大変お待たせしました!カシオのBABY-Gの外装パーツ一式、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。
ちなみに本塗りまでに少々時間が掛かったのは塗膜の耐久テストを行っていたからで、詳しくはこちらの社外記で紹介しておりますので宜しければご参照くださいませ。
下地処理はスコッチブライトとナイロンブラシをウォッシュコンパウンドと併用して全体を足付け処理し、#800相当の研磨副資材(アシレックスレモン)で全体を研磨、さらに細部はヘラなどを使ってしっかり傷を付けておきます。穴の中の側面部分も一つ一つ処理しておきます。
良く乾かしたらシリコンオフで細部まで綺麗に脱脂し、本塗りの準備を行います。
台に固定し、最終的な脱脂作業を行ったらプライマーを塗布します。
ベゼルとバンド止めの内側は先にベースコートだけ塗っておきました。
ベースコートがテープフリーな状態になったら台に固定し、表側もプライマー&ベースコートを塗布します。
クリアーは通常通り2コートですが、軟化剤を20%、シンナー希釈率はいつもの15%の倍の30%にしました。これにより完全硬化後に多少艶が引けた質感になる筈ですが、今回程のサイズなら気にならないレベルだと思います。それよりも極端に塗膜が厚くなって割れてしまうのを避けたい感じですかね。
ちなみクリアーを1コートのみにしたり、「ドライコート+1コート」の方が艶引け等仕上がりが落ちる可能性が高いので私的にはその方法は殆どしません。1コート目からウェット!が基本と習いました(ただしDUPONTの頃ですが)。画像は表面です。
ベルトに関しては前回は塗装割れのリスクを回避する為にベースコートのみに留めましたが、今回行った密着引っ張りテストの結果、問題無い事が判りましたのでベゼルと同様にクリアーを塗り込んでいます。画像は裏側です。
色はアウディの AUSTERNGRAU(カラーコード:LZ7Q)なる色で、クリアーはクリスタルクリアーをベースに使っています。
ベルト止めの内側はベースコートだけ先に塗ってテープで固定しています。クリアーは表側をメインに、内側は飛ぶ程度に留めています。
軟化剤仕様なので完全硬化には通常よりも時間を掛けますので(締まりきりが悪いのです)、他の依頼品に熱を掛ける時に何度か一緒に行ってしっかり硬化させてから完成としたいと思います。二週間くらいでしょうか。
それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!