NISSAN L型ヘッドカバー 旧塗膜剥離

nissan 先日よりお預かりしております日産のL型6気筒エンジンカバーです。旧塗膜を剥がす為に数日溶剤槽に浸けておいたのですが・・・。

nissan5 塗膜は綺麗に剥がれてくれたのですが、一緒に凸文字も消えてしまいました。どうやら既存の文字(恐らくはDATSUN2400)をフライスで削り落として切り文字を貼っていたみたいですね。そう言えば以前もALPINAAMGの凸文字が剥がれた事もありました。

しかしシンナー程度で剥がれるって…(苦)

nissan6 鉄であれば磁石で拾えるのですがアルミとなると回収が大変です。溶剤槽の中には剥がした塗膜も残っているので、それごと攫って探し出さなければなりません。まあ序でに掃除が出来たので結果―オーライと言う事で(と思わないと辛過ぎます)。

nissan7 全部で10枚、無事回収出来ました。

ちなみに剥がれたアルミの切り文字は手作業で切られた物らしく、それに関しては非常に素晴らしいと思うのですが、装着に両面テープが使われていたのが少々残念でした。

nissan8と言う訳でちょっと想定外ではありましたが、先ほど紹介したリンク先にあるように前例はありますし、さらに今回はしっかりとエポキシ接着剤で固定しますので、今後溶剤や剥離剤などでは剥がれる事はありませんからご安心下さいませ。

作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さい。

インプレッササイドダクトカバー&エンブレム枠 本塗り

imp111こちらも紹介が遅れていましたが、無事本塗りまで完了しておりますのでご安心下さいませ。

imp115フロントグリルバッジに被せて装着させるタイプの枠はウェットカーボン製で、素地調整としては一般的なゲルコート仕上げのグラスファイバー製FRP製品と特に変わりありません。使われている樹脂は同じポリエステル系で、樹脂の色が透明か黒か白かだけの違いです(ドライカーボンは樹脂がエポキシ系なので少し扱いは変わります)。

imp118 最終番手を#240に均したら良く脱脂清掃をして台にセットします。

imp116 サフェーサーはやはり6コートくらい塗り重ねました。

imp117 熱を入れてサフェーサーを完全硬化させたら、研ぐ前に全体にパラパラと黒系の色を塗っておきます。研ぎ忘れ防止の為のガイドコートです。

imp119 カーボン製品の良いところは、あのカーボン繊維の模様のお陰で「粗」が目立たない事で、パッと見は良く出来ているように見えてもそのまま色を塗るとあり得ないくらいの歪やウネリが目立ちます。

imp120 少し前にカーボンボンネットを「ボディ同色に」といったお問合せがあったのですが、製品が新品で綺麗に見えてもそのまま色を塗ろう(塗れる)と思う塗装屋さんは居ません。普通はパテやサフェーサーの下地処理が必要と考えますので、そう簡単に(安く)出来るとはお答え出来ないのです。

imp121 ちなみにボンネットやトランクなどは塗装前に「現車合わせ」が必要だと思いますので、そういった場合は車体を預けられる通常の板金塗装店にお願いするのが宜しいかと存じます。

小物だけ持って行って「ちっ」と思われたり(笑)、明らかに嫌がりそうな細かい作業の物だけを当店にご依頼頂ければそれで良いと思います。

imp122 ちなみに先ほどのエンブレム枠はソリッドカラーの黒(ソリッドカラー=メタリックでもパールでも無い色)で、こちらのサイドダクトはボディ同色の「オブシディアンブラックパール」(カラーコード:32J)となります。

こちらは元々ホワイトパールに塗装された物で、サフェーサーは使わず足付け処理のみの下地処理となります。

imp123こちらはメタリックなので一緒には塗れませんが、クリアーを塗る時に合流して本塗りは同時に完了しております。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!