メガネフレームTycoon 本塗り

megane63 こちらは以前も2セットご依頼頂いた事のあるお客様で、前回までは艶消し(または半艶)の黒でしたが、今回は「艶有りブラック」で承っています。

蝶番を固定しているカシメの部分は前回同様そのまま塗り潰してしまう内容で承っています。

megane64 テンプルは歪みが強かったので最初に#240を使って平らに研ぎつけ、その後#320→#400→#600→#800と均してあります。

megane65 本塗りは最初にプラスチック用プライマーを塗布し、続けてベースコートの黒、そしてクリアーを塗布します。クリアーは2コート塗るのを基本にしていますが、レンズが入る部分は最後の1コートのみとして塗膜を厚くしないようにしています。事前にレンズを削って(何とか)スムーズに入るようにはしていますが、塗膜が厚ければその分ズルっと剥がれてしまう可能性が高くなりますからね。

megane66 クリアーは全てクリスタルクリアーを、そして軟化剤を添加してあります。

megane67ブツ切りマスキングを綺麗に仕上げる点で重要な事は「塗ったら直ぐ剥がす」と言う事で、これは紙のマスキングでも液体でも多分変わりは無いと思います。

ちなみに液体マスキングは事前にテストもしていまして、メッキ面への塗布ではかなり簡単に剥がれる事を確認していますから(むしろ直ぐに剥がれるので注意が必要)、その点は難しくは無かったです。あれだけ厚く塗っておいたのでその上に重なった塗膜に侵される事も無く綺麗に剥がれてくれました。

久しぶりに使った液体マスキングは実際のところどうなのかと結構不安な面もあったのですが、予想以上に上手くいってくれたので是非今後も色々試してみたいと思います。私的には木工用ボンドと混ぜるとさらに良い感じがするので是非それも試してみたいです。

尚、レンズの組み付けは慎重を要するので、かなり長めに寝かして硬化させたいと思います。どうぞもう暫くお待ちくださいませ!