YAMAHA TMAX530テールランプ 塗装承ってます

tmax27 こちらは実は先日TMAX530のレンズ類一式をスモーク塗装でご依頼頂いたオーナー様で、先日お納めした塗装品は無事仕上がり喜んで頂けまして、さらに今回はこちらのテールランプの塗装をご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

先日ご依頼頂いたテールランプは元々赤かった物にスモーク塗装を施しましたが、今回はクリアーレンズに「レッドキャンディー+おまけスモーク」でご依頼頂いております。ただ現状自家塗装でクリアーレッドが塗られているのでこれを何とかしなければなりません。

tmax28ただ元々塗られていた物は市販の缶スプレーの物で、これは一緒に「専用剥離剤」が売っている物ですから(凄く商売上手な気が・・・)そんなにしっかりした塗膜では無いのは最初から判っていましたからお受付しました。もしこれが得たいの知れない塗膜の場合にはお受付できませんので御理解下さいませ。今回はメーカーも判っています。

ただこの塗装、てっきり以前行った時(確かAUDI)と同じく、シリコンオフで簡単に拭き取れる物だと思っていたのですがそれだと余り効きません。結局シリコンオフに少量のシンナーを混ぜて拭き取る事が出来ましたが、場合によってはレンズが溶けたり割れたりする事もあるのでは?と思う次第です。まあ何にしても無事拭き取れて良かったです。

ご希望内容としては前回ご依頼施工したテールランプと同じ様な濃さとの事で承っています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。その他新たな依頼品で山積み(と言うかヤバイ状態)になっていますのでそちらも順次紹介していきますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!。

ホンダS660メッキエンブレム 下準備

s6603 こちらも大分お待たせしました!ホンダS660の純正メッキエンブレムです。まだ納車されていなければ良いのですが・・・(怖)。

画像はエンブレムに貼ってある両面テープのフィルムを剥がし、適当な透明フィルムに貼ってスキャナーに掛けるところです。実作業の前にこれをやらなければならなかったのでちょっとタイミングが難しかったんですよね(と、言い訳っぽくてすいません・・・)。

s6602 で、これがスキャンした画像です。下側の「H」は形状がカーブしているので端の方が浮いてピンボケ気味ですが、こんな感じで両面テープの形をスキャナーで読み込みます。

s6601 スキャンしたー画像をIllustratorなるソフトに取り込み、両面テープの輪郭をトレースしてベクトルデータを作成します(画像では無く「線」のデータです)。

出来上がったデータを今度はレーザー加工機に読み込み、汎用の両面テープをレーザーカットすれば元と同じ様な両面テープが出来上がる!と言う訳です。ちなみに「6」に関しては二つとも同じ物なので作るのは一つだけでOKです。

s6604 型が取れたので元々貼ってあった両面テープは剥がしてしまいます。後生大事に残せばそのまま使えるのですが、どうしても両面テープの側面に色が着いてしまってそれが汚いので基本的にはいつも剥がす様にしています。下地処理無しにいきなり本塗り!と言うことであればそのままでも良いかも知れませんが、とにかくメッキ用の下地処理は塗る工程も多いのでガビガビになってしまうんですよ。

s6605 ちょっと詳細は紹介出来ないのですが、とにかく諸々の事をやってプライマーを塗ってメッキ用の下準備が完了です。ただしこれを完全硬化後、さらに一つ一つ研ぎ出さないといけないのでこれが中々面倒です。

ちなみにエンブレムに施されている装飾クロムメッキを剥がす手法は以前スリーポインテッドスターの製作で確認済みですが、メッキの皮膜が無くなってABS樹脂だけになるとやたら柔らかくなって強度が不安なので結局その後もメッキを剥がさないで剥がれないと塗膜を形成するやり方を続けています。今回の文字くらいなら大丈夫だと思うのですが、「H」のいマークは多分怪しいですからね。

s6606エンブレムを塗る時は細かい部分が塗り難いので、出来るだけスカスカの状態で固定出来るようにしています。「H」のエンブレムに関しては穴が大きいので大丈夫ですが、「S」の細い隙間の部分は表側からだけでは色が入り難く、かといって無理に塗ろうとすると塗料が乗りすぎて(塗り過ぎて)デロデロになってしまいます。なのでこういった場合はとにかく裏から塗れるだけ塗って足りない分を表から、みたいな感じですかね。とっても塗り難かったスイフトスポーツのフロントグリルと同じ塗り方です。

それではこちらが完全硬化しましたら両面テープの切り出しを行い、それが出来次第本塗りを行う予定です。一緒にご依頼頂いているサイドマーカーは別工程で塗りますのでそちらももう少々御待ち下さいませ!

TOYOTA AE86 LEVIN GRIle BADGE

img2100 以前ご依頼頂いた案件で、作業内容と画像を纏めて再編集して紹介しています。

こちらはトヨタAE86の純正フロントグリルバッジで、 劣化してしまったので綺麗に直して欲しいと言う御依頼でした。

img2144 黒はそのままで良いとして、ゴールドは既存の色を元に調色して作ります。

img2166 全体を研磨して足付け処理をし、表面は面研して平滑にしておきます。

img2167 一旦ベースコートの黒で塗り潰します。画像だと艶がありますがクリアーでは無くベースコートです(ベースでもこれくらいウェットに塗らないと最終的に艶のある仕上がりにはなりません)。

img2200 しっかりと自然乾燥させテープフリーな状態になったら黒く残す部分をマスキングします。マスキングの作業方法としては特に難しいことは無く、小さくカットしたマスキングテープをとにかく谷のラインにピッタリ貼っていけば大丈夫です。気をつける事としては被塗面にはs素手で触れないで作業する事ですかね。

img2201 ゴールドを塗ったらマスキングを全て剝がし、艶消し専用クリアーを塗って本塗り完了です。艶消し仕上げでもこれくらいウェットに塗らないとツルンとした綺麗な艶消しにならないので、とにかくドライコートにはならないように注意します。

img2215 クリアーが完全硬化するとこんな感じで綺麗に艶が消えてくれます。材料としては艶ありの時と同様「主剤2:硬化剤1」の2液ウレタンです。

img2216 費用はやはりと言うかそれなりに掛かるのですが(多分当時の新品部品代より高いかと・・・)、新品の状態でクリアーが塗っていないのであればそれよりかは耐久性はあると思います。

img2217艶消し仕上げですが肌はザラザラとはしておらず、かなりフラットなのが判ると思います。

img2101こちらはレビンのエンブレムとは関係なく(笑)、別件で御依頼頂いた無限のエンブレムです。元々塗装されていなかった物を、ベース部分を黒に、文字をシルバーとゴールドで艶あり仕上げで御依頼頂きました。

たださすがにこれはマスキングでは難しく、LEVINのエンブレムとは逆の方法で先にシルバーとゴールドとクリアーを塗って一旦完全硬化し、その後黒を塗ってもう一度クリアーを塗っています。やり方は違いますが、まあどちらも手間は掛かりますよね(笑)。