HONDA today オリジナルエンブレム 本塗り

today107社外記の方で紹介していましたHONDA todayのアクリルエンブレムが出来上がりました。

趣味で購入したレーザー加工機はそれ単体では作業を受け付けていませんが、今回のように塗装の付帯作業であれば仕事にも活用するようにしています。

today117 ご依頼内容は、

・ベクトルデータの作成(廃盤となったステッカーからのトレース)

・アクリル板のレーザーカット

・艶消し黒塗装

となります。艶消し黒なのは以前ご依頼頂いたホンダのメッキエンブレムとお揃いにする為ですね。

today118こちらは文字の部分をカットでは無く「彫刻」で行なっています。

レーザー彫刻は皮とか紙に模様を描くような加工なら良いのですが、今回のように塗装を前提としてある程度の深さ(一ミリ)まで彫るとなると粗が目立ってしまいます。なので最初は行なわないつもりでした。

仕上がりとしてはレーザーカットの方が綺麗なのですが、今回は小さい部品がバラバラになってしまうので一旦諦めてはみたものの再挑戦してみました。

today119 細かい箇所は足付け処理が遣りにくいので火炎処理で対応しています。専用のバーナーとガスで表面を溶かしつつ皮膜を親水性にして塗料の密着を高める効果があります。コロナ放電処理の簡易版みたいな感じですね。

today120 その後プラスチックプライマーを塗り、ベースコートの黒を塗装、最後に2液ウレタン艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

today1213ミリ厚のアクリル板に約1ミリは彫り込みましたから、文字はかなりクッキリ出ていると思います。

ただやはりというかレーザー彫刻した底の面の仕上がりはガタガタと粗が目立ってしまってはいます。一旦サフェーサーをたっぷり塗って多少なり平滑にするのが理想ですが、あの中をペーパーで研ぐのは難しそうなので、現実的には二度塗りくらいか、或いは以前行なったようなBRUBASのエンブレムのように文字部分を違う色に塗装するなんていうのもありかも知れませんね(勿論好みにもよりますが・・・)。ちなみに私的にはこのままの方がシックで良いと思っています。

後はこれをボディに貼る為に一回り小さい両面テープを作る予定で、今回はその為にブチルタイプでは無くアクリル系の両面テープを取り寄せています。ブチル系はレーザーで切ると端が焦げて後処理が大変なんですよね。そちらは社外記の方で紹介するかもです。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

インプレッササイドスカート 本塗り

imp40 先日サフェーサーを塗布しておいたインプレッサ用の社外品FRP製サイドスカートは無事本塗り完了していますのでご安心下さいませ。

上の画像はサフェーサーを塗った後に熱を掛けて発生したブリスターの跡で、ファイバークロスの張り方が甘い(樹脂が浸透していない)と出てくる現象です。最初はプクっと膨れるだけなので判り難いのですが、そのまま放置すると後で塗りなおしになるので先にカッターやドライバーで抉って穴を開けてパテで処理をしておきます。FRP製品では結構普通の事ですのでご安心下さいませ。

 

imp32 他にブリスターなどの問題が無いかチェックし、OKなら全体にガイドコートを塗ってサフェ研ぎ開始です。

サイズは大きいですが平面的な部品なのでエアーツールが使えますからそんなに大変ではありません。対してS20のヘッドカバーのサフェ研ぎは、サイズは全然小さいですが作業的にはこれの倍以上大変で、前回もそれで体を痛めてしまったので現在はお受付しておりません(既にお問い合わせ頂いているS20ヘッドカバーと、現在入荷中のBMW E30 M3 EVO2はご案内する前でしたので大丈夫です。まさかもう来るとは思わなかったのでその後直ぐに停止した訳ですが・・・笑)。

imp33 平面的な部分はダブルアクションサンダーの#320→#400で空研ぎを行い、その後全体を#600→#800で水研ぎします。最後は当たりの優しい布状の研磨副資材アシレックスレモンで全体を均します(研磨粒子が均一なのでこれだと局所的な深い傷が付き難いのです)。

imp31 さらにその後取り残した巣穴などをパテで拾い、台にセットして本塗り開始です。ちなみに一度に紹介していますが5日間くらいに作業を分けています。

imp34 まずは通常通りベースコートの黒を塗ります。この状態でも艶は消えた状態ですが、塗膜が薄いというか表面が白っぽいというか、何か安っぽい感じがするのが判ると思います。

imp35 そしてクリアーを塗布します。今回は「艶消し黒」でご指定頂いていますので使うクリアーは艶消し専用の物になります。

塗り方に関しては艶有りと同様にウェットに2コート塗りますが、垂らすと磨きではフォロー出来ないので多少控えめにしています。

imp36 その後一時間くらいブースのファンを回しっぱなしにして自然乾燥させます。

imp37 ゴミが着くのが嫌なので、昔は早く表面を乾かしたいが為に早い段階で熱を入れていましたが、そうすると艶具合にムラが生じるという事を知ったので今は艶が落ち着くまで自然乾燥させるようにしています。と言っても昔に比べて材料が良くなったのが大きいですけどね(DUPONTのAU175は本当に・・・)。 あ

imp38 まだ熱を入れていないので触るとグニュっとなりますが、艶消し専用のクリアーを使うとこんな感じに綺麗に艶が消えてくれます。仕様は艶有りのクリアーと同様、主剤に対して硬化剤が50%入ります。

imp39見た目的には最初の方に紹介したベースコートのみを塗った状態に似ていますが塗膜自体は全然違う物です。

imp41裏側の耳はボディと両面テープで付く筈で、ここがガサガサだと上手くくっ付かないと思うので同じ様にツルツルに塗っておきました。色もクリアーもフチの耳までしっかり塗ってありますのでご安心下さいませ。

この後は熱を入れ、再度ワイヤーネットの上で数日寝かしておく事にします。二階に運ぶのは危ないので、今回はこのまま一階だけで梱包まで完結する予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

グローブボックス蓋塗装 完成

box12 こちらもお待たせしました!日産のグローブボックスの蓋の塗装、艶有りの黒で本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

box1元々は未塗装で、表面は樹脂素地のシボ模様となっていたのですが、今回はこれを「ピアノブラック」(ピアノのような艶々の黒)と言う事で、これを削って平滑にしてからの塗装としています。

box13 スプレーでの塗装は刷毛塗りなどと違って非常に薄膜なので、ちょっとした傷などでもそのまま残ってしまいます。艶々に仕上げる為にはクリアーをタップリ塗るのでは無く、如何に下地の段階で綺麗に仕上げておく事が重要です。

box14自動車部品の脱着は慣れていないと中々大変な場合もありますが、それだけに完成後の満足感や愛着の度合いは全然違うと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ハーレーダービーカバー塗装 完成

harley11 大変お待たせしました!ハーレー純正ダービーカバー(タイマーカバー)、艶有り黒の塗装で本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

harley元々装飾クロムメッキが施された物で、一旦これをサンドブラストで表面を荒らし、プライマーを塗って塗装の剥がれない下地を作っています。

harley12 文字の部分に元々塗られていた黒は塗料と言うよりかはゴムのような物で、今回はそれを全部取り除いてから塗装しているので、最初よりも見た目がクッキリとなっていると思います。

harley13それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。既に梱包も終わっていますので早めにご連絡頂ければ本日発送可能です。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!