フェラーリ鍵塗装承ってます

ferrari115 本日到着しましたフェラーリ F430 F1のリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ferrari116 現状は全体が傷だらけで、特にキーリングが着く穴の周りは塗装が剥がれてしまっていますので、いつもの通り全体を研磨して塗膜を剥がし、サフェーサーで下地を作ってからの塗装となります。

ferrari117 既に分解も終えていまして、ボタン電池は最後に新品と交換しておきます。

尚今回ご依頼頂いている色はいつものロッソコルサでは無く、ROSSO SCUDERIA(カラーコード:323)でご指定頂いております。配合データを見てみるとロッソコルサに比べるとイエロー味が強い感じです(明るく見えると思います)。

またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

ferrari118さらに、いつもは裏表のカバーパネルだけですが、今回は真ん中の黒い部分も傷だらけですので(と言うかラバーコートが加水分解している感じです)、こちらもカバーと同様に赤の艶々仕上げで承っています。結構前ですが以前そういった仕様も行っていますので参考画像を紹介しますね。

ferrari120真ん中の黒部分は鍵のシャフトと一体なので少々面倒ですが、カバーパネルと一緒に行えば複数割引アップも適用されますのでお得です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ベンツSクラス ミラーカバー塗装承ってます

benz219先日到着しておりましたメルセデスベンツSクラスのドアミラーカバーです。現状はホワイトパールの新品塗装済み品で、こちらを艶ありの黒、クリアーを高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。この度もご贔屓頂き有難うございます!

尚、こちらのオーナー様は以前CLSのテールランプのスモーク塗装を、さらにその後にはホンダN BOXのルームミラーカバー塗装をご依頼頂いた方で、今回で三回目のご利用となります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難うございます!

Surly Frame/Fork

surly 5年くらい前にご依頼頂きましたSURLYのフレームとフォークです。別件でフォルダーから画像を探していたところ当時の元画像を見つけて、一応一連の流れが揃っていましたので改めて纏めて紹介致します。

surly1旧塗膜の剥離方法としては、最初は要らなくなった溶剤に浸け置きしてある程度塗膜を剥がし、その後細部に残った個所はサンドブラストを使って剥がします。

surly2 全体的にサンドブラストを当てて足付け処理も行われた状態です。塗膜は隅々まで落としてあります。

surly3 その後プライマーを塗布します。

surly4 下地処理についてはご要望により耐蝕性の高い「重防錆仕様」などが選べます。使用する環境やご予算に応じてどうぞ。

surly5 各個所の塗り分けについてはオーナー様自らイラストを作成され添付して頂きました。

surly6 色については見本としてこちらの漫画本を添付して頂き、さらにオーナー様のご希望に応じてホワイトパールを入れた2コートピンクパールを作製します。

surly7 ピンク自体はホワイトをベースに赤の原色を2~3色程度混入して作成します。

surly8 ホワイトパールは通常リキッド(液体)タイプですが、この時はまだ粗目のホワイトパールがパウダータイプしか無かったかも知れません。今だとMIX826が該当すると思います。

surly9 明度が高い色にホワイトパールを入れても効きが悪いのですが(それ故にホワイトパールは3コートとなるのです)、それでも普通のピンクとは若干の変化を感じられます。また恐らくこの時はマイクロチタンホワイト(MIX810)も入れていて、この色自体は白なのですが、表面で黄色味が出て透かしで青味が出ると言うフリップフロップ性のある透明な白です。

surly10 また黒については、「しっかりと黒い感じであればお任せで」、「パールが入れられれば」とのご希望がありまして、ただ黒にパールやメタリックを入れるとどうしても白っぽくなりますので、出来るだけ黒さを保ちつつパンチを効かせるという事でこの時はガラスフレークを採用しました。

surly11 そして本塗り開始です。塗る順番としては隠ぺい性~仕上がりの事を考えてセオリー通り淡い色から塗り始めます。

surly12 黒く塗る部分にピンクを塗る必要はありませんが、ミストが飛ぶと密着性が落ちたり艶引けの原因となるのでスプレー方向を考えて丁寧に塗ります。

surly13 ベースコートのピンクパールを十分自然乾燥させたらご指定通りの位置でマスキングを行います。

surly14 マスキング際をよくみると若干ピンクが残って見えるのはスプレー方向がマスキング側(画像だと左側)からしか塗っていないからで、髪の毛一本分程度の幅しかありませんが、ここでベースコートの「ボカシ」が出来ています。これによりブツ切りマスキングの段差を緩和させられるので、クリアーを塗った後も綺麗に仕上がります。

最後の1コートはセオリー通り被塗面に垂直にスプレーし、ピッタリとした見切り線として塗りあげます。

surly16 フェンダーの方も同じようにマスキングし、2トーンカラーに塗り分けます。

surly15ベースコートが完了です。

surly17 その後クリアーを塗って本塗り完了です。

surly18 ガラスフレークの特徴は輝きの鋭さで、太陽のような強い光に当たるとガラスらしい輝き方をします。レクサスの黒などにも使われているみたいですね。

surly そして完成です。

surly1 印刷物のピンクに比べると発色は足りませんが(そもそも違う物ですので)、ただのピンクに比べるとホワイトパールの発色(反射)によりそれらしいイメージには出来たと思います。

surly2 surly3 surly4 surly5光に当たった時にはガラスフレークが輝き、黒の深みを殆ど損なう事無くアクセントを醸し出しています。

自ら色を決め、イラストまで描いた物が実際に立体物となれば、思い入れも相当の一台になったかと思います。自作したイラストを額装して漫画と一緒に壁に飾っておいたりしても画になりそうですよね。