オーディオテクニカマイク塗装 完成

mic54大変お待たせしました!オーディオテクニカのマイクはキャンディーレッド+ゴールドカラーのデカール作成~貼り付けで完成となります。

mic51デカールのデザインについてはオーナー様よりIllustratorで作成したai形式のベクターデータで頂きましてそれをそのまま利用しています。普通の方には難しい作業かも知れませんが(専用のソフトも必用ですし)、知り合いにPCを扱うデザイナーさんが居たり、或いはそういった事を専門で行っている方などに依頼すれば手書きのイラストなどもデータ化できたりします。ちょっとどうなるかは判らないのですが、社外記で時々登場するJIROちゃんなる人物もそういった事が出来るので、今後業務の一環として受け付けてくれるかも知れません。ちなみに当店が間に入ってと言う事は一切しませんのでその点はどうか御容赦下さいませ(とても苦手なのです)。

mic53 先ほどの画像は蛍光灯下で、こちらは自然光での撮影となります。キャンディー塗装特有の深みを感じられますが実物はクリスタルクリアーの質感も相まってもっと凄いです。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!

TREKカーボンフレーム&フォーク塗装 完成

trek55 大変お待たせしました!TREK Madoneのカーボンフレーム&フォークは既存の塗膜をほぼ全て除去し、素地のカーボン地を活かしたクリアー塗装仕上げで完成となります。いやはや想像していたより倍くらい大変でした・・・(笑)。一応最初の状態も紹介しますね。

trek私的に誤算だったのは、カーボンフレームはクリアー仕上げの物をベースに、てっきりその上にカラーリングの塗装を行っていると思っていましたから、素地のクリアーは残すようにし、下塗りは一回で済むと思っていたのです。ただ実際はそうでは無くかなり厚い塗膜が素地まできっちりありましたからそれの剥離も大変で、結果下塗りの為のクリアー塗装も二度行う事となりました。計3台分塗っているという感じですね。

trek58 ただその甲斐あってまさかこれが色が塗られていたモデルだとは判らない程になっていると思います。是非自転車屋さんで評価を聞いてみて下さい。ちなみに紹介はされなくて大丈夫です(笑。体が幾つあっても足りません・・・)。
trek60フレームの一部で凹んでいる箇所がありますが、その辺の塗膜は無理して剥がさず黒を塗ってクリアーを塗っています。ホイールが付く箇所のアルミパーツも同様です。

trek59当然ですがカーボンの継ぎ目なども丸見えなので構造が判ってちょっと面白いというか勉強になると思います。ちなみに少し青白っぽくなっている部分は継ぎ目などで接着剤を使っている所だと思います。

trek57下塗りに使っているクリアーはイージークリアー(旧)で、最後に塗っているクリアーは耐候性も高いクリスタルクリアーです(いずれもSTANDOX)。実物を見て頂ければ判ると思いますが、普通のクリアーの輝きとは全然違うのが判ります。これは磨き云々と言う事ではなくクリアー自体の特性ですので、一見この姿に似た私のカーボン柄のTREKを磨いてもこうはなりません(苦)。クリアーと言っても単に透明な塗料では無く樹脂(など)によって品質や見た目は全然違うのです。

trek56ちなみに最後の重量計測も行いましたので結果を報告させて頂きますね。一応秤に乗せた画像もありますが余り面白みが無いのでそちらは割愛しておきます。

・入庫時の状態・・・991.5グラム(ポップナット等の付属品付き)
・新車塗膜剥離後・・830.2グラム
・下塗りクリアー1回目(3コート)・・・851.1グラム
・下塗りクリアー2回目(通常通り2コート)・・・865.2グラム
・本塗りクリアー(3回目)・・・897.1グラム(ポップナット等の付属品付き)

となります。大体100グラムくらいは軽くなったみたいですね。それだけでも塗装した甲斐があったと感じて頂ければと思う次第です。

既に梱包も完了しまして、明日以降で発送可能です。後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度の御依頼、誠にありがとう御座いました!

FIATリモコンキー フック部作成

fiat21フィアットのリモコンキーは塗装以外に割れてしまったフック部分の再生も御依頼頂いています。本来はカバーパネルと一体になったリング状の部分があるらしいのですが、このタイプのリモコンキーはここが割れてしまうのは宿命らしいです。

fiat27 最初はアクリル板をレーザーでカットして差し込もうと考えていたのですが、中はかなりピッタリな造りでそんな余裕は全くありません。なので結局ABS板で作成して外側に溶着&接着かなと思いましたが、気付いたら無くなってた!なんて事になったら悲し過ぎますので、何とか内部に貫通したタイプにして造りたいと思ったのです。いやはや大変でした・・・。

fiat33と言う事で考えたのがスナップリングです。真鍮棒を曲げて新たにフックを造り、それを中に貫通させこのリングを使って固定しよう、と言う作戦ですね。ちなみに真鍮棒は丁度良いサイズが無かったのでステンレス棒に変更し、スナップリングもっと小さいタイプを使います。上の画像にある物で2mm用の物ですが、中はこれが入るスペースすら無いと言う事です(苦)。

fiat29 スナップリングはどの道色々な用途で使えますし、丁度スプレーガンのグリップで一個無くしてしまったのがあったのでそれに合う物があればと下から上まで各サイズを買っておきました。しかし1.2mmの上がいきなり2.0mmって言うのがちょっと辛かったです(その間が欲しかったのですが・・・)。

fiat30 固定方法はこんな感じでステンレス棒の途中に切り込みを入れてあげれあそこにスポっと刺さります。うーん、段々楽しくなって来ました・・・(病)。

fiat28 ただリモコンキーの内部は基盤とその周りにアンテナ?の為の金属棒があって、その辺の加工は全く出来ない状況ですから、こうなるともうモックアップの製作よろしく各部位を計測して何とか無理やり隙間を見つけている感じです。うーん、何か吐き気が・・・。

fiat31 と言う事で仮止めしてみました。ただ実際はヤスリで作った溝はちょっと広過ぎてスナップリングが直ぐに外れてしまうのでフック部分はこの後新たに最初から作り直しています。ニッパーで切ろうとして切れなかった切込みが良い感じに鋭角な切り込みになっていたのでそれをスナップリングの固定に使う事にしました。余分な部分も削り、内部の付属品は無加工で取り付けられています。

fiat32一応最終的には脱落&防水の事も考えてスナップリング周りはエポキシ接着剤で固定しておこうと考えています。とにかくこれでようやく塗装工程に進めますので、近々手が空いたら徐々に進めていきたいと思います。いやはやこういうのはそろそろ辞めておきましょう(笑)。

ROVER MINIワイパーアーム塗装 下準備

mini106 以前も同じ仕様で御依頼頂いて塗っているのですが、今回外装色を変更されるとの事でそれに合わせてこちらも新たに御依頼頂いています。塗るのはアームの中央部分のみで、メッキに見えますがステンレスの無垢です。足付け処理はペーパー掛けでも良いですがカシメがあるのでサンドブラストを掛けることにします。多分以前もそうやっていると思いますし。

mini107 と言う事で全体的にサンドブラストを掛け、綺麗に脱脂洗浄をしたら多少マスキングを貼り直してプライマーを塗布します。

mini108これでMINIの金属関係は終わりかと思いきや、後から追加で色々やって来ていますのでちょっとタイミングを変えるかも知れません。または足回り関係は全てレッドなので、先にこちらのグリーン系を塗ってしまうかもです。ただその前に色も作らないとですからまだちょっと先になりますか・・・。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

SUBARU XVフロントグリルメッキモール 下準備

xv106先ほど紹介したROVER MINIのメッキパーツと一緒にこちらのスバルXVのメッキモールもプライマー&サフェーサーを塗布しています。プライマーは通常使う物ではありませんが、その上に塗っているサフェーサーはいつもの2液ウレタンです。プライマーのみでも大丈夫なのですが、メッキを剥がしている訳では無いのでこれを研いだ時に下からまたメッキが露出してしまうとやり直しになるのでそれの防止として肉厚を充填してあります。これ単体で行うとやはり手間と時間は掛かりますが、同じメッキパーツを同時に作業する事でコストを下げています。

本当は一つの案件だけに集中して作業出来るのが理想的ですが、そうなると費用は数倍になってしまうのでそれが正解と言う訳でも無いんですよね。先日車体のレストアー専門工場に勤める方とお話をする機会がありましたがやはりそれはどこも同じようでして、車一台だけ入るくらいの山小屋で・・・なんて事は仕事としては成り立たない模様です(当たり前ですか。笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。次は本塗り予定です!