VWリモコンキーカバー 下準備

vw 大変お待たせしております。昨年からお預かりしておりますフォルクスワーゲンのリモコンキーカバーも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

キーカバーに入れるロゴは予めオーナー様がデータを作製~入稿して頂きましたので、こちらではそれをそのままカッティングプロッターでマスキングシートを作る事が出来ます。

尚、データが作れない場合でも、例えばメーカーロゴのようなメジャーな物であれば既存の物がありますので、それをそのまま使えればデータの作製費は必要ありません(サイズや位置を調整する場合は若干ですが別途調整費が必要となります)。もしかしたら御希望のロゴデータがあるかも知れませんので、お問い合わせの際にはとりあえずjpegか何かで構いませんのでご用意頂ければと思います(メーカーロゴは何種類もあったりして、その場合は文章だけでは見つける事が出来ませんので)。

vw1こんな感じでマスキングシートの準備はOKです。

カバー本体の色は、見本としてPANTONEの色見本を一緒にお預かりしていますので(全く素人じゃないじゃないですか・・・笑)、本塗りの前に作成する予定です。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェアレディZ32インマニカバー カーボンプレート作製

z3233インマニカバーの下地処理と平行して、カーボンプレートの製作も行っています。今回は(と言うか普通は)、予め板状になっているを加工して作ります。

z3220 サイズは元々貼ってあったシール(シート)を参考に、同じ様にカットします。カーボンは切断面がバキバキになり易いので通常はディスクサンダーを使うみたいですが(知り合いのFRP屋さんはそうしてました)、刃が一方向にしか行かないバンドソーなら綺麗にカット出来ます。

z3222 カットした物に、きっちり寸法を出して機械でカットしたマスキングシートを貼り付け、ピッタリになるよう形を整えます。ノギスを使ったりするより余程この方が楽で正確に削れるんですよね。

z3223 と言う訳でまずはカーボンプレートの土台が完成です。ここに純正と同じ様にロゴを塗装で入れます。以前紹介したイメージイラストがあるので紹介しますね。

z3232実は本体の色も現在再検討頂いておりまして、それによってカーボンプレートに入れる文字の色もどうなるかが決まってきます。色は悩みだすとキリが無いですが、そういった時間も是非楽しんで頂ければと思います。

z3224ちなみにインマニカバーはかなり湾曲しているので、カーボンプレートの端は後で浮かないようにボルトで固定するよう承っています。ここでリサイクルした空き瓶が活きてくる訳ですね(これ見よがしにと。笑)。

z3231プレートが金属ならば皿ネジがセオリーですが、素材がFRPでしかもこの厚み(2.2ミリ)だと抜けてしまいますので、今回はナベネジを使います。 画像はステンレス製のスリワリ(マイナス)ネジです。

z3225 先ほどのでも悪くは無かったのですが、以前ロータスのエンジンカバーで使ったトルクスのネジがあったので、今回もこれを使おうと思います。素材は同じくステンレスです。

z3226 端から9ミリの位置に5ミリの穴を開けました。ネジ自体はM4です。

z3228 本体のインマニカバーにも穴を開け、仮止めしてこんな感じになります。現状でもかなりしっかりしていますが、一応プレートの裏には最後に全面両面テープを貼って固定します。

z3229 3枚前の画像を見て頂くと判り易いのですが、カーボンプレートは表面に繊維目が出てしまっていますので、一旦表面を研いで平滑にし、まず下塗りのクリアーを塗っておきます。

カーボン素材はいつもそうなのですが、繊維の折り目で目に見えないようなピンホールがあったりするので、綺麗に見えても保険の為に一旦クリアーを塗っておくのが望ましいです。文字を入れたところに、あ、穴が・・・なんて嫌過ぎますからね。

z3230と言う訳で下塗りクリアー完了です。完全硬化した後に改めて表面を研ぎつけ、各ロゴを塗装で入れたら全体にクリアーを塗って本体に組み付けます。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェアレディZ32 インマニカバー 下準備

z321 先日凸文字部分のマスキングシートを作成していたZ32の樹脂性インマニカバーです。作業進行しておりますのでご安心くださいませ。

z322 樹脂表面はザラザラとした梨地で、今回はこれを艶々仕上げで承っていますので、下地処理としては「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程を行います。凸文字付近はその処理が出来ないので、だったらパーティングラインに沿って綺麗に残そう!と言う作戦ですね(実はとんでも無く手間が掛かるのですが・・・)。

z323 凸文字の天面もザラザラだったのでそこも平滑に研いでおきます。

z3214 全体を綺麗に脱脂洗浄し、再度凸文字部分をマスキングします。見切りのラインはかろうじて目視出来る(か出来ないか)のパーティングラインに合わせます。

z3215 プラスチックプライマーを塗布し、サフェーサーを塗布します。

z3216 使っているサフェーサーは2液のウレタンタイプで(と言うかラッカーを使う機会はもう殆どありませんので)、かなりの膜厚を確保出来ますが、今回は凸文字周りでブツ切りのマスキングがあるので塗り込みは抑え気味に、そして素早くマスキングを剥がします。

z3217 こんな感じで元々あったパーティングラインを利用してサフェーサーを塗り分けてます。

サフェを塗っていない文字の隙間などを見てみると、素地がザラザラとしているのが判ると思います。あそこを綺麗な平滑にするのは物理的に難しく、もしやるとしたら一旦凸文字を複製し、既存の物は削り落として平滑に下地を整えた後に新たに貼り付ける、って方法になると思います。まあそこまでやるなら以前施工したロータスのヘッドカバーみたいに、凸文字は金属製にして鋳造で作ってしまいますけどね(笑)。

z32ちなみに前回ご依頼頂いた同型のインマニカバーは、一部浮いてしまっていたフィンを修正し、全体を清掃した後に文字入れ塗装を施したアルミプレートを磨き処理しておきました。また画像では養生紙で見えませんが、アルミフィンもクリアー筆塗りしなおしておきましたのでご安心くださいませ!

今回のご依頼ではこのアルミプレート部分をカーボン板で承っておりまして、そちらも作業進行していますので後ほど紹介しますね。