この型のリモコンキーは新車時の塗膜がしっかりしているのでわざわざ剥がす必要はありません(と言うのが今までやって来て感じた私的な見解です)。
が、成型時の歪みが強く表面は凸凹になっているので、最初にこれを平滑に削っておきます。
ちなみに四角い七宝焼きのエンブレムが付いたタイプのフェラーリリモコンキーは新品時の塗膜の密着性が悪いので再塗装の際には全部剥がすようにしています。
ペーパーと当て板だとどうしても遊びが出来てしまうので、極力塗膜を削らないで最短で平滑にしたい時は砥石が便利です。ちなみに包丁を研いだりする物では無くちゃんとした塗装下地用の物で番手の設定もあったりします。
軽く当ててみると高い所だけが当たって傷が付き、低いところは艶が残っているのが判ると思います。もはや塗料の表面張力と言うレベルではありません。
ペーパーが入り難い箇所はいつものようにナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付けをします。ウォッシュコンパウンドは研磨粒子と洗剤が入っているので脱脂と清掃も同時に出来て一石二鳥です。
ちなみに今回は別件でご依頼頂きました同型のリモコンーも一緒に作業しています。全く気がつかなかったのですが、もう一方のリモコンキーに塗る色は今回使う白「BIANCO AVUS」(カラーコード:100)だったんですよね。
ただ同じ製品なのでそれぞれが混ざらないように凄く注意しました。裏側には私にしか判らない印をマジックで付けておいて、さらにイニシャルを描いたマスキングテープを並べて撮影して貼ってあります。
今回こちらのカバーを3色に塗り分ける塗装になるので、本塗り中に台から外せるようクリップで着脱式にしてあります。
続けて本塗り編を紹介します。ようやく肩の荷が・・・(苦笑)