ゼンハイザーマイク 本塗り

sen26 大変お待たせしました!ゼンハイザーのマイクも無事本塗り完了しております。ご安心下さいませ。

最初の状態としては黒メタリックに塗装が施されているので、表面を#800程度のペーパーで研磨して足付け処理を行ったら本塗り開始です。ちなみに元々あったゼンハイザーのロゴはペーパーで削れてしまっています。

sen27 ベースコートにソリッドカラーのホワイト(今回は前例と同じくVW社の「キャンディホワイト」)を塗布し、十分に乾燥させてテープフリーの状態になったらマスキングシートを貼ってロゴを塗装します。ちなみにロゴの塗装はこのまま行っている訳では無く、それ以外の部分は全面養生しています。

sen28 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

sen29ロゴはグレーっぽいシルバーで、この角度だと比較的淡く見えますが透かして見るとくっきりと黒味が現れます。前回ご依頼頂いた方も大層気に入って頂けていたので良い感じの色味に出来ていると思います。

ちなみに少し前にもSHUREのマイクをホワイトパールでご依頼頂いていまして(紹介はしないよう承っておりました)、大変気に入って頂けた模様でして一応頂いたコメントを紹介させて頂きますね。

「本日、マイクを受け取りました。
とても素敵な白に仕上げて頂き、ありがとうございました!
パール感がほどよく輝いていて、大満足です!大切に使いたいと思います。ありがとうございました。」

との事です。気に入って頂けて幸いです。

それではこちらも完成次第あらためて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMW R1200RTミラーカバー 修理塗装承ってます

bmw296 先日到着しておりましたBMW R1200RTの純正ミラーカバーです。傷が付いてしまったとの事で補修塗装承りました。この度もご贔屓いただき有り難うございます!

bmw297ちなみに色についてはBMWの純正色では無くLEXUSのエクシードブルーメタリック(カラーコード:8U1)なる色で、恐らくこちらの色にオールペンされているのだと思います。ちなみにこちらのオーナー様は今まで何度かご依頼頂いておりまして、確か最初にBMW ALPINAのエンジンヘッドカバーを結晶塗装に、その後自作されたカーオーディオパネルの塗装をご依頼頂いています。ちょっとそちらの画像を掘り出してみましたので紹介させて頂きますね。

bmw301こちらは4年前くらい前にご依頼頂いた案件で、画面上がBMW純正のオーディオパネル、下側がオーナー様自ら作成したオーディオパネルです。確かアルミパネルをベースに木やパテなどで形を整え、さらにアナログ時計が埋め込まれるように出来ています。随分と器用な方かと思いきや自動車関係のお仕事に従事されているとの事なのでああなるほど、といった感じですかね。

bmw302いきなり完成画像を紹介すると誤解する方も多いと思ったので(木は大変です・・・)、一応途中行程も紹介しておきます。上の画像は2液ウレタンサフェーサーを塗布してガイドコートとして全体に黒をパラっと塗った状態ですが、この下にはスプレーパテ、その下にはエポキシ系サフェーサーも塗って下地を作っています。時々MDF板で作成したスピーカーボックスの塗装をお問い合わせ頂きますが、とにかく「木」の塗装は大変なのでとても費用が高くなります。

bmw300そして艶消し黒で完成です。純正のオーディオパネルと並べても違和感無いですよね。

私は塗装を仕事としてやる前から自家塗装などは結構やっていましたがどうやってもこうは行かず、その時と今とでは何が一番違うかと言うと「環境」が大きな違いだと思います。2液硬化型の塗料や接着材は取り扱いが面倒ですし、またスプレーパテやエポキシサフェーサーなんて普通は揃っていませんからわざわざそれらを揃えたらお金がいくらあっても足りませんよね。

bmw298ただこういった事を仕事にしてしまえば延々これだけをやり続ける事が出来るので、プラモデルとか模型を作る・塗るといった事が好きな方は塗装屋の仕事は楽しいと思います。こんな事を毎日やっていて生活出来るなら、そんな夢のような事は多分他には無いですよ(なんて、これは罠です。笑)。機会があれば「小物塗装屋になるには」みたいな記事でも紹介しようと思います。勿論それも罠ですが(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼誠に有り難うございます!

TOYOTA86テールランプ レッド&スモーク塗装承ってます

toyota8644先日到着しておりましたトヨタ86の純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はいつもの仕様で、

・全体を透過性の赤に(レッドキャンディー塗装)
・ウィンカー部分はクリアーのままで(クリアー抜き)
・全体にうっすらとスモークを(おまけスモーク)
・そしてクリスタルクリアー(耐候性の良い高品位なクリアー)

で承っております。以前行った時の画像を参考として紹介致しますね。

toyota8641こんな感じになる予定です。クリアーのままの状態に比べるとこのテールランプ単体の状態でも存在感があるのが判ると思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

HONDA CB1300ヘッドカバー 結晶塗装承ってます

cb13 先日お預かりしておりましたホンダCB1300のヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としてはこちらを結晶塗装の赤で、また「インテグラRのような」との事ですので鮮やかな方のイタリアンレッドで承っております。赤はその他「日産系のドス黒い赤」などもあります。お好みでどうぞ。

cb14元々はアルミの素地にクリアーを塗った仕上がりだった模様ですが、見て判るようにアルミは腐食して粉を噴いてしまったような状態です。何度も紹介していますが上塗り塗料(色やクリアー)には防錆効果はありませんのでこれは当然の結果です。

時々自転車のフレームに「金属素地の上にクリアーで仕上げて欲しい」といったお問い合わせを頂きますが、それをするとこうなると言う訳でして、物理的にだけでは無く化学的に錆を抑える為にはやはりプライマーの塗装は必須ですからそういった事はお受け付けは出来ないのです。こうなるのが判っているのにそれをするのは難しいですよね。

と言う事で、今回は腐食がかなり酷いので、まずはサンドブラストで表面の塗膜と腐食を削り落としてからとなります。作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。

改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMW MINI エンブレム 本塗り

mini178 先日サフェ研ぎを行っていましたBMW MINIの純正メッキエンブレムです。先ほど無事本塗り完了しました。さすがにちょっと疲れたのですが事務的な作業もまだまだ控えていますので(見積もり遅れてすいません・・・!)何とか今の内にアップしたいと思います。

ただ仕事が終わってから比較的疲れていても帰路のの自転車が意外と楽しいイベントの一つと思えるくらいだからまだ余裕分はあるんですけどね(笑)。

mini179 今回はロゴとその外周の円の色が「赤」で、これをベースカラーの黒の上に塗るとなると塗膜が厚くなってしまい仕上がりが悪くなりますから今回はMINIのロゴを先に塗るようにします。多分今まで行ったケースとは逆ですかね。この辺の「結果さえ良ければ好きにやっていい」みたいな所が塗装の面白いところでもあります(勿論一人前になってからの話ですが)。

mini180 ロゴカラーの「チリレッド」(カラーコード:851)がテープフリーな状態になったら予め作っておいたマスキングシートを貼ります。ピッタリ中心に合わせなければなりませんのでそのまま貼れる筈は無く水やドライヤーを使って貼っています。ちなみにエンブレムの下に敷いてあるアルミ棒は水平を出す為の物で、エンブレムの裏側にある「爪」にピッタリ着けてこれを目安にしてロゴの位置を決めています。

mini181 小さい方のフロントバッジも同じようにマスキングシートを貼り付けます。勿論こちらも水貼りです。余りに緊張に何度か吐き気を・・・(いつもの事で、ただ実際に戻したりする事はありませんので。笑)。

mini182 そしてベースカラーの「アブソリュートブラック」(カラーコード:B11)を塗布します。貼り付けたプレートの隙間にもしっかり入れたかったので使ったスプレーガンはいつものでは無く局所的に塗れるエアーブラシを使いました。なのでちょっとベースコートの肌はドライコート気味ですかね。マスキングの段差が付くのが嫌なので塗膜は非常に薄く仕上げています。

mini183 そしてマスキングシートを剥がします。最初からピンセットを使うと塗膜を傷つけるので最初はカッターの刃を塗膜とシールの隙間に差し込んで少し起こし、そのまま持ち上げるかまたはピンセットで摘んで剥がします。

以前従兄弟に「自分の仕事内容をオープンにしたりして怖いないんの?」(岡山育ちなので確かこんなイントネーションだったような気が。笑)、みたいな事を聞かれた事がありますが、そもそもこの画面の向こう側には同じ塗装屋さんを意識してやっているので大丈夫なのです。また多少緊張感があった方が何事も楽しいですしね(マゾヒストという訳ではありませんので念のため)。

mini184 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

当初「黒系の上に赤」で余り目立たないのでは?と思いましたが、今回のチリレッドが比較的鮮やかな赤だったので良い感じに出来ているのだと思います。ただそれだけに隠蔽力は凄く弱い感じがしましたらから先に黒を塗っていたら大変な事になっていたと思います。

mini185 大きい方のリヤゲートの土台部分ですね。ベースコートを塗った時点で研ぎ筋を発見したので途中中研ぎを行っています。やはり凹んだ部分の研ぎは難しいですね。

mini186そして小さい方のフロントエンブレムです。プレートもロゴもズレは感じず良い具合に出来ていると思います。

ちなみに今回も元々あったメッキは残したまま作業していますが(それ用に下地処理をしているので密着性は大丈夫です)、いずれ機会があればエッチング液を使ってメッキを剥がしてみたいと思っています。ただ以前ベンツのスリーポインテッドスターでメッキを剥がした時は母剤のABS樹脂が結構フニャフニャだったのでいきなり本番に行う事は無いと思います。あの時も塗装する為に剥がした訳では無く型取りの為に使ったので強度はどうでも良かったんですよね。いずれチャレンジしてみたいと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!