コペンメッキエンブレム 本塗り

copen15 そしてこちらもお待たせしました!ダイハツ純正のコペン用メッキエンブレム3点です。

自動車部品のようなメッキパーツはその殆どが強固な装飾クロムメッキで、これはプラモデルに使われているようなメッキとはまるで違う物なので(見た目は似ていますが)そのまま塗装しても塗膜は十分に密着しません。勿論ハイターでも落ちません(プラモデルのはこれで簡単に落とせます)。

と言う事でとにかくメッキ素地の上に塗装が出来るようにするまでが結構大変で、単にメッキの上に上塗り(今回は「艶消し黒」)をするだけならこんなに時間も手間も掛からないんですよね。固定方法も段ボールにベタっと貼って塗るだけで多分大丈夫です(私はしませんが)。

copen16 細かい箇所にまで色とクリアーをしっかり入れようとすると表面から塗るだけでは難しいので、裏側は出来るだけ隙間を空けた状態で固定出来るようにしています。何だか凄い事になっていますが、塗装の邪魔にならないようにしつつ補強を重ねた結果がこれでした。丸い方は骨を直接ワニクリップで挟めています。

copen17これだけスカスカだとスプレーガンから出るエアーがスムーズに通り抜けてくれるので色も塗り易くなります。逆に行き止まりがあるとエアーと一緒に塗料も跳ね返されてしまうので、塗りたい所に上手く塗れず、余計な所にばかり塗膜が付いてしまうので綺麗に塗れないんですよね。

copen18 ベースコートの黒を塗り、艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

copen19 そして本塗り後一時間くらいした状態がこちらです。見た目は艶消しに仕上がっていますがクリアーは先ほどの画像にあるようにウェットに塗っているので表面は平滑に仕上がっています。強引に艶を消そうとしてドライコートにすると表面が荒れてしまうので傷や汚れが付き易くなってしまうんですよね。

copen20丸い方も良い感じに仕上がったと思います。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

OGメガネフレーム 本塗り

megane32 こちらもお待たせしました!OGメガネフレームも艶消し黒で無事本塗り完了しております。

megane33 今回のメガネフレームではカシメの小さな丸い飾り金具を残すよう承っていますので、そこ用の直径1.8mmの丸いマスキングシートを作りました。

megane34 マスキングをする丸いカシメ部は全部で12個ですが、そこに貼るマスキングシートは余分に50個くらい作成し、その中から綺麗にカットされている物を選んで使います。ここまでサイズが小さいと綺麗な円に切るのも難しいんですよね。

megane35 裏側のヒンジ部分もマスキングします。普通こう言う所はマスキングテープを貼ってカッターで切ったりするようなイメージがありますが、それだと綺麗なマスキングには出来ない場合もあるので、カッターで1ミリくらいの幅にカットした細いマスキングテープをピンセットで貼っていく方法がメインですかね。塗ったら直ぐに剥がせるようにもしておきます。

megane37 そして本塗り開始です。床が光っているのは水を撒いているからで、ホコリの飛散と静電気の防止の為です。

megane38 塗り方としては最初はカシメマスキング部を避けるように塗装し、マスキング部分は極力無駄な塗膜が付かないよう最後に丁寧に塗装します。隠蔽しているかのチェックの方法は強力なLEDライトを使います。

megane39 余りにも切羽詰まっていて途中の撮影を忘れたのですが(そもそも撮るつもりも無かったのですが)、カシメ部分のマスキングを剥がし、多少その辺りを追加で処理してカシメ部分に密着剤を塗り(これはもう仕方無いです)、全体に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

ちなみにプラモデルで「メタルプライマー」なる透明なプライマーがありますが、塗装屋的にはあれは密着剤と言う見解で、自家塗装であればわざわざあれを買わずミッチャク◇ンとかでも大丈夫だと思います。そもそも金属の酸化を抑えられるプライマーに無色透明な物はありませんからね(防錆顔料はどこに行ったって感じです)。

megane40 レンズが入る部分はやはり塗膜は薄膜になるように注意して塗っています。

megane42テンプルの方のカシメも何とかなったと思います(実はかなり疲れました・・・笑)。

後は完全硬化させて数日寝かした後、最後に仕上げにレンズの組み込みですね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

オークリーサングラスフレーム 本塗り

oakley3 大変お待たせしました!オークリーのサングラスフレームとOGメガネフレーム、そしてコペンのメッキエンブレムも無事本塗り完了しております。どれもマットブラック(艶消し黒)だったので一緒に本塗りを行いました。

上の画像は先日の画像で、本塗り当日にマスキングをしても間に合わないので前日より作業をしていました。メガネフレーム(サングラスフレーム)は固定方法やマスキングが結構面倒なので、机の上はいつもこんな感じに大変な事になっています。

oakley4 オークリーのフレームの方はマスキングは楽だったのですが形がイビツなので足付け処理に時間が掛かりました。ちなみにテンプルを固定している箇所はゴムで隠れるのでこれで大丈夫です。

oakley5 フロント部分はヒンジ部分にネジを通してそれをクリップうで固定しています。

oakley6 プラスチックプライマーを塗布してベースコートの黒を塗り、艶消し専用クリアーを塗ったら本塗り完了です。画像だとまだ艶はありますがここから徐々に艶が消えていってくれます。

oakley7 本塗り後は塗膜の表面が指触乾燥するまでブースのファンは回しっぱなしにしておき、一時間くらい自然乾燥させると上の画像のように艶が消えきってくれます。

oakley8元々は黒メタリックだったので色的には大きな違いは無いのですが、質感がマットになったお陰で随分とシックなイメージになりましたよね。

それでは数日寝かした後に各パーツを組み付け、完成しましたら改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

続けて透明なOGメガネフレームとコペンのメッキエンブレムも紹介しますね。そちらももう少々お待ち下さいませ!