BMW M Power head cover& intake manifold

img466一週間に一回程度、以前行った作業を纏めて紹介しています。

BMWのヘッドカバーやらインマニの結晶塗装は結構御依頼を頂いているのですが、今回のような「凸文字部分をゴールドに!」といった御依頼は初めてだったかも知れません。費用もそれなりに掛かりましたが、とにかく他には無いような塗装にしたかったみたいです。

作業方法としては結晶塗装を行う前に凸部をゴールドに塗り、それをマスキングした後に結晶塗装を行います。文字の部分は専用のマスキングシートを作るので、昔ながらの「石摺り」の方法を使って紙に輪郭を転写し、それをパソコンに取り込んでデータを作ります。

img467 こんな感じで一旦元の通りにアウトラインを作成し、さらにマスキングした際にフチの仕上がりをよくする為に一回り太くしておきます。

img468 凸文字よりも若干マスキングシートが食み出ているのが判ると思います。後から塗る結晶塗装はかなりの膜厚になるので、フチに塗料が溜まらないようにする防止策です。

img531 予行練習の為に一旦貼り付けてみて、良ければいよいよ本番です。

img535 いつも通り最初にプライマーを塗り、

img536 凸部をゴールドに塗ります。食み出た部分は上から結晶塗装を塗るので特に気にしないで大丈夫です。

img537 改めてカットしたマスキングシートを貼っていきます。

img538 フィンの部分は基本的に直接なので、ここは普通のマスキングテープで貼っていきます。

img539ゴールドの残したい凸部を全てマスキングしたらあとはいつも通り結晶塗装を行います。

img544 こんな感じで完成です。黒字にゴールドはかなり映えますね。

img545 サージタンクがノッペリ気味に見えるのはフィンの数が少ないからでしょう。これを追加するなんて事も可能です(実際そういう事もやりました)。

img547 最初はどうかと思いましたが、なるほどこれはインパクトがありますし、クド過ぎずもなく思っていた以上に格好良かったと思います。御依頼頂いた時は「ゴールドですか!?」と思いましたが、面積自体はそんなにないので多少派手な色でも丁度良いようです。しかもこんなヘッドカバー、他には無いですしね。