NISSAN S20ヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

s209 先日サンドブラスト屋さんより戻って来ておりましたスカイラインGT-R(KPGC10)のS20エンジンカバーです。本塗りはもう少し先を予定していたのですが、本日は(一応)休日と言うことで時間的に余裕があったので本塗りを行いました。

ちなみにブラスト屋さんから戻って来た時は乾燥剤と一緒にラッピングされているので、作業着手のその日まで開封はしません。折角綺麗に一皮剥いて貰ったのに酸化させてしまったら勿体無いですからね。

s2010 リン酸処理を行い、綺麗に洗浄~乾燥させたら各部をマスキングします。塗装後に面研する凸部も、多少なり後で作業が楽になるように適当にマスキングしてあります。

s2011 今回は「重防錆仕様」で承っていますので、使用するプライマーは浸透型エポキシプライマーとなっています。プライマーでこんな艶が出るのってエポキシ系くらいですよね。

s2012 色は「濃い緑」と言う事で、昔レストア業者様からご依頼頂いてよく塗っていた色を採用しています。黒・青・オレンジ・白の結晶塗料を混ぜて作っています。画像は既に熱を掛けて結晶目が出た状態です。

s2013日産のFJエンジンとこのS20のアルミはとにかく硬くて、最後に面研して鏡面状に光らせるのがかなり大変です。かといって機械研ぎ(サンダー)を使うと角だけが減って余計に凸を削ってしまうのでそれを使うのは最初だけで、あとは殆ど手研ぎで1時間くらい掛けて削ります。これに比べるとフェラーリとかアルファとかのイタ車のアルミはもっと柔らかいんですが、一体何故でしょう・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

BMW カーボン製パニアケース蓋 塗装承ってます

bmw 先日到着しておりましたBMWのパニアケースの蓋です。こちらは少し前に純正パニアケースの蓋を修理塗装でご依頼頂いた方で、今回は社外品のカーボン製の蓋を左右セットでご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ご指定頂いている色は前回と同様にボディ同色のブルーメタリックパールで、以前の完成画像がありますのでそちらも紹介しますね。

bmw434 こんな感じで、カーボン地は全部消してしまう予定です。少し勿体無い気もしますが、今回はちょっと色々ありまして・・・。

bmw1 最初のお問い合わせ頂いていた画像でもかなり怪しい感じはしていたのですが、箱を開けてみてビックリしました。全体的にウネリが強く、と言うかもうボコボコです(苦)。

bmw2 ただ幸いだったのはオーナー様もその辺はよく御理解を頂いていた事で(と言うかそれ系の業界の方ですしね。笑)、結構な費用は掛かってしまいますが今回は全面パテでラインの修正も承る事となりました。塗るよりも下地費用の方が高いと言う始末です(まあ掛かる時間も全然違いますので・・・恐)。

bmw3さらに今回一緒にご依頼頂いたのが「オリジナルエンブレムの製作」で、通常BMWのプレートが嵌まるところに、何とうちのエンブレムを装着されたいというのです。一体どこで何を間違えたと言うか、本当に大丈夫なのでしょうか(笑)。

上の画像は参考までに以前当店で製作している「PRO_Fitオリジナルカーボンエンブレム」を置いてみたところですが、どうやらオーナー様はサイズ感を大きく勘違いをしていたようで(!)、当初はあれを削って装着されたかったみたいなのです。削るも何も、全然サイズが足りませんよ・・・(謝)。

あのエンブレムは元々「塗装では不可能!」と言う小さい文字を、デカールを使ってやってみよう!みたいな事がコンセプトとなっていて、塗装で出来てしまうような大きい物にはそもそも興味が無かったんですよね。ちなみにあれ以上小さくするとカーボン柄が格好良く無くなってしまうのであれが見せられる限界サイズといった感じです。デカールを使えばもっと小さい文字だって可能なんですよ。

素材となるカーボンプレートは後日発送して頂けるとの事ですので、そちらも到着しましたら改めて紹介させて頂きます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めまして、この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座います!