BMW「X6」M メッキエンブレム 本塗り

bmw461 大変お待たせしました!先日下準備を終えていたBMW X6の純正メッキエンブレム、無事本塗り完了しております。ただこの後フチ周りを「艶消し黒」での塗装もあるのでまだまだ安心は出来ないんですけどね(フチだけ塗るって・・・)。

bmw463 フチは後で塗りますが、かといって今回の塗装が中途半端になると、肌が荒れたり、塗膜の切れ目でチヂレが発生したりするので塗装自体はいつも通りに行います。塗り難い小さい穴の部分は裏側から塗れるようスプレーの通り道を確保して固定します。

bmw454実は塗り分けをしている作業意中はかなり切迫していて撮影どころでは無く、途中の工程で画像がポッカリ無くなってしまっています。すいません・・・。

bmw462 上の画像では既に「水色」「紺」「赤」の塗装が終わった状態で、その上にそれらを纏めて覆うマスキングシートが貼られています。

ここまでの工程としては、

・全体にベースカラーのアルピンホワイトⅢを塗布
・3色に塗る部分より少し大き目の、「プレスラインの山部分」でマスキングをします。
・赤を塗ります
・真ん中くらいでビラビラのマスキング(バッチリラインが付かない様にマスキングテープの端を折ってヒラヒラにします)
・水色を塗装
・両サイドをマスキング
・紺を塗装
・3色を纏めてマスキング
・その周りを白で塗装(エアーブラシを使って極力膜厚を付けないように)

といった感じです。当初の予定では最初に白は塗らない筈だったのですが、白の隠ぺい力の弱さからマスキング部の段差が懸念されたので今回はかなり変則的な塗り方にしています。

bmw465 そしてようやくクリアーです。ここまでで5時間くらい掛かってしまいました。色を塗る度にその上にマスキングテープを貼らなければいけないので乾燥の為の待ち時間も必要なんですよね。

bmw466想定が甘かったのは「紺」の隠ぺい力が予想以上に弱かった事で、お陰でその両サイドの見切り部で若干の段差が出来てしまっています。ここを磨くのは大変ですからわざわざ今回塗る順番を気にしてやったのに、私的には結構ショックです。と言っても失敗と言う程では無く、最後に磨いて補正しておきますのでその点はご安心下さいませ。

この後の工程としては、まずしっかり熱を掛けて数日寝かして完全硬化させ、フチ部を改めて足付け処理し、表面をマスキングして周りのフチのみを艶消し黒で塗装します。塗膜の硬化が甘くもしチヂレてしまったらどうにもならなくなってしまいますので、とにかくきっちり硬化させてから挑みたいと思います。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

STARBUCKS Tumbler

star27以前ご依頼頂いた案件で、作業内容と画像を纏めて再編集して紹介しています。

こちらは以前スターバックスのタンブラーに人魚のロゴとネーム入れを塗装で御依頼頂いた案件です。ベースカラーは黒に見えますがその上にホワイトパールを乗せた3層で承りました。

star21 いつもの様に剥がれ易いクリアー塗装を剝がしプライマーを塗布します。

star29ロゴはこちらの人魚様で、「黒」「グリーン」と「白」の3色で構成されます。

star22 データからマスキングシートをカットします。カット自体は機械がやってくれますが、余分な箇所を剥がすのは人力で、それが結構大変です。

star23一番難しかったのがこのマスキングシートの貼り付けで、ロゴを入れる位置は若干の曲面になっているのですがたったこれくらいでさえ綺麗にシートを貼るのは至難の作業です。何とかして歪んだ円をそう見えないように修整しています。

star24こんな感じでロゴ部分の塗装が出来上がります。ベースカラーのブラック+ホワイトパールはこれからですね。

star33パールは単体で使い、先に黒を塗ってからバインダー(樹脂)で薄めたホワイトパールを塗布します。

star20こんな感じでほぼ全体的なデザインが完了し、最後にオーナー様のネームをゴールドで塗装していよいよクリアー塗装です。

star32そして完成です。ステッカーでは無いので表面はとても滑らかで、洗っていて剥がれるなんて事も当然ありません。

star31室内だと黒いですが光に当たるとパールの輝きが判ります。メタリックに比べて上品な感じですかね。

star30今回はスターバックスのロゴそのままですが、贈呈品用にと企業ロゴを入れた仕様など多く御依頼頂いています。社交辞令かも知れませんが、オリジナルのタンブラーを持ってショップに行くとどこで塗ったのかとか声を掛けられるらしいので、貰った人はきっと嬉しいでしょうね。