スイフトヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

swift55 こちらもお待たせしました!SUZUKI SWIFTのエンジンヘッドカバーの結晶塗装、無事本塗り完了しております。

現在こちらの日記で紹介しているヘッドカバーはこれ一個ですが、これ以外に業者さんから3個ご依頼頂いておりまして、結晶塗装は未だ根強い人気です。しかも来週にはさらに4枚入る予定でして・・・(恐)。

尚こちらの製品は新品で、最初は綺麗な銀色の状態でしたがそのまま塗っても塗装は密着しませんので、アルミ表面は燐酸で化成処理をして塗膜が密着するようにしています。燐酸を使わない場合はペーパーをネチネチと掛けるか(ただし素手だと皮脂が付くので手袋装着必須です)、或いはサンドブラストを行えば大丈夫です。

swift56 そしてプライマー塗布です。今回はこれとは別にHKS製のヘッドカバーを塗っていまして、そちらは「日産FJ系の赤」で承っています。

swift57 そして本塗り完了です。こちらはフェラーリのような鮮やかな赤でご指定頂いていまして、画像だと青く見えるのは蛍光灯による撮影時のホワイトバランスのズレによるものですので気にしないで大丈夫です。

swift58 その後140℃~170℃の熱を掛けて硬化させると塗膜にチヂミ模様が出来上がります。

swift59通常使っているSTANDOXの塗料は主剤と硬化剤を混合して硬化させる2液型のウレタン系塗料ですが、結晶塗装は1液のみで熱を加えて硬化させるメラミン系の塗料です。

結晶塗装用の塗料は恐らく伸縮率(硬化速度?)が違う2種類の樹脂を混ぜてチヂレ目を発生させているのだと思いますが、それだけに安定性に欠けるところがあるので綺麗に結晶目を揃えるには気を使います。最後の方に残った塗料は缶の中で巨大なチヂレでゲル化していたり、または使えそうに見えてもチヂレないまま終わる場合があるので注意が必要です。

今回は凸部研磨がありませんので、数日寝かしたら撮影して完成画像アップしますね。もう少々お待ち下さいませ!

アテンザ パドルシフト ロゴ デカール作成

atenza47今日は怪我の療養の為に現場作業は控えておきましたが(と言うか今日はまだ夏休みな気が・・・)、何だかんだ現場作業以外にも一杯やる事があったので結局いつも通りの一日となりました。いやはやまあ有り難い限りです。

画像は先日も紹介したアテンザのパドルシフトで(ハンドル操作をしながらシフトチェンジが出来ると言うアレです)、塗装する事によって既存のプリントは消えてしまいますから、予めそれをデータ化しておき、オリジナルのデカールを作製して元のように復元します。

ちなみにハドルシフトの色は FORD (Europa) の「ULTIMATE GREEN09」(カラーコード:9GFE)で、デカールの色は「黒」で承っております。ベースカラーはグリーンの3コートパールですね。

atenza130 デカールの作製はモデラーの世界では有名なALPS社のドライプリンターです。家庭用プリンターでは通常は不可能な白の印刷や箔調のメタリック印刷などが可能です(ただ最近レーザープリンターのトナーに蛍光白を使うという猛者プリントキットが出たとか・・・)。

atenza131 インクは昔ながらのインクリボン方式なのですが、幸いな事にプリンターを何台か買っている内に付いて来た物が一杯あるので当面は大丈夫そうです。リキッドタイプな顔料系インクのようにインクが固まったり詰まったりするような事が無いので古い物でも普通に使えるのがこれの良い所です。もうこれだけで一財産ですよ・・・(惚)。

atenza132そしてこんな感じでプリント完了です。白や色物の場合は下が透ける場合があるので2~3度刷りをする事もありますが今回は黒なので一回のみで、それに光沢クリアー(これもインクリボン)をコーティングして耐久性を高めてします。またデカール専用のシートには予め足付け処理&脱脂を行って定着を良くしています(これがとても良く効くのですがメタリック系だとペーパー目が出るので注意は必要です)。

ちなみに使うのはこの内の一個だけで、沢山擦っているのはこの中から一番出来の良い物を使う為です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々御待ち下さいませ!