LOOKカーボンフレーム&フォーク ブラスト処理

look45 旧塗膜の剥離はほぼ完了し、あとはペーパーで処理出来ない箇所の作業となります。

look46 全ての塗膜を剥がす必要は無いのですが(下地はしっかりしています)、最後に塗ってあるクリアーがどうやら足付け処理をしないまま塗ってあるようなので、とにかくその層は全部剥がします。

ちなみに前回も紹介しましたが、ワイヤーガイド(アウター)に関しては今回はわざと外していませんので念の為(外せない訳では無く色々理由があるのでして)。

look47 ブラストボックスの中に入れ、アウターやリヤホイールを固定する箇所にサンドブラストを掛けて塗装を剥がします。

look48 こんな感じで旧塗膜を剥がしました。

look49 フチやラグの溝などに若干旧塗膜は残っていますが、下地自体はちゃんと密着していますので問題ありません。新車塗膜としては十分よく出来ています。それだけに・・・。

ちなみに以前、カーボンチューブとクロモリラグの組み合わせのフレーム&フォークを塗装ご依頼頂いた時は、ラグ周りの剥離もあったのでそちらはサンドブラスト屋さんに御願いしました。今回はアウターだけだったのでそんなに手間では無く、当店で行ってしまったという感じですね。そもそもここまで剥がすつもりも無かった訳でして・・・。

look50と言う訳でこれで剥離作業は完了となります。

次は通常サフェーサー(とアルミの部分はプライマー)となるのですが、今回はダウンチューブに入れる「LOOK」のロゴをカーボン抜きで(カーボン素地を活かしたクリアー塗装です)、しかもそこは若干のスモークを入れるのでちょっと複雑になります。

現状画像だと比較的綺麗な素地に見えますが、やはり巣穴などはあるのでそのままスモークに行くと穴の周りに表面張力で塗料が溜まり、そこだけスモークが濃くなるという事態になる可能性があります。もしかしたらならないかも知れませんが、通常の隠蔽する塗装と違って、スモーク塗装を含む透過性のキャンディーカラーは最後までその影響が残ってしまうので、念には念を入れて一旦下塗りクリアーを行い(ダウンチューブのみ)、完全硬化したらもう一度同じように今度はスモーク塗装で仕上げます。

そしてダウンチューブが艶々のスモーク仕上げになったら今度はそこ以外の箇所にサフェーサーを塗布します。

とりあえずそこまでは来週中に何とかして、その後二週間くらいじっくり寝かしたいと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!