FIAT Remote Key

fiat21 最近リモコンキー塗装のお問い合わせが多いので、以前ご依頼頂いたフィアットのリモコンキーの加工&塗装を纏めて紹介します。

fiat24 元々端にキーリングを取り付ける部分があったのですが、どうやらこの型のリモコンキーは大抵これが壊れてしまうそうです。車の鍵でそれって、致命的では・・・。

fiat25 修理方法としては新たにABS樹脂で作ったフックと溶着するかアクリル板をレーザーでカットして接着するかを考えていたのですが、どちらも強度的に不安だったので今回はその部分を金属で作成する事にしました。

まずは残っている部分を削って平滑にしておきます。

ちなみにリモコンキーの内部は防水にも備えてラバーシート(ボタン兼用)が入っています。今回はこれを元の通り活かすようにします。

fiat28 中の空いたスペースを見つけ出し、そこにドリルで穴を開けます。

sozai材料は予め端材として購入していた物があって、今回はその中から2ミリのステンレス棒を使う事にしました。

fiat29 固定にはこのCリングを使用します。

fiat30 曲げたステンレス棒に切り込みを入れ、そこにCリングが噛むようにします。

fiat31 先ほど開けた穴に曲げたステンレス棒を差し込み、中からCリングで固定します。念のためエCリング周辺にエポキシ樹脂も充填しておきました。

fiat32 ラバーシートを戻し、カバーを止めて加工完了です。

fiat34 本体の方は傷を削り落とし、プラスチックプライマーとサフェーサーを塗布しておきます。

fiat35 サフェーサーが硬化したら全体を研いでラインを整えます。

fiat36 色は「イタリアのアッズーリのブルー」との事で、参考として送って頂いた画像に合わせて色を作成します。

fiat40 そして本塗り完了です。今回のように直接手で触れる物に関しては耐擦り傷性の高いクリアー(クリスタルクリアー)の仕様をお勧めしております。

fiat41 そして組み付けて完成です。

fiat42 ご依頼時に一緒にお預かりしたアルミ製のFIATエンブレムも貼り付けておきます。

fiat43 今回のフックは本体が壊れない限りもう取れないのでは無いでしょうか。

fiat44裏側には元々シリアル番号などが記されているシールが貼ってあったと思いますが、代わりにそこに違うエンブレムなどを貼っても良さそうですよね。