BMW K1200GT 素地調整

bmw293 先日折れた爪を修理したBMWのサイドカウルです。一見綺麗に見えますが肌がデロデロになっているのが判ると思います。これは塗装として一番してはいけない塗り方で、ここまでの垂れ肌になると全体のラインが崩れてしまっていますから単に塗り直すだけではどうにもなりません。これなら塗り足りなくて肌が悪くなっている方が全然マシだったりします。原因はエアー圧が弱かったかガン距離が遠かったかですかね。

bmw294 全てを手研ぎとなると大変なので最初はダブルアクションサンダーを使って#600の空研ぎを行います。この後もまだ研ぎ作業は続くのでこの時点である程度のペーパー傷は入っても構わないのですが、ペーパーが角に当たると下地が出てしまいますのでそれに注意しながら肌を削り落としていきます。

bmw295 その後は当て板を使って#400→#600の水研ぎでラインを正し、さらに砥石を使って平滑な面に仕上げます。

bmw296逆アールのきつい箇所はさらに小さな砥石を使い、角を当てないように注意しながら縦横斜めに動かして研いでいきます。あそこまでラインが崩れてしまうと単にペーパーを掛けただけではウネリが残ってしまうので、全面このようにしてネチネチと研ぎ付けていきます。ただこの作業に時間が掛かる事は覚悟していましたから、この時はもう最初から靴下を脱いで夏を満喫しながら作業に勤しんでいました。完了後の画像は撮り忘れていましたが(すいません・・・)、何とか一番大変な素地調整は完了したので来週中には本塗り出来るのでは、と思う次第です。

どうぞもう少々御待ち下さいませ!