メルセデスR129 インマニ塗装 完成

r12926 こちらもお待たせしました!メルセデスR129 AMG600SLに装着予定の73エンジン用インテークマニホールドは艶々のオレンジ(RALカラー2004)にて完成となります。もう少し寝かそうと考えておりましたが問題無く完全硬化していましたので既に梱包も完了し明日以降で発送可能です。

最初の状態も紹介します。

 元々シルバーに塗装されていて、

ただ素地の状態が悪かったので「旧塗膜剥離→サンドブラスト処理→素地調整→リン酸処理→プライマー塗装→サーフェサー塗装→完全硬化→研磨」といった工程を行ってから上塗りを施しています。

r12928 丁度白いウレタンマットがあったのでそれを敷いて蛍光灯下でも撮影してみました。こちらの方が実物の色に近いと思います。

r12930 元々の素地は鋳造特有の梨地状態で、そのままだとさすがにこうはなりませんから、アルミ素地をシングルサンダーである程度削り、その後「プライマー→サフェーサー→完全硬化→研磨」といった行程を経ています。側面や裏側はそこまでしていませんがサフェーサー自体は全面塗っていますので艶自体はちゃんと出ています。

r12932 さすがにクリアーを塗り過ぎた為か上面は完全硬化後に多少の艶引けが起きましたが(たっぷり塗れば良いって物ではないのです)、その後磨き処理もしているので濡れたような艶を感じられると思います。整備屋さんにはちょっと申し訳無いですかね(気を遣うかと・・・)。

r12931当初裏側は色が飛ぶ程度と考えていましたが、本塗り時の固定設置が上手く出来たので折角ですから裏側も艶々に仕上げています。整備士さんは嫌がりそうですけどね(笑。むしろこれなら汚れてもウェスで拭くだけで直ぐ綺麗になりますからメンテナンス性は良いと思います)。

他にも違う画像をフェイスブックページで紹介していたりします。宜しければそちらもどうぞ。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

メルセデスR129ヘッドカバー結晶塗装 完成

r12923 大変お待たせしました!メルセデスR129 AMG600SLに装着予定の73エンジンヘッドカバーは紫の結晶塗装で本日完成となります。長らくお待たせしました!

r12919実物はもっと紫色の発色が良いのですが、画像だと中々上手く再現出来なかったので蛍光灯下で撮影してみました。ただこちらだとのぺっとしてしまって結晶塗装の良さが判りにくいですよね。是非実物で感じて下さいませ。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

r129元々は半艶っぽいグレーシルバーに塗られていて、素地の状態は悪くは無かったのですが一応全部剥がして塗り直しています。

 

r12924 このヘッドカバーも素地はザラザラの梨地状態だったのですが、結晶塗装ならばそういった素地の粗さも目立たなくしてくれます。今回一緒にご依頼頂いたインマニの方は結晶塗装では無く通常の艶々仕上げですからこうはいかず下地作業にかなりの時間を費やしています。

r12925遠目で見ると艶消しに見えますが近くで見ると多少艶があるのが判ると思います。触ってみてもザラザラといった感触では無いので思っているよりも汚れは付きにくく、ホコリが乗っても普通にタオルで拭けば綺麗になりますからわざわざブラシなどで洗ったりしなくて大丈夫です(と言うかそれは傷が付いて逆に汚れやすくなってしまうのでお避け下さいませ)。

それでは続けて一緒にご依頼頂いていますインテークマニホールドも紹介しますね。あちらも凄いですよ・・・。

メルセデスR129インマニ 磨き処理

r12922先日本塗りを終えていたR129のインマニです。塗膜が完全硬化したので最終的な磨き処理を行い、近日中には完成画像も紹介出来ると思います。

小物の塗装で使っているコンパウンドは主にこの3種類で、広範囲になった場合はさらにもう一段階粗い物を加えて4種類を使います。

コンパウンドはペーパーと同じく、使われている研磨粒子によって切削能力の違いや傷の残り方が違いますから、粗い番手から初めて徐々に細かい番手に移行します。呼び方としては「粗目→中目→細目→極細め→超微粒子→超々微粒子」といった感じで、ただこれらはメーカーや商品名によって適当に付けられてるところがあるので現場の人間からすると記載されている事は余り信用せず、実際に使ってみて自分なりのシステムを組むといった事が一般的ですかね。

ちなみに私的に好んでいるのは3Mの製品で、あっと驚くような性能はありませんが余計な成分が入っていないので安定して使えるのが気に入っています。よくある事としては、磨き作業を楽にする為に塗膜を柔らかくする為の溶剤成分が入っていたり、摩擦熱によるバフの絡みを軽減する為にワックスが入っていたりする物がありますが、そういった一見便利そうな物は何かしら弊害があるので結局長くは続かないんですよね。やっぱり天然が一番ですよ(いや、多分100%化学合成です・・・)。

それでは完成次第改めて紹介しますね。もう少々御待ち下さいませ!鋳造製品のインマニとしてはちょっとあり得無い艶ですよ(笑)。