ベンツW124 パープル色 下準備

benz316メルセデスベンツW124のエンジンルーム内のパーツの色については、先日のオレンジ色に引き続き、今度は紫色の色を検証しています。

上の画像はそれぞれ「細かいシルバー」と「粗いシルバー」の上に同じ紫系のキャンディーカラーを塗った状態で、ただどうもパッとしませんよね。これくらいならわざわざキャンディー塗装にはせずとも普通の2コートパールでも出せそうな色なのです。

ちなみにもっと紫を塗り込んで濃くすると確かにキャンディーっぽい深みが見られるのですが、そこまでいくともう真っ黒で、自動車の外板(ボディ)であればそれでも良いのかも知れませんが、これが暗いエンジンルームの中となると全くキャンディー塗装の良さが感じられないのでは・・・と思ったのです。だったら普通の2コートメタリックパールで良いんでは無いかと・・・。

benz318 と言う事で、今回新たに導入したのがこちらのハウスオブカラーのコバルトブルーです。カスタム塗装では定番の塗料ですね。ちなみにいつもは贔屓の塗料屋さんにお願いしているのですが、今回はどうしても急いで欲しかったのでアマゾンプライム会員の超お急ぎ便(いや、超は無いですが)で購入しました。

benz319 特性としては見ての通りの発色性で、今回余りパッとしない紫を、少し青味寄りにして何とか明るい色味を醸し出そう!と言う作戦です。

ただ懸念されるのは褪色で、青は特に色褪せ易い色ですから私的にはこれまでも極力使いたくは無かったのです。一応今回は紫外線の当たらないエンジンルームの中の部品と言うことなので、多少それを考慮して検討してみる事にしました。ただ熱ではどうなんですかね(と言うのも未知数です)。

benz320それにしてもさすが王道!と言うか、見ての通りブルーは如何にもキャンディーカラー!と言うような綺麗な発色をしてくれます。しかも実物は画像の3倍くらい綺麗なんですよ。

benz317ただ先ほど紹介したような懸念事項からブルー単体では使いたくは無いので、ムラサキ単色の状態からブルーのキャンディーを混ぜて色を作ってみました(これが大変で・・・)。

benz321 その中でも良い感じと思ったのはこちらの「紫2:青1」の割合で、これなら多少濃い目で塗り込んでも色味(色相)は確認出来ますから、何とか暗いエンジンルームの中でも映えてくれるのでは?と思う次第です。むしろ余り派手なのは・・・と言うことであれば丁度良いかも知れません。

benz322 先ほどの「紫2:青1」を透明な樹脂で作った物に塗ってみました。透明感を残したかったので色は薄めですが、やはり普通のキャンディーカラーに比べて発色が良く無いのが判りますよね。

benz323 対してこちらのコバルトブルーはとても綺麗です。ただしその分色褪せも強い筈なので、これ単体での使用はお勧め出来ない、と言う事ですかね。

benz324 ちなみにこちらは先日先に検証しておいたキャンディーオレンジのカラーで、真ん中が粗目のメタリック、右が細かいメタリックのシルバーを下に塗ってあります。ギラツキ感が違うのが判ると思います。

benz325メタリック粒子が細かい方(上)も上品で綺麗ではあるのですが、今回はエンジンルームの中なので派手な方の粗いメタリック(下)を採用しようと思います。

それではご意見・御希望御座いましたらその旨ご連絡頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します!

インプレッサシフトパネル 本塗り

imp137 こちらも大変お待たせしました!インプレッサの純正シフトパネルは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

ちなみに元々塗られていたシルバーは色のみで、クリアーは塗っていない仕様ですから軽くペーパーを掛けただけ(足付け処理)で角から下地が露出してしまっています。ただ塗られている塗料自体は悪い物では無いのでチヂレなどの心配はありません(これが自家塗装などだともうどうにもならない場合がありますので)。

imp138 色については一緒にお預かりしたフロントパネルの端に塗られている色を参考に、簡易的な調色で色を作ります。

ちなみに色を作ってみてわかったのですが、この色は(ガン)メタリックでは無く、使われているのはホワイトパールです。VWのゴルフ系でよく見るような色ですね。

imp139 一見完成している風に見えますがこれはベースコートのみで、さらにここからクリアーを塗ります。

imp140 クリアーは半艶専用の物で、最初から艶消し成分が練り込まれていますからいつものクリアーと同様、主剤に対して50%の硬化剤を入れてそのまま本塗り可能です(それとは別にシンナー20%入れています)。

imp141そして自然乾燥で30分くらい立つとこんな感じに艶が消えてくれています。

imp142パッと見は硬化しているように見えますが、実際は艶々のクリアーと同様、押すとグニュっと跡が付いてしまいます。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!