NBOXミラーカバー 隙間埋め

nbox35 NBOX用のMUGEN製ミラーカバーです。汎用としてパーツの一部が切り取れるよう切り込みが入っているのですが、今回はこちらをフラットにするようご指定頂いておりますので塞ぐ作業を行います。ちなみに一般的には「パテ」で埋めるようなイメージがありますが、通常プロの塗装屋さんはそんな事はしません(多分、ですが)。

nbox42 当初は構造用エポキシ接着剤(いつもの3Mのパネルボンドです)を使おうと思ったのですが、先日使った溶着用の工具をまだ仕舞っていなかったのでBMWのカウルと同じような方法で埋める事にしました。ちなみにプラスチックの素材は不明でしたがABSで間違いないと思います(に、臭いが・・・)。

作業方法としては、厚みがかなり薄いので熱による変形が怖いのですが(これが嫌だったのでエポキシを使おうかと)、前回行った方法と同じく、ABS樹脂の溶棒をそのまま使うのでは無く細かくカットしたそれを先細の半田こてで溶かし込んでいきます。やはり一度にやろうとせず場所を離しならが熱が籠もらないように進めていきます。こういうカバーで変形させてしまうと収集が付かないですからね・・・。

nbox37 と言う事で余り無理はせず大体くっついたら上からエポキシ接着剤(こちらは速乾タイプ)を塗っておきます。

nbox38 同じく表側にもエポキシ接着剤を塗布し、硬化したらペーパーで平らに研ぎつけます。熱による変形が嫌だったので表面からは均す程度にしか半田ごては当てず、残った巣穴をエポキシで埋めるって感じです。

nbox39 その後は全体に足付け処理をし、プラスチックプライマーを塗布し、2液のウレタンサフェーサーを塗って隙間を埋める作業は完了です。

nbox40 サフェーサーは完全硬化後に研ぎますが、この状態でも隙間があったとは判らない状態なので良い具合に仕上がると思います。

nbox41そして完成イメージ画像ですが、先日紹介したのは間違えてNBOXのロゴを右側(助手劇側)に配してしまいましたので修正して改めさせて頂きます。大変失礼致しました。

次の作業としては、ロゴマークをコピー用紙にプリントアウトし、それをカットして実際にミラーカバーに貼って丁度良いサイズを確認します。上の画像は2次元なのでこれでは正確なサイズは出せませんから、やはり3次元での確認は必要なのです。ミラーカバーの形状としては中心から横に広がるにつれて奥まっていますから、正面から見て真っ直ぐにするって思った以上に難しいんですよね。うーん、久しぶりにアレを出しますか(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

フィアットアバルト595テールランプ スモーク塗装承ってます

fiat58 すっかり紹介が遅れて失礼しました。またこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

こちらはフィアットアバルト595に装着予定の社外品テールランプで、「薄目」の濃度でスモーク塗装を、クリアーは「クリスタルクリアー」に変更で承っております。イメージ画像も紹介しますね。

fiat6こちらは以前当店で施工したフィアットの純正テールランプで、元々クリアーレンズだった物をレッドキャンディー+スモーク塗装でご依頼頂いた物です。今回のレンズは既に赤いのでスモーク塗装だけですが、濃さのイメージとしてはこんな感じの仕上りを予定しております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMW K1200GT 素地調整

bmw293 先日折れた爪を修理したBMWのサイドカウルです。一見綺麗に見えますが肌がデロデロになっているのが判ると思います。これは塗装として一番してはいけない塗り方で、ここまでの垂れ肌になると全体のラインが崩れてしまっていますから単に塗り直すだけではどうにもなりません。これなら塗り足りなくて肌が悪くなっている方が全然マシだったりします。原因はエアー圧が弱かったかガン距離が遠かったかですかね。

bmw294 全てを手研ぎとなると大変なので最初はダブルアクションサンダーを使って#600の空研ぎを行います。この後もまだ研ぎ作業は続くのでこの時点である程度のペーパー傷は入っても構わないのですが、ペーパーが角に当たると下地が出てしまいますのでそれに注意しながら肌を削り落としていきます。

bmw295 その後は当て板を使って#400→#600の水研ぎでラインを正し、さらに砥石を使って平滑な面に仕上げます。

bmw296逆アールのきつい箇所はさらに小さな砥石を使い、角を当てないように注意しながら縦横斜めに動かして研いでいきます。あそこまでラインが崩れてしまうと単にペーパーを掛けただけではウネリが残ってしまうので、全面このようにしてネチネチと研ぎ付けていきます。ただこの作業に時間が掛かる事は覚悟していましたから、この時はもう最初から靴下を脱いで夏を満喫しながら作業に勤しんでいました。完了後の画像は撮り忘れていましたが(すいません・・・)、何とか一番大変な素地調整は完了したので来週中には本塗り出来るのでは、と思う次第です。

どうぞもう少々御待ち下さいませ!