アランミクリめがねフレーム 本塗り

alan64先日旧塗膜の剥離まで完了していたアランミクリのメガネフレームです。無事に塗装が剥がせたので次はレンズの調整を行います。レンズをはめ込むタイプのセルフレームはそのままの状態だとかなりキツキツになっていますから塗装後にそのまま入れようとすると塗装はグニュっと削れてしまいます。デリケートな作業なので出来ればやってくれる眼鏡屋さんを見つけて頂きたいのですが多分こんな事は通常受けてはくれませんので、一切の補償&補償が無くても構わないと言うことであれば現在これをサービスで対応しています。

削るのは塗膜の厚み分という事では無く(それじゃ全然足りません)、塗膜を痛めずに入れられるギリギリまで削るといった感じですかね。レンズ断面は山状に残すのがコツです(と言うか最初からそうなっていますので)。

alan58よく脱脂清掃をしたらそれぞれを固定してマスキングを行います。鼻当てや蝶番などのマスキングは塗ったら直ぐに剥がせるようにしておきます。

alan59 そしていよいよ本塗り開始です。さらによく脱脂清掃してエアーブローをしたらプラスチックプライマーを塗布しまずはベースコートを塗っていきます。

flag12ちなみにご依頼頂いている塗色としては、「黒でつやがあるタイプでシルバーの小さなラメを黒色を邪魔することなく密度を広めに入れて」と承っておりますので、今回は黒にガラスフレークを入れた物を採用しました。上の画像は別件で使った時の画像で、ちなみに「黒+ガラスフレーク」はそこそこ需要があるので予め作ってある物を利用します。

alan60ちなみにオーナー様ご要望の「シルバーの小さなラメを黒色を邪魔することなく密度を広め」の表現が結構難しく、実際に塗って具合を見ながら調整して対応しました。良い感じに仕上がっていると思います。

alan61 二回目のクリアーを塗布後直ぐに鼻当てと蝶番部分のマスキングを剥がします。当初「旧塗膜を剥がしてここを残すのは難しいかも」と考えていた鼻当ても綺麗に残せたと思います(塗る前に磨いておきました)。

alan62 ガラスフレークの具合はクド過ぎないように注意し、且つ「何かの間違いで混入した訳では無い」と言うくらいに表現出来たと思います。イメージとしてはハワイのオアフ島で見上げた星空、といった感じでしょうか(勿論そんな所に行ったことはありませんが。笑)。

alan63レンズが填る部分は余り膜厚を付け過ぎないよう1コート目は塗らないようにしています。蝶番に塗られていたシルバーも除去してから塗っていますので、まさか一度違う色に塗られていた物を剥がして塗り直しているとは誰も判らないと思います。まあでもまだレンズの装着が残っていますから余り大きな事も言えないのですが(苦)。

と言うことで、レンズの装着は万全を期したいですので少し長めに寝かしてからの組み付けを予定しております。まだ少し時間は掛かると思いますがどうぞ今しばらくお待ち下さいませ!