットは下地処理が全て終わって本塗り直前にエポキシ接着剤を塗ってナッター(画像の工具)で取り付けます。今回は元々スチール製が付いていたので同じくスチール製の物を取り付けます。軽さを追求する場合や元々付いていた物がアルミならやはりアルミの物を付けておきます(ただ後者は思いっきり締めるとネジ山が潰れますので御注意下さい)。

サンドブラスト屋さんより戻って来たら重防錆仕様のプライマー&サフェーサーの塗布となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!(ブラスト屋さんは去年からかなりお忙しそうですので少し長くなるかも知れません。何卒御容赦下さいませ・・・!)。